『虚構推理』『スパイラル』などの人気作で知られる城平京先生。
そんな城平先生のパンデミックファンタジー『絶園のテンペスト』をネタバレなしでご紹介します!
記事の最後には『絶園のテンペスト』が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
『絶園のテンペスト』とは?
あらすじ
吉野と真広の再会と時を同じくして、吉野たちの住む街を謎の病が襲い、街は壊滅状態に。
真広は妹の復讐をするために。
魔法使いのお姫様・葉風は、病に侵された世界を救うために。
世界の命運を賭けて3人が駆け回る、パンデミックファンタジーです。
こんな人におすすめ
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『絶園のテンペスト』のここが良い!!
ダークでダウナー
ジャンルとしてはダークファンタジーといったところだと思うのですが、とにかく作品全体のどこかけだるげな感じがとってもおしゃれ…
好きな人は開始5ページくらいでもうハマってそうな感じのやつです。
雰囲気だけじゃなくてもちろん内容も良いんですが!
妹の復讐に燃える真広が良い…
『絶園のテンペスト』で特に印象的なのは、真広の妹への執着と狂気。
復讐さえ成し遂げられれば他のことはどうでもいいというスタンスで、世界を救うことにも興味はありません。
すがすがしいダークヒーローっぷりがツボ。
ただ、妹への執着も含め、なんというかすごく人間くさいので、理解できない変人とか孤高の天才という感じではなく。
そのあたりのバランスがすごく魅力的で、物語全体をうまく引っ張っていってくれます。
底の見えない吉野が癖になる…
対して主人公の吉野。
一見、少年漫画にありがちな「普通の高校生」ですが…
冷めているのかなんなのか、基本的に吉野目線で物語が進むにもかかわらず、どこかつかみきれなくて。
真広が物語を引っ張っているとしたら、吉野は奥行きを出している感じ。
吉野が何を願い、どこへ向かおうとしているのかが読めず、ドキドキさせられます。
二人の関係が良い
そして、なんといってもそんな真広と吉野の関係が良い。
つかず離れず、けして親友なんて大層なものではなく、名前のつかない関係がすごく良い。
悪友系男子バディが好きな人は絶対刺さるはず!!
ぐいっぐい読ませられる!!
過激かつ魅力的なキャラクターに不思議な謎、ものすごくテンポが良いというわけではないのに、ぐいぐい引き込まれてしまいます。
結末まで一気読み必至!
全10巻で長すぎないのも◎
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
『絶園のテンペスト』は、城平京先生原作の作品の中でも、特にダークでおしゃれな雰囲気が魅力の作品。
3人の行く末をぜひ見届けてください!
『絶園のテンペスト』の次に読むなら!
城平京『スパイラル~推理の絆~』
スケール大きめの話が好きな方は、同じ城平京先生の『スパイラル~推理の絆~』がおすすめです!
高木ユーナ『不死身ラヴァーズ』
頭おかしい主人公とか激重愛が好きな人はぜひ『不死身ラヴァーズ』を!!
不条理っぷりが癖になります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!