アニメ化もされた人気ライトノベル『魔法少女育成計画』、通称「まほいく」。
デスゲームの印象の強いこの作品ですが…魅力はそれだけではありません!!
そんな『魔法少女育成計画』について、ネタバレなしでたっぷりお伝えします!
記事の最後には「まほいく」が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
『魔法少女育成計画』とは?
あらすじ
人間として生きる少女たちが「魔法少女」となる資格を得ることで、見目麗しい魔法少女姿に変身し、固有の魔法をひとつだけ使える…という世界観。
魔法は一人ひとつなので、ハリー・ポッターのようになんでも魔法で闘うスタイルではなく、どちらかというと素手での格闘がメイン(!)です。
それに固有の魔法を利用した頭脳戦要素がプラスされます。
こんな人におすすめ
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「まほいく」のここが面白い
無尽蔵に増えていく魔法少女たち
各巻ごとに、基本メンバー16人が毎回入れ替わるスタイル。
正気じゃないです(笑)
既に100人以上のキャラが登場しており、全員が異なるキャラ・固有の魔法を持ち、ストーリー的にも性格的にも魅力的なキャラばかり。
一部公募されたキャラもいますが、ほとんどは遠藤浅蜊先生が考えられたと思うので、いやー本当にすごい…。
しかも、一人ひとりに人間としての設定や、本筋に関係ないような裏設定があるから驚愕…。
たぶん遠藤先生は、『魔法少女育成計画』を書くのがめちゃくちゃ好きなんだと思います。
個人的に、キャラクターが無尽蔵に出てくる作品は信頼できる!と思っているのですが、『魔法少女育成計画』も例外ではありません。
膨大なキャラ全員にスポットを当ててくれている遠藤先生なら、必ず納得のいく結末を描いてくれるだろうと信じられます。
たくさんのキャラを作り出す遠藤先生もすごいけど、全員分のイラストを描くマルイノ先生もすごいです…!
毎回巻頭のキャラ紹介が楽しみ。
まるで官僚? 全然夢のない魔法少女事情
『魔法少女育成計画』と言うとデスゲームの印象が強いと思います。
ですが、個人的には「まほいく」の魅力はそこではない…と思っていて。
じゃあ何が好きなのかと言うと、なんとも夢のないくたびれた魔法少女たちなのかな、と。
まず、ちょっと世間のイメージと違うかな?と思うのが、「魔法の国」では常に皆が命の奪い合いをしているわけではない、ということ。
普通の人間社会と同じような仕組みで「魔法の国」も動いており、その上で、一部の犯罪者が起こした事件を私たち読者が見ているイメージです。
普通に地元で人助けをして一生を終える魔法少女もたくさんいるということを忘れてはいけません。
まあ、本編ではほぼ触れられませんが…。
そして、「limited」あたりから、そんな「魔法の国」の職業魔法少女が物語のメインになっていきます。
魔法の国に職を持ち、給料を得て生活しているプロ魔法少女ですね。
彼女たちがしているのが、簡単に言うと派閥の権力争い。
下っ端魔法少女たちは、上の言うことに逆らえず、心の中で文句を言いながら派閥工作のため活動していきます。
そのなんとも言えない世知辛さ、夢のなさ。
ダークでスタイリッシュな魔法少女ものを期待しているいると、やや違うかも。
どちらかというと泥臭いです。
なんか好きなんですよね、このくたびれた魔法少女たちが。
善良な魔法少女たちの運命は…
プロ魔法少女たちは、自分の保身しか考えていない小心者と、一握りのガチクズであふれているのですが、たまに本当に心のきれいな魔法少女も…。
彼女たちは悪に打ち勝てるのか…はたまた志半ばで斃れてしまうのか…。
重要なキャラでも割と躊躇なく容赦ない目に遭わされるので、最後まで気が抜けません!!
読む順番は? 「episodes」って何?
「epsodes」はいわゆる番外編のこと。
「まほいく」はタイトルに通し番号が振られていないので、本編・外伝・番外編集を刊行順に並べてみました。
※「赤」は2022年現在、まだ出版されていません。
この図の上から順に読んでいけばとりあえず問題ないです!
本編
本編にあたる、初期三部作・トランプ三部作・魔法少女学級三部作は、刊行順に読んでいくのが正解です!
短編集
「episodes」「16人の日常」は本編とは違いギャグっぽいノリの短編集です。
有体に言うと、本編であまり活躍のなかった故人の救済がメインなので、本編に絡む重要な話はほぼありません。
コメディやキャラクター自体に興味のない方は飛ばしても大丈夫。
ほんわか系の話もあるのですが、その後の本編での仕打ちを考えると涙があふれます…
たまに「まほいくはepisodesからだと入りやすいよ!」的な意見を見かけますが…。
確かにepisodesは楽しくて読みやすいのですが、その後に残虐な本編を読むと心が辛すぎるので、普通に本編から刊行順に読むのがおすすめです。
外伝
一応外伝となっている「breakdown」は本編の重要キャラもたくさん出てくるので、読んでおいた方が無難です。
単純にめっちゃ熱くて面白いですし、読んで損はないです!
結構バンバン死人が出るのでご注意を!
可愛らしいあの魔法少女も、明るい人柄でみんなを笑顔にしてくれたあの魔法少女も、みんなみんなあっさり死んでいきます…。
だんだんマシになっていきますが、生存率は基本半数以下です。
えぐいお話が苦手な方はご注意ください。
私もえぐい話ダメなんですが、なんでか「まほいく」は読めちゃうんですよね
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
ちなみに私の好きなキャラは、「restart」ラピス・ラズリーヌ、「ACES」うるる、「黒」カナ、「breakdown」ドリーミィ☆チェルシーです。
とにかくキャラクターの魅力がすごい作品なので、みなさんも好きなキャラがきっと見つかると思います!
「まほいく」の次に読むなら!
長月達平『Re:ゼロから始める異世界生活』
「まほいく」と同じく、魅力的なキャラが無尽蔵に出てくる作品と言えば「リゼロ」!
白鳥士郎『りゅうおうのおしごと!』
可愛い女の子たちがボロボロになりながらも戦う話といえば、『りゅうおうのおしごと!』も面白いのでぜひ…!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
ちなみに私の推し、ドリーミィ☆チェルシーはこちら。かんわいい~~~!
外伝「breakdown」で大暴れ(文字通り)します。
まほいく本編はコミカライズもあります!