大人気ミステリー作家の米澤穂信先生と言えば、様々なジャンルのミステリーを意欲的に書かれていることで有名。
中でも特に変わり種のファンタジー系ミステリー『折れた竜骨』をネタバレなしでご紹介します。
記事の最後には『折れた竜骨』が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
『折れた竜骨』とは?
あらすじ
こんな人におすすめ
無料で試し読み!
『折れた竜骨』のここが面白い
魔法の存在する世界でのミステリー
魔法と言えば、物理法則を無視してチチンプイプイと呪文でなんでも解決!というイメージ。
論理からは程遠く、ミステリーとは相容れない存在です。
しかし、この『折れた竜骨』ではそんな魔法が存在する世界を舞台にミステリーを展開。
『折れた竜骨』における魔法は、いわゆる「なんでもアリ」なものではなく、「この条件下でこの魔法が発動できる」「魔法を使うと痕跡が残る」などルールがきっちり決まっています。
そこで、ひとつひとつ魔法の動作確認をしながら容疑者のアリバイを探っていくことに。
普段のミステリーとは全く違うアプローチなので、新鮮で面白い!
舞台は中世ヨーロッパ!
ソロン領内の人々の暮らしや、会話や小道具の一つひとつまで、漂う中世ヨーロッパな雰囲気がたまりません。
ミステリー好きな方だけではなく、ヨーロッパを舞台にしたファンタジーが好きな方もきっと気に入ると思います。
特に冒頭の市場のシーンが好きです。
実は戦闘シーンも圧巻
ミステリーの分類になる『折れた竜骨』ですが、実は隠れた魅力として本格的な戦闘シーンが!
手に汗握り、胸が熱くなる。
そんな描写で、米澤穂信先生は本当に何でも書けるんだな…と改めて思いました。
そしてもちろん、戦闘シーンも伏線にもなっています。
お見逃しなく!
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
ちなみに私はファルクの従者・二コラがお気に入り。
主人であるファルクに文句を言いながらも真っ直ぐで、そして何より優秀!
二コラの活躍にもご注目ください。
『折れた竜骨』の次に読むなら!
『折れた竜骨』が気に入った方におすすめの作品はこちらです。
城平京『虚構推理』
推理をこねくりまわす感じが好きな方は『虚構推理』もきっと楽しめると思います!
秋目人『騙王』
ミステリーというよりは政治駆け引きですが、同じく異国が舞台の作品でかなり面白いのでぜひ
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
コミカライズもあります!