2014年に第一巻を発売し、今年めでたく10周年を迎えるレジェンドラノベを3作品紹介します!
どれも今も大人気なので、この機会にぜひ!
2024年に10周年作品3選!
日向夏『薬屋のひとりごと』
物事にやる気と興味がなく、薬毒だけ大好きの変わり者が主人公。
口も態度も悪いけど、腕は本物の薬師です。
頭のキレる猫猫。たいていのことは放っておくのですが、薬毒絡みのときや、自分に害が及びそうなときには仕方なく動きます。
そうして後宮のトラブルを裏でこっそり解決していく…はずが、偉い人にバレてお気に入りになってしまい、さらなる面倒に巻き込まれていくことに。
そういう感じはあまりしないと思うのですが、実は猫猫ってあんまり裏表のない女の子。
毒好き!他のことはどうでもいい!っていう行動原理が分かりやすくて可愛いんです。
また、愛はないけど心はあるのが猫猫の特徴。
普段はあまり感情を見せないけど、土壇場の行動が毎度グッときます。
刊行ペースが速くないので今からでも全然追いつけるし、むしろ巻数たまってきた今こそおすすめ!
長月達平『Re:ゼロから始める異世界生活』
異世界ファンタジーと言えば!な人気作。
とにかく刊行ペースが速く、2024年現在、短編集なども含めて50巻超えの超大作です。
こちらは50巻程度で済んでいる今を逃したらもう参入が厳しい気がする…!(50巻でもなかなかおすすめしにくくなってきてますが)
50巻もいったい何を書いているんだ??という思われるかと思うのですが、びっくりなことにこれまでワンパターンな展開などは全くなく、いつも新鮮な内容で読者を飽きさせない作品となっています。
そんなリゼロの魅力はなんといってもキャラクター!
名前のあるキャラだけでも数百人いると思いますが、会話文だけで誰の台詞か分かる(=読者が覚えていられる)ほど、魅力的なキャラクターばかりなんです。
陳腐な表現ですが、本当に生きているかのよう、というか。
主人公・スバルのタイムリープ能力により、「誰一人取りこぼさないように」最良の未来をつかみ続けるため、バトル系の作品ながら最終的な犠牲者がほとんど出ません。
そのためにスバルは文字通り死ぬ気で頑張ることになるのですが…。
生き残ったキャラクターたちには当然その後の人生があり、スバルの周りにどんどん仲間が増えていくという仕組み。
そして立派な人たらしに成長するスバルに注目です。
巻数多いですが読む価値ある作品です!
鴨志田一『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』
最後は青春もの好きなら絶対外さない「青ブタ」!
タイトルに反して、中身はしっとり切ない青春小説となっています。
「思春期症候群」という理屈で説明できない事象に関わることになる咲太くん。
いかにもやる気なさそうな主人公なんですが、自分の周りの人には優しく、誰かが困っていれば放っておけない、お人好し男子です。
思春期症候群により、周囲から見えなくなったり、タイムリープしちゃったり。
そうして途方に暮れるヒロインたちのため主体的に動くのに、恩着せがましくなくさっぱりしているところがかっこいい。
結構大変なこと、辛いことも数々起きていくのですが、咲太くんの淡々としたテンションのおかげか、どんなこともすっと受け止められる感じがして、読んでいてほっと安心します。
いわゆる「すこしふしぎ」な出来事がたくさん起きるので、SF方面好きな方にもおすすめしたい!
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
偶然ですが、どれもまだ完結していないご長寿作品でした。
途中で離脱しちゃってる人も、この機会にぜひ再開を検討してみていただければと!