ラノベの代表とも言える大手レーベル・電撃文庫。
今回はその電撃文庫の作品の中から、おすすめラノベ厳選10作をご紹介します!
電撃文庫のおすすめラノベ10選!
樹戸英斗『優雅な歌声が最高の復讐である』
音楽と過去のトラウマという定番のネタではあるのですが、とにかく純度高めな青春小説です。
これ系飽きてるよーという人にもぜひ読んでみてほしい。
2人のぶつかり合いがまっすぐでもどかしくて、最後は素直に「良いもの読んだなー」と思えるはず!
岸本和葉『今日も生きててえらい! 〜甘々完璧美少女と過ごす3LDK同棲生活〜』
タイトルそのままで、美少女がどんなときも全肯定してくれて、文字通りでろでろに甘やかしてくれるラブコメです。
とにかくヒロインの器がでかい。主人公側がここまで甘やかされるのって、意外とありそうでない気がする。
清々しい全肯定っぷりに心が癒されます。
さらに春幸がそれに値するほどの苦労をしてきているので、「神様はちゃんと見てくれているんだな…」という気持ちになります。
岬鷺宮『あした、裸足でこい。』
みんな大好き、謎めいたタイムリープもの…!
他作品とちょっと違うのは、過去と現在を行ったり来たりしながら、望む未来へチューニングしていくところ。
過去でやったことの結果をすぐに未来(現在)に戻って確かめられるんだから、簡単に問題解決しそう!なんて思っちゃいますが、全くそんなことはなく。
今度こそはと思っても、やっぱり最悪の結果を回避できない…。
そんな現実に何度も打ちのめされながらも、最良の未来を少しずつ手繰り寄せていくところがすごく好きです。
五十嵐雄策『ちっちゃくてかわいい先輩が大好きなので一日三回照れさせたい』
すれ違ってない系ラブコメ。
不思議な両想い感が可愛い作品です。
タイトルから後輩側が余裕な態度でからかいまくる感じかと思いきや、天然計算ゼロのど直球褒めでめちゃくちゃ笑いました。
無口で無骨な男子が恩人のために何かしたいと思うあまり、破壊力抜群の褒め殺し男子になるという。素晴らしい。
褒められるのに弱い先輩のたじたじっぷりも可愛く、とにかくにまにましちゃいます。
安里アサト『86-エイティシックス-』
私はラブコメや青春小説が大好きでして、このブログで紹介しているのもゆるい作品が多いのですが、この「エイティシックス」は全く違います。
最初から最後まで悲しみであふれた物語。
舞台となるサンマグノリア共和国は純白色人種の国。
一方隣国の帝国は有色人種の国で、そのため帝国と戦争となったときに有色人種の人々が迫害されることに。
そして、ついには少年少女たちまでもが、終わりの見えない戦いに駆り出され…
人の醜いところをこれでもかと描き、直視できないような辛いシーンも。
それでも、少年たちが自分の意思を持って戦いに向かうところとか、家畜扱いされてきたエイティシックスたちが自分の人生を見つめるところとか…
胸にしみるシーンが多くて、読むのが辛いのですが、やめられない。そんな作品です。
心が元気なときに読むのをおすすめします!
七菜なな『男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!)』
略して「だんじょる?」は、最高にラノベっぽい、緊張感あるラブコメ!
男女で親友と言い切る悠宇と日葵の危うい関係に、悠宇の初恋の相手が参戦。
さらに周囲の過激なメンバーたちそれぞれの思惑も交錯しちゃって「あわわわ…」、ってな感じのラブコメです。
一見まわりに振り回されているだけの悠宇くんですが、職人らしく頑固なところやロマンティストなところもあって、毎回なんとか男らしく決めてくれるところがとっても良い!
ヒロインの日葵ちゃんもサバサバ系ウザ絡み女子で、これがまたほんと~~に可愛い。
ラノベのラブコメが好きな人には絶対おすすめの作品です!
杉井光『楽園ノイズ』
最高最強の音楽ラノベです。
バンドメンバーの美少女たちにストレートな愛を向けられる主人公・真琴くんの姿はハーレムラブコメそのものなんですが、それぞれが抱える事情が重たくて、どちらかというとシリアスなストーリー。
とにかく文章が美しく、切ない心理描写と迫力のあるバンドシーンに毎回胸が熱くなります。
メンバーそれぞれが抱えるものを、お互いに尊重し大切にしながら、そっと痛みを共有していくところがとても好き。
個人的には、毎回ヒロイン全員にスポットが当たるところもめちゃくちゃ推せるなーと思います。
時雨沢恵一「一つの大陸の物語」シリーズ
『アリソン』『メグとセロン』『リリアとトレイズ』からなる「一つの大陸の物語」シリーズ!
『キノの旅』で有名な時雨沢恵一先生の別シリーズです。
3シリーズで少しずつ雰囲気が変わりますが、全体的には、ちょっと苦みのあるしっとりとしたファンタジーです。
架空の世界での戦争、そして終戦後の戦後世代を描きます。
各巻ごとに強いメッセージ性があるわけではないですが、全体を通して、少年少女たちへの「勇気を出してやってみよう!」的なエールを感じます。
好きな人に話しかけるだったり、人を助けるだったり、スケールはそれぞれですが、勇気を出した先で見えた景色はどれも素晴らしいもの。
読み終わった後はきっと笑顔になれる作品です。
少年少女の冒険やボーイミーツガールが好きな方はぜひ!
宮入裕昂『スカートのなかのひみつ。』
私のイチオシ単巻ラノベ!
いかがわしいタイトルからは想像できないような、爽やか青春ストーリーです!!
個人的には、『スカートのなかのひみつ。』のテーマは「純愛」だと思います。
ピュアでかわいくて愛おしいラブストーリーが軸となっています。
2人の主人公視点で別々の話が同時に進み、最初はつかみどころがなく少し読みにくいです。
でも、2つの物語が繋がったときの爽快感は格別!
読み終わった後は「明日からも頑張ろ~!」となること間違いなし、そんな明るく真っ直ぐな作品です。
タイトルで引いちゃう人こそ、騙されたと思って一度読んでみてください!
鴨志田一『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』シリーズ
こちらも、タイトルはいかがわしいけど、中身はしっとり系青春ストーリー。
思春期が引き起こす様々な問題を、SFと絡めて「思春期症候群」として可視化しています。
SFだけど、読む人も他人事じゃないような…そんなちょうどいいリアルさが好きです。
「青ブタ」はなんといっても、何気ない生活の描写がとても良い。
当たり前に生きていること、明日からも生きていくこと。
それが登場人物たちの何気ないやり取りの中で感じられ、疲れた心にそっとしみこんでいきます。
テンション低めの落ち着いたラブコメが好きな方はぜひ。
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
電撃文庫は名作多数なので迷った末に5作選びましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をきっかけに好きな作品に出会っていただけたら嬉しいです!
(2023/12/30追記)
やっぱり5作に絞り切れなくなってきたので10選に増やしました(^^;)