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【全作読破済みファンが選ぶ】米澤穂信作品おすすめ6選!【目的別】

【目的別】米澤穂信作品おすすめ6選! 一般文芸
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米澤穂信先生といえば、ミステリー界隈では知らない人のいない人気作家。でも実はまだ読んだことのないという方もいるのでは?
この記事では、そんな初心者さん向けに、米澤穂信先生のおすすめ作品を目的別でご紹介します!

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とりあえず作風を知りたい!

米澤穂信先生といえば「カメレオン作家」と呼ばれることもあるほど、作品によって雰囲気や語り口が異なります。
というわけでかなり迷ったのですが…入門編にぴったりなのはズバリ『Iの悲劇』です!

『Iの悲劇』

あらすじ

数年前に住人が絶えた山間の集落・簑石。この地にIターン住人を誘致するため、市役所に立ち上げられた「甦り課」の万願寺邦和。無事最初の2家族を受け入れたのだが…

米澤穂信先生らしい「苦さ」「軽快な語り口」など、作風をつかみやすい作品です。
また、連作短編集なので読みやすいですよ。
簑石で次々起こるトラブルに主人公の万願寺とともにハラハラし、ページをめくる手が止まりませんでした。

とりあえず代表作を読みたい!

すべてが代表作と言っても過言ではない米澤穂信先生ですが、あえて絞るならやはり<古典部>シリーズしかないでしょう…!

『氷菓』から始まる<古典部>シリーズ

あらすじ

やらなくていいことはやらない。やるべきことは手短に。そんな省エネ主義を掲げる折木奉太郎だが、千反田えるとの出会いにより、古典部に所属することになって…

一作目『氷菓』のタイトルでアニメ化・映画化、コミカライズされてきた大人気作。
省エネ主義と言いながら、なんだかんだでお人好しな奉太郎がえると出会って成長していく姿を描いています。
もどかしい恋模様にも注目です。

ちなみに私のイチオシは、なんといっても3作目の『クドリャフカの順番』!
文化祭を舞台に古典部メンバーの群像劇仕様になっており、めちゃくちゃ面白いです。

最初の1作目『氷菓』と2作目『愚者のエンドロール』は初期の作品のため少し雰囲気が違います。
ぜひ3作目まで読んでハマっていただきたいです。

話題作を読みたい!

「このミステリーがすごい!2022」と、2022年直木賞を受賞した『黒牢城』は米澤ファン以外にも広く読まれている話題作。
ぜひチェックしておきたい作品です!!

『黒牢城』

あらすじ

舞台は戦国時代。主人公の荒木村重は、織田信長に叛旗を翻して有岡城に立てこもる。そんななか城内で奇妙な殺人事件が起き、家臣に動揺が走る。やむなく村重は牢中の黒田官兵衛に知恵を借りるが…

歴史小説ということで敬遠している方も多いかもしれませんが、大丈夫!
読み慣れていないと文章がとっつきにくいところはあるものの、時代小説苦手・日本史苦手(背景知識ゼロ!)な私でも難なく読めましたよ。

また、終盤にかけての展開が非常に米澤穂信先生らしく、「来た来た、これこれこれ!」と米澤ファンの私は大歓喜しました(笑)
意外と読後感も良いので、読んで損はない作品です。
史実に即しているので、歴史ファンの方にも読み応えがあると思います。

特殊設定ミステリが好きな方にはこれ!

米澤穂信先生の持ち味と言えば、個人的にはミステリーへの真摯な向き合い方だと思います。
そんな米澤先生のミステリーを存分に味わえるのが、『折れた竜骨』です。

『折れた竜骨』

あらすじ

舞台は中世ヨーロッパのソロン諸島。その領主が不可解な死を遂げる。領主の娘・アミーナは、騎士・ファルクとその従者・二コラとともに父の死の真相を探るが、容疑者探しは思わぬ方向へ…

魔法が存在する世界でのミステリー。
「魔法があるならなんでもできるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
きちんと「この条件でこういった魔法が発動される」ということが定められているので、最後は魔法の力で万事解決!とはいかないのです。

魔法という制約があるため、アリバイ崩しもいつものミステリーではありえない方法に。
ファンタジーとミステリーを見事に融合させた作品です。

えしゃ
えしゃ

普通のミステリーは飽きてきたな、という方にもおすすめ。

らぶっくのイチオシはこちら!

<小市民>シリーズ

あらすじ

無事第一志望の高校に入学を決めた小鳩くんと小佐内さん。目立たず平穏に暮らす「小市民」を目指す2人だが、ある日消えたポシェットの捜索に成り行きで加わることになり…?

高校生を主人公にしたもうひとつのシリーズです。
<古典部>とは雰囲気が違うので、ぜひこちらも読んでいただきたいです!
主人公のめんどくささはどの米澤作品にも負けないと思います(笑)
小鳩くんと小佐内さんの、恋愛関係でも依存関係でもなく、でも確かな信頼のある「互恵関係」がとっても良いんです!

おわりに

最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
ちなみに、米澤穂信先生の作品では、男性主人公は3文字名・女性主人公は3文字姓のルールがあるとか(最近はそうでもないかな?)
そんなところに着目してみても面白いと思います!

プロフィール
えしゃ

えしゃ(@shallot0147)と申します!
・ラブコメ好き。少女漫画とラノベが大好きです!
・雑食&乱読
・好きなジャンル:ラブコメ、広義のミステリー、ローファンタジーなどなど
・愛読書:辻村深月『名前探しの放課後』
・推しキャラ:佐藤こはる(塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い)

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