綾崎隼先生の『君と時計と噓の塔』シリーズって、めちゃくちゃ面白いのですが、内容が複雑で初読では内容をつかみにくいですよね(^^;
というわけで、この記事では、既に『君と時計と噓の塔』シリーズを最後まで読んでいて、「ちょっとこんがらがってきたな~」という方向けに、各周回の出来事を超丁寧に追っていきます。

ネタバレしかないので、未読の方はまだ読まないでくださいね!
未読の方はこちらの記事をご覧ください
ループの全体像
最初に全19周のループの全体像を整理します!
タイムリープのルール
タイムリーパー | 発動条件 | 戻る時間 (消費時間) | 因果関係 |
---|---|---|---|
芹愛 | 杏奈の死 | 約1年 | 綜士が生きていると、杏奈が死ぬ |
雛美 | 綜士の死 | 約半年 | 綜士が死ぬと、杏奈は死なない。 綜士が死ぬと(杏奈が死なないから、)芹愛も死なずに済む |
綜士 | 芹愛の死 | 約1か月 | 芹愛が死ぬと、綜士は死に至らない |
全19周のループ概要
周回 | タイムリープしてきた人 | 消えた人 | 芹愛の認識 | 雛美の認識 | 綜士の認識 | 亡くなる人 | 余剰時間の残り |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1周目 | – | – | 1周目 | 1周目 | 1周目 | 杏奈(脱衣所で死) | 約11年10ヶ月3週間 |
2周目 | 芹愛 | クラスメイト・京香 | 2周目 | 1周目 | 1周目 | 杏奈(ヒーターで感電死) | 約10年10ヶ月3週間 |
3周目 | 芹愛 | クラスメイト・小春 | 3周目 | 1周目 | 1周目 | 杏奈(チーズでアレルギー死) | 約9年10ヶ月3週間 |
4周目 | 芹愛 | クラスメイト・八重 | 4周目 | 1周目 | 1周目 | 杏奈(階段から転落死) | 約8年10ヶ月3週間 |
5周目 | 芹愛 | 陸上部後輩・美月 | 5周目 | 1周目 | 1周目 | 杏奈 (死因は本文中に記載なし) ※うち一回は、芹愛が捨てたヒーターを探しているときに死亡 | 約7年10ヶ月3週間 |
6周目 | 芹愛 | 陸上部顧問 | 6周目 | 1周目 | 1周目 | 〃 | 約6年10ヶ月3週間 |
7周目 | 芹愛 | 陸上部友人・貴子 | 7周目 | 1周目 | 1周目 | 〃 | 約5年10ヶ月3週間 |
8周目 | 芹愛 | 陸上部友人・聡美 | 8周目 | 1周目 | 1周目 | 〃 | 約4年10ヶ月3週間 |
9周目 (通称1周目) | 芹愛 | 陸上部先輩・希 | 9周目 | 1周目 | 1周目 | 綜士(学校で夜に死亡) | 約3年10ヶ月3週間 |
10周目 (通称2周目) | 雛美 | 雛美の父 | 9周目 | 2周目 | 1周目 | 綜士(学校で転落死) | 約3年4ヶ月3週間 |
11周目 (通称3周目) | 雛美 | 雛美の母 | 9周目 | 3周目 | 1周目 | 綜士(時計塔から転落死) | 約2年10ヶ月3週間 |
12周目 (通称4周目) | 雛美 | 雛美の弟 | 9周目 | 4周目 | 1周目 | 芹愛(駅で夕方に死亡) | 約2年4ヶ月3週間 |
13周目 (通称5周目) | 綜士 | クラスメイト・一騎 | 9周目 | 4周目 | 2周目 | 芹愛(駅で自殺) | 約2年3ヶ月3週間 |
14周目 (通称6周目) | 綜士 | 綜士の母 | 9周目 | 4周目 | 3周目 | 杏奈(死因は記載なし) | 約2年2ヶ月3週間 |
15周目 (通称7周目) | 芹愛 | 芹愛の継母・亜樹奈(と、お腹の子) | 10周目 | 4周目 | 3周目 | 綜士(時計塔から転落死) | 約1年2ヶ月3週間 |
16周目 | 雛美 | 雛美の祖母 | 10周目 | 5周目 | 3周目 | 芹愛(病院屋上から飛び降り) | 約8ヶ月3週間 |
17周目 | 綜士 | 千歳先輩 | 10周目 | 5周目 | 4周目 | 綜士(駅で飛び込み) | 約7ヶ月3週間 |
18周目 | 雛美 | 雛美の隣人 | 10周目 | 6周目 | 4周目 | 芹愛(駅で飛び込み) | 約1ヶ月3週間 |
19周目 | 綜士 | 雛美 | 1周目 | – | 5周目 | – | 約3週間 |
芹愛・雛美・綜士それぞれでマーカーを引いているところが、それぞれがタイムリープに至った周回、つまり各自が覚えている周回です。

9~15周目は、本文中で1~7周目と記されている期間が長いので、通称として併記していきます!
共通の出来事
各周回でタイムリーパーの行動が変わりますが、基本的に変わらない出来事をまず整理します。
- 9/10:綜士がタイムリープしてくる
- 9/30:芹愛の父の死
- 10/2:芹愛の父の葬儀
- 10/9:前夜祭
- 10/10:白陵祭初日・夜行祭
- 朝8時過ぎ:杏奈が杵城家にヒーターを借りに来る
- 午後3時:生徒の点呼後、解散
- 午後8時:夜行祭開始
- 午後10時:夜行祭終了、杏奈の死

それでは各周回ごとに細かく見ていきます!
各周回の出来事
基本的には本文に書かれている内容を中心に整理していますが、前後の周回等から推測される内容も含みます。
ループと関係のない、読者への演出的な出来事は省いています。
1周目
まずは、タイムリープが誰の身にも起きていない1周目。
この周回では、白陵祭前日の10月9日(金)、芹愛は翌日の大会に前乗りし、八津代町を離れます。
そして運命の10月10日、芹愛は白陵祭には出席せず、東日本陸上選手権に後輩の美月とともに出場。
疲れて帰宅した後は寝てしまいます。
午後11時過ぎに起きてきた芹愛は、脱衣所で倒れた杏奈を見つけて抱き上げ、死を確信したことでタイムリープします。
2周目で芹愛が特に行動を変えていないことから、1周目の死因も2周目と同様に感電死と推測されます。
感電死の原因となるヒーターは、以降の周回の記述と照らすと、当日朝8時台に杏奈が杵城家に借りにくるはず。
タイムリープするまでの周回では、綜士は白陵祭のため朝から登校しています。
また、綜士の母が消えた14周目(通称6周目)で初めてこの出来事に気付くので、問題のヒーターは、13周目(通称5周目)までは綜士の母から借りたのかなと思います。
というわけでこの件には綜士は関与していないはずですが、これも広義で「綜士のせい」になるのか…(ちょっと可哀想)
2周目
そして2周目ですが、この周回では、芹愛も何が起きたのか全く理解できていません。
初めは姉の死が夢だったのかと思いますが、やがて時間が戻っていること、親友の京香が消えたことを理解します。
その後は1周目と同様に、父の死、葬儀などを経て、10月10日には東日本陸上選手権に出場。
同じように帰宅後は寝てしまい、午後11時過ぎに姉の死を知ります。
このとき、姉のそばに壊れたヒーターがあるのを確認しています。
3周目
2度のタイムリープを経て、芹愛は以下のことを理解します。
- 姉の死により1年前にタイムリープする
- タイムリープすると人が一人消える
- 姉の死は白陵祭初日の夜に起きる
- 死因はヒーターによる感電死
そして、10月10日当日。
感電死を回避すべく、原因となるヒーターを隠して芹愛は一安心。
まさか死因が変わるとは思いませんから、すっかり油断していたところ、午後10時過ぎに姉がキッチンで倒れているのを発見。
そばにあった箱から、なんらかの食物アレルギーにより死に至ったと推測します。
原因となったチーズは、綜士の叔母のお土産。
芹愛の大会へ行くため、綜士の行動パターンが変わった13周目(通称5周目)で初めて、綜士が杏奈に渡しに行っています。
12周目(通称4周目)までは母親が自分で持って行ったか、ヒーターといっしょに渡していたと思われます。
この周回で杏奈の死因が変わった理由は一応説明がつきます。
今まで寝ていた芹愛がこの周回では起きていたため、大会終わりの妹を労おうとして、杵城家からのイタリア土産を杏奈が取り出してしまったのだと。
芹愛もいったんはそう考えたと思いますが、次の周回以降、芹愛が何をしても不自然に杏奈は午後10時ごろ亡くなります。
というわけで、杏奈の死因に関することについては、「杏奈を死に至らせるためだけの出来事・行動」と考え、あまり深く考察する意味はなさそうです。
4周目
死因が変わった3周目の結果を経て、芹愛は下記のことを認識します。
- 姉の死により1年前にタイムリープする
- タイムリープすると身近な人が一人消える
- 姉の死は白陵祭初日の夜に起きる
- 杵城家からのバスヒーターとお土産を排除しなければいけない
二度と姉を死なせないため、この周回から芹愛は陸上競技大会を病欠します。
杵城家から受け取ったバスヒーターもお土産も見つからないように隠し、姉の身に何か起きないように手を握ってそのときを迎えます。
しかし、かかってきた電話に出ようとした杏奈が階段を踏み外し、やはり亡くなってしまいます。
タイムリープする前に、電話の相手が綜士であることを芹愛が確認しています。
この周回で午後10時ごろの綜士は、一騎とともに写真部の部室でダラダラしているはずなので、織原家に電話をかけてくるのはかなり不自然ですが…
やはり、これは「杏奈を死に至らせるためだけの、意味のない行動」なのでしょう。
5~8周目
5~8周目については本文中であまり触れられていないので簡単に。
杏奈の死因も詳しく説明されていませんが、おそらくうち1回は15周目(通称7周目)で芹愛が告げている、「ヒーターを探していて死んでしまった」だと思われます。
また、最後の8周目では芹愛は綜士の動きを監視しており、白陵祭初日の綜士の動きを把握しています。
雛美の干渉を受ける11周目(通称3周目)までの綜士は、午前中は一騎と白陵祭をまわり、昼食後点呼をとってから夜行祭までは写真部の部室に引きこもっています。
8周目で綜士の動きを監視していた芹愛は、朝から学校にいたはず。
しかし、本当は白陵祭初日は大会に出ているはずで、学校にいるのはおかしいのです。
陸上部関係者が芹愛を見かけたら、変だと思うのではないかと思いますが…
8周目時点で残っている親しい人は希先輩のみなので、3年生は白陵祭は欠席だった、というところでしょうか。
他の誰も芹愛に注意を払わないのが辛いですね…
9周目(通称1周目)
そして、ターニングポイントとなる9周目!
ここで芹愛が決定的に行動を変え、タイムリーパーが芹愛から雛美に変わります。
さて、ここまでの周回を経て、芹愛は以下のことを理解します。
- 姉の死により1年前にタイムリープする
- タイムリープすると身近な人が一人消える
- 姉の死は白陵祭初日の夜10時過ぎに起きる
- 姉の死因は変わる
- 姉の死には綜士が関係する
- 死因が変わるため、綜士の関与を断つことができない
- つまり、10月10日を境に、杏奈と綜士が同時に生きることが許されなくなる
ここまでで高校生の1年間を8度繰り返し、杏奈はもちろん、他の大切な人をたくさん失くしている芹愛。
ここでのポイントは、ボロボロになった芹愛がとうとう綜士を殺すしかないのだと悟ったこと。
姉の死をただ防ぐのは不可能。
原因となる綜士を殺すか、自分が自殺してすべてを終えるか、厳しい選択を迫られ、芹愛は追い詰められます。
白陵祭初日、大会を病欠した芹愛は、午後2時半ごろに家を出て学校へ。
午後9時には、綜士を呼び出すため写真部を訪れ、2人で時計塔へ向かいます。
ここからは語られていないので、2人の間に何があったのかは分かりません。
しかし、作中で千歳先輩と綜士が言っている通り、芹愛が綜士を突き落としたのではなく、話を聞いた綜士が、芹愛のために自ら飛び降りたものと思います。
おそらく、15周目(通称6周目)と同様に。
まだタイムリープを経験していない綜士が芹愛の話を信じたのか、それとも「こんな嘘をつくほど俺が憎いのか」と思ったのかは分かりませんが…
芹愛のためなら簡単に自分の命を捨てられる危うさは、1周目のときから変わりません。
そして翌10月11日、雛美が朝のHRで綜士の死を知り、雛美のタイムリープが始まります。
雛美が綜士の死を知るまで、芹愛がタイムリープしていないことから、芹愛の予想通り、綜士を排除すれば杏奈は生きることができるようです。
綜士を死なせ、無事10月10日を越えた芹愛は、翌朝に時震が起きたとき何を思ったのでしょうか…
10周目(通称2周目)
この周回での芹愛は直近のタイムリーパーではないので、9周目で綜士を死なせた記憶を持ちません。
同じように、白陵祭初日に綜士を殺すため、9周目と同様に行動しています。
一方で初めてタイムリープした雛美の方は、綜士の死因すら知らず、何が起きたのかもわかっていません。
知っているのは、白陵祭初日の夜に綜士が学校で亡くなるということだけ。
半信半疑のまま何の対策もせず、9周目と同じように過ごした雛美。
唯一変わったのは、白陵祭初日の夜、夜行祭に出席したことでしょうか。
(9周目では翌朝HRまで騒ぎを知らないので、夜行祭までに帰ったのか、白陵祭自体出なかったのか、とにかく夜行祭にはいなかったものと思われます)
直近のタイムリーパーである雛美が行動を変えていないため、芹愛は9周目同様に綜士を呼び出し、綜士が時計塔から飛び降りることになります。
雛美は夜行祭でキャンプファイヤーを見ていたときに騒ぎを聞きつけ、そこで綜士の死を確認します。
そして再びタイムリープ。
11周目(通称3周目)
二度のタイムリープを経て、雛美も下記のことを理解しますが、芹愛との知識差は絶望的。
- 綜士は白陵祭初日の夜に亡くなる
- 原因は転落死。(屋上から落ちると推測)
- 雛美が綜士の死を知ると時間が半年戻る
- 時間が戻ると家族が一人消えている
雛美は10周目(通称2周目)の時点で綜士の転落の瞬間を見ていません。
騒ぎと遺体の様子から転落死と推測しただけです。
また、時計塔に入れることも知らないため、綜士は当然屋上から落ちたものと考えます。
そのため、白陵祭初日の日中のうちに、屋上に続く扉の鍵を全て瞬間接着剤で固めます。
しかし、実際に綜士が飛び降りるのは屋上ではなく時計塔。
屋上は全く無関係です。
そのため、この周回でも雛美の行動は芹愛・綜士に影響を与えず、9周目(通称1周目)と同様に芹愛は綜士を時計塔へ連れていき、綜士が飛び降りてしまいます。
ただし、今回は綜士が転落しないことを確かめるため、雛美は落下地点付近で待機していました。
綜士は今回も亡くなってしまいますが、今度こそ死因が時計塔からの飛び降りであると正しく認識します。
12周目(通称4周目)
この周回も重要なポイント!
4回目にしてようやく雛美が綜士を守りきり、ついに綜士のタイムリープへと繋がります。
さて、11周目(通称3周目)で重要な情報を得た雛美は、下記のことを理解します。
- 綜士は白陵祭初日の夜に亡くなる
- 原因は時計塔からの転落死
- 雛美が綜士の死を知ると時間が半年戻る
- 時間が戻ると家族が一人消えている
そして、もうひとつ思ったのが…
- 綜士の当日の行動が分からないと飛び降りを止められない
12周目の雛美は、綜士の死を止めるべく、今度こそ積極的に行動します。
白陵祭初日まで
白陵祭で綜士の行動を把握するには、親しくなって一緒にいるのが一番。
好きな人に近付くため、まず雛美は野暮ったい見た目からイメチェンします。
夏休み前の終業式には、倒れた校長の代わりに登壇。
白陵祭の中止をほのめかしてみますが、これは失敗に終わります。
ここまで頑張りましたが、しかしとうとう綜士に声をかける勇気が出せず、12周目でも雛美と綜士は他人のまま。
白陵祭初日
綜士との接点は持てませんでしたが、白陵祭初日の綜士の行動をコントロールすべく、雛美は外部カメラマンの機材にトラブルを起こします。
雛美らしい無茶苦茶な作戦です。
結果として、この雛美の作戦が功を奏します。
雛美としては単に綜士が時計塔に近付く暇がないようにしたかっただけですが、写真部として拘束された綜士の動きが変わったことで、初めて芹愛の行動に影響を与えます。
点呼後の午後3時、写真部の部室に寄ったところで綜士は文実につかまり、雛美の思惑通り、一騎とともに夜行祭の撮影をすることになります。
委員の定期確認を受け、綜士は動けない状態。
綜士の動きが変わったことで、杏奈の死因が変わるのと同様に、綜士を死なせないための力が働いていると思ったのかもしれません。
本文中に記載がないので芹愛の気持ちは分かりませんが、結果として芹愛は綜士を死なせることを諦めます。
そして、これ以上の犠牲者を出さないため、夜行祭の開始を待たず、夕方駅で飛び込みます。
これにより芹愛による綜士の死は回避されます。
何事もなく夜行祭を終え、雛美はホッとしたことでしょう。
この後、綜士が夜行祭から帰宅したとき、母親から「芹愛が夕方に駅で死んだ」ということを聞き、ついに綜士のタイムリープが始まります。
ちなみに、この周回では綜士が生きているので、杏奈は予定通り夜10時に亡くなったのでしょうね…。
綜士の母が綜士に会う前に織原家に行っていたら、亡くなった杏奈を発見していたのかもしれません。
13周目(通称5周目)
13周目にしてようやく本編の内容がスタートです!
雛美・千歳先輩と出会うまで
芹愛の死をきっかけにタイムリープした綜士ですが、巻き戻った時間が比較的短いこともあり、悪夢だと思いこんでタイムリープには気付きません。
しかし、週明けになっても一騎が学校に来なかったことから、さすがに不審に思い始め、しまいには学校をサボって駅でぼんやりしてしまいます。
この日の綜士の行動が変わったことにより、ついに雛美との接点が生まれます。
駅で座り込む綜士を見つけた雛美は、勇気を出して綜士に接触することに。
本文では、ラストの回想で挟まれるエモエモのエモなあのシーンですね。
綜士を好きなことがバレないように知り合いの院生・古賀さんを呼び出した雛美。
学校をサボる言い訳を頼むという無茶苦茶な方法で、綜士と接点を持ちます。
ひとつ前の12周目(4周目)では雛美は綜士に接触していませんが、単に最後まできっかけがなく勇気が出なかったのだと思います。
綜士がタイムリープして行動パターンが変わったため、きっかけが生まれたのです。
この後綜士は担任の亜樹奈と話し、一騎の存在丸ごと消えていることに気付きます。
そして、運良く千歳先輩と出会うことに。
白陵祭前日まで
一人で闘ってきた芹愛・雛美はと違い、綜士は早くに千歳先輩という理解者を見つけたのがものすごくラッキーで、この周回から事態が大きく動き始めます。
消えた一騎の行方を調査する2人に、先日の駅でのクレームをつけるため、雛美が接触。
ここでようやく綜士の身にもタイムリープが起きていることに気付きます。
そして雛美と綜士の情報が突き合わされ、以下のことが共通認識となります。
- 古賀さん(と偽った綜士)は、白陵祭初日の夜に亡くなる
- 古賀さんの死因は時計塔からの転落死
- 雛美が古賀さんの死を知ると時間が半年戻る
- 芹愛は白陵祭初日の夕方に駅で亡くなる
- 綜士が芹愛の死を知ると時間が一ヶ月戻る
- 時間が戻ると大切な人が一人消えている
おおむね正直に情報開示した雛美ですが、さすがに綜士が死ぬとは言えず、彼氏と偽った古賀さんが死ぬという嘘をついてしまいます。
このため最後の最後まで話がややこしくなるのですが…。
前後関係から、12周目(通称4周目)で、雛美は古賀さんを守りきったと推測。
芹愛を守るのが3人の目標になります。
雛美からすれば、綜士のそばに張り付いていれば絶対に転落を防げるのですから、共通の目的があるのは願ってもない展開ですね。
雛美が4周目で成功したと推測される理由
ここまでの雛美と綜士の話から、以下のような時系列に整理されます。
白陵祭初日の夕方、芹愛が駅で死
↓
白陵祭の夜行祭中に古賀さん(と偽った綜士)が学校で死
↓
夜行祭で古賀さんの死を知った雛美がタイムリープ(通称2・3周目)
↓
夜行祭から帰宅したとき、綜士が芹愛の死を知ってタイムリープ(通称4周目)
↓
白陵祭2日目の朝のHRで、雛美が古賀さんの死を知りタイムリープ(通称1周目)
雛美が覚えていない通称4周目でも、当然古賀さんの転落の瞬間を見守っていたと考えられます。
もし雛美の作戦が失敗していたら、綜士より死を知るタイミングの早い雛美が、2・3周目と同様にタイムリープしていたはず。
そのため、4周目では雛美が古賀さんの死を回避し、綜士がタイムリープに至ったと考えられます。
雛美と綜士のタイムリープの因果関係
また、よくよく考えると…
もし、芹愛と古賀さんの死が独立して起こるなら、通称1周目は先に死を知る綜士の方がタイムリープするはず。
それなのに実際は雛美がタイムリープしている。
つまり、通称1周目では芹愛の死は起きていない、もしくは綜士がそれを知るタイミングが変わって、先に知った雛美がタイムリープしたということになります。
ということは、この時点で、芹愛と古賀さんの死、もしくは綜士と雛美がそれを知るタイミングにはなんらかの因果関係があると推測されます。
ただ、綜士が芹愛の隣人である以上、母親が葬儀に顔を出すのは当たり前。
なんらかの原因により綜士の帰宅のタイミングが変わったとしても、翌朝の登校前には芹愛の死を知ることになるでしょう。
ですから、古賀さんが亡くなったときは芹愛は亡くなっていないのです。
というわけで、芹愛と古賀さんの死それ自体に因果関係があるものと推測されます。
千歳先輩もそんなことは分かっていたと思いますが、なにぶん雛美の証言全体の信頼性が低いため、深く考えていないようです。
さて、3人の目標となる芹愛の自殺を防ぐためには、まず情報が必要。
綜士は久々に母と話し、話の流れで叔母のイタリア土産にチーズを希望します。
これが3周目で杏奈を死に至らせた原因と思われるので、3周目でもどこかで同じ会話をしていたのかも。
また、芹愛の父が亡くなった後、綜士は勇気を出して芹愛に話しかけます。
優しい言葉は出てきませんが、一生懸命、芹愛が死なないように言葉をかけます。
終業式の雛美の騒動、先日の綜士のお見舞いに続き、今までの周回でなかった初めての出来事が起きていることに芹愛は戸惑います。
また、綜士の接触により、12周目(通称4周目)までに比べ、綜士を殺す決意が揺らいでいるとも思われます。
白陵祭前日
古賀さんから裏をとった千歳先輩は、雛美の嘘を問い詰め、2人は大ゲンカに。
腹を立てた雛美は、今後の周回でキーとなる、時計部の時計へのいたずらを行います。
次の周回でタイムリーパーとなる綜士にもいたずらを手伝わせたことで、以降の周回でもこのいたずらが復元することになります。
ちなみに、雛美へ千歳先輩が不信感を抱く要因のひとつである「面白がっているように見える」様子は、憧れの綜士と一緒にいられることにはしゃいでいただけと思われます。
前の周回で綜士の死を防げているという気のゆるみもあったでしょう。
不幸なすれ違いですね…
白陵祭初日
この周回では運命の日の綜士の行動パターンがこれまでと完全に変わり、芹愛の計画が狂います。
千歳先輩の調査により、綜士たちは芹愛が東日本陸上大会にエントリーされていることを知ります。
12周目(通称4周目)で、綜士は白陵祭中に芹愛の姿を見ていないので、当然大会に向かっているものと思い、3人は朝から会場へ。
千歳先輩に何を言われても、綜士から絶対に離れない雛美が健気で泣ける。
ただし、実際の芹愛は綜士を呼び出すため、大会は欠場して朝から家にいます。
また、芹愛の大会へ向かうために綜士が家を出る時間が遅くなった関係か、この周回で初めて、母に頼まれて綜士がお土産のチーズを杏奈に渡します。
(ヒーターは既に母親が渡し済み…?)
午後2時半ごろに家を出て、ヒーターとチーズを処分し、学校へ向かった芹愛。
しかし綜士が登校していないことを知り、杵城家に電話すると朝出かけたと言われ…
他に頼れる人もいない芹愛は、綜士を殺すのを諦め、せめてこれ以上誰も巻き込まないように自分が死ぬことを決意し、駅へ向かいます。
綜士たちも芹愛の欠場に気付き、急いで戻りますが一歩間に合わず、芹愛は綜士の目の前で亡くなります。
14周目(通称6周目)
白陵祭初日まで
14周目では、綜士が真っ先に千歳先輩を頼ることで、13周目より事態が速く進行します。
まず、この周回では綜士の「母」が消えていることから、消えた人は最初からいなかったことになるのではないと推測され、以下の事実をつかみます。
- 消えた人は、5年前の夏(おそらく八津代祭の日)を境に消える
- 消えた人はタイムリーパー以外の記憶から消える
- ただし、消えた人について尋ねられれば、5年前以前のことは「思い出す」が、いないこと自体には疑問を持たない
13周目(通称5周目)では駅で座り込む綜士を見かけたことをきっかけに、雛美が勇気を出して綜士に接触しました。
この周回では、綜士たちが雛美(と思いこんだ緒美)を尾行したことで早々に接触。
これには雛美も相当びっくりしたことでしょう。
色々口も滑らせますが、千歳先輩たち側の知っている情報がまだ少なかったこともあり、なんとか押し通します。
13周目(通称5周目)で自分が何をどう誤魔化したか分かっていない雛美は、前の周回での自分の発言を聞き出します。
この時点で、既に綜士への接触は達成されており、友達ポジションを獲得している雛美。
そのため、この周回では恋人がいるフリをする必要もなく、「古賀さんが恋人であること」は否定。
しかし、「死ぬのが古賀さんである」という嘘は都合がいいのでそのままにします。
古賀さんの死を回避する方法を尋ねられた雛美は、即興で考えたにも関わらず、前の周回と同じ作戦を答えています。
古賀さんが行きたがっているライブのチケットを渡して、夜行祭に来させないと。
これについてはおそらく、雛美は前々から古賀さんがこの日にライブに行くことを知っていたのかなと。
それなりに親しい関係、かつOBなので白陵祭の日の予定を雑談で話していてもおかしくないかと思います。
その日既に予定があるのなら、これ以上何もせずとも「無事」が確保されます。
同じ人間なので考えることは同じ。
だから即興で考えたのに13周目(通称5周目)と同じ回答をできているのだと思われます。
さて、状況を整理した3人の目標は、前の周回から変わらず、芹愛の死を止めること。
今回は自殺ということが分かっているのでより積極的に情報収集をしていきます。
周囲への聞き込みの他、雛美が芹愛に接触。もちろん失敗します。
しかし、終業式の雛美の騒動を含め、芹愛は8周目までと違う出来事が起きていることに戸惑います。
9/25には13周目(通称5周目)と同様に、綜士が芹愛の父のお見舞いへ。
決定的な情報は得られませんが、「綜士に優しくされた」ことは芹愛の心を揺らします。
そして9/30に芹愛の父が亡くなります。
このとき杵城家に父の死を知らせに行き、そこで初めて芹愛は綜士の母の不在に気付きます。
自分が記憶する8周目と異なる出来事があったことからも、自分の他にも誰かがタイムリープしていると芹愛は気付きます。
白陵祭前日
この周回では意味を持ちませんが、白陵祭前日の夜遅く、前の周回で雛美が綜士にやらせた時計部のいたずらが復元しているはず。
ただし、この日は復元した雛美のいたずらに気付きません。
この周回では千歳先輩は雛美の不誠実な言動を軽く諦めており、強く問い詰める必要がなかったため、2人の喧嘩は起きなかったんですね。
だから、いたずらが復元する時刻には既に解散していたのでしょう。
翌日芹愛を閉じ込めている間も千歳先輩は部室に入らないので、すべてが終わり芹愛を解放した後にその事実に気付きます。
白陵祭初日
朝8時過ぎに杏奈さんが杵城家にやってきて、バスヒーターを借ります。
杵城家には既に母親がいないため、このとき応対したのは綜士です。
その後、綜士は自宅から芹愛の動向を見張ります。
当の芹愛は、午後2時半過ぎに家を出て学校へ。
おそらく、3時の点呼後に写真部の部室へ引きこもる綜士を確認するためでしょう。
道中で綜士が貸したヒーターを捨てます。今回はお土産のチーズはなし。
芹愛が3時ごろまで駅でぼんやりしていたのは意味深ですが、今までと違う出来事、綜士に優しくされたことなどから決心が揺らいでいたのかなと。
それから学校へ向かってから綜士の姿を探しますが、今回も綜士は8周目とは違う行動をとっているので、見つけられません。
13周目(通称5周目)と違い、他のタイムリーパーがいることには気付いているので、戸惑いや焦りよりも「やはり」という気持ちだったのか…
その後芹愛は綜士に呼び出され、時計塔に閉じ込められます。
解放されたのは杏奈が亡くなる午後10時をまわってから。
既に姉の死を止めるのは間に合いません。
ここで13周目(通称5周目)と違うのは、この時点で、タイムリーパーが綜士であると気付いたこと。
13周目(通称5周目)で芹愛は綜士を殺さず、代わりに自殺。しかし、何かの理由で代わりに綜士がタイムリープしたのだと、かなり正確に理解します。
姉の死を止められないとしても、これ以上タイムリープに巻き込まれる人が出ないように13周目(通称5周目)では自殺した芹愛。
しかし、綜士がその後タイムリープしてしまうなら話は別です。
今度こそ綜士を殺してタイムリープを止めるため、芹愛は帰宅し杏奈の死を目撃します。
この周回での死因は明かされていませんが、綜士が夜行祭まで芹愛と一緒にいて動けなかった以上、ヒーターを探しているうちに死んでしまったパターンでしょうか。
15周目(通称7周目)
この周回でのポイントは、芹愛が直近のタイムリーパーで、綜士を必ず殺さねばならないと考えていること。
自分が自殺しても、綜士がタイムリープするだけだと分かっているので、今までより強く追い詰められています。
白陵祭前日まで
この周回では直近のタイムリーパーが芹愛のため、綜士と千歳先輩、綜士と雛美の接触は14周目(通称6周目)と全く同じく進みます。
ひとつだけ異なるのは、綜士の担任でもある、芹愛の継母・亜樹奈が消えていること。
これにより、綜士と雛美以外にも誰かタイムリーパーがいることが早々に分かります。
亜樹奈の家族である杏奈と芹愛が真っ先に疑われ、2人に綜士たちが接触。
しかし、今回綜士を殺すため警戒心MAXの芹愛は、亜樹奈のことを忘れていたフリでやり過ごします。
周囲の人の反応から普通に考えれば、消えた人は「初めからいなくなる」のだと思うはず。
しかし、芹愛は起きている事象を正しく理解して、「そんな人いたっけ?」ではなく「そういえばどこに行ったんだろう」と答えています。
およそ5年前にいなくなることも理解しています。
これは、おそらく前の周回の綜士たち同様、綜士の母が消えていたことで、「最初からいなくなる」とおかしいと気付いたからでしょう。
今回は学校関係者ではなく家族が消えているので、試しに父親に亜樹奈のことを尋ねたら「どこへ行ったんだろう」と返されたのかも。
そのときの反応を、そのまま綜士たちに返したのかもしれないですね。
また、このとき芹愛は3人との連絡先交換に応じますが、これは白陵祭初日に使えると思ったからでしょう。
実際、最後の最後、雛美をおびき出すのに成功しています。
白陵祭前日
担任である亜樹奈の不在により綜士のクラスの動きが変わり、綜士の集合が遅れます。
これにより、この周回では13周目(通称5周目)の雛美のいたずらが復元されたときに3人が部室に居合わせ、すぐに千歳先輩が気付くこととなります。
これをきっかけに、綜士が撮った一騎の写真が復元していることに気付き、以下の内容が共有されます。
・直近のタイムリーパーがとった行動は一定条件下で復元する
・発動条件は不明
白陵祭初日
15周目(通称6周目)同様に、朝8時過ぎに杏奈さんがヒーターを借り、午後2時半に芹愛が不法投棄して処分。
15周目(通称6周目)と違い迷いのない芹愛はまっすぐ学校へ向かい、千歳先輩の尾行をまいてどこかに隠れます。
午後9時ごろ、芹愛は綜士を呼び出しますが、千歳先輩と雛美がいっしょなので姿を見せません。
待っても綜士が一人にならないため、適当なことを書いてメールで雛美を呼び出し、綜士から遠ざけます。
芹愛の言う「あなたにだけ打ち明けたい秘密」を、雛美がどう解釈したのかは分かりません。
ただ、素直に「芹愛に呼ばれてる」と言っても良かったのにそうしなかったのは、綜士に関することだと思ったからなのか…
雛美としては千歳先輩がいれば綜士は無事だと思ったのでしょうが、予想に反して千歳先輩は雛美を追いかけ、綜士は一人になってしまいます。
そして芹愛に導かれて時計塔へ。
芹愛からすべての話を聞いた綜士は、自ら時計塔から飛び降ります。
その様子を雛美は校庭で千歳先輩とともに目撃しています。
芹愛を探しに校庭に出た雛美。
きっと、千歳先輩が追って来た時点で、芹愛にはめられたことに気付いたでしょう。
ここまできたら綜士を守ること以上に重要なことはないので、さすがに真実を千歳先輩に話し、綜士のもとへ向かおうとしたのではないかと思いますが、間に合いませんでした。
16周目
物語が一気に収束へ向かう16周目!
ここでついに芹愛が仲間となり、タイムリープの全貌が分かります。
綜士と合流するまで
半年前にタイムリープした雛美は、すぐに千歳先輩を頼り、綜士がタイムリープしてくるまでの約5か月間を過ごします。
その間の調査で以下のことが分かります。
- 不自然な不在から、既に雛美と綜士以外のタイムリープにより5人以上が消えていると推測されること
- つまり、3人目のタイムリーパーがいること
- それは芹愛であること
15周目(通称7周目)と違い、16周目で芹愛がタイムリーパーだと断定できているのは、15周目の部室閉じ込め作戦が失敗したため。
これは、14周目以前に一度部室へ閉じ込められた記憶を持つ芹愛が、回避行動をとったと考えるのが自然です。
そこで学校全体を洗ったところ、亜樹奈さんを始め複数の不自然な不在が見つかり、芹愛がタイムリーパーだと断定しています。
ようやく芹愛がタイムリーパーだと分かったので、綜士の合流を待って、3人は芹愛に接触。
拒絶していたものの、綜士が真摯な言葉を伝えたことで、確実に心が動いていたのでしょう。
運命の日が近づき追い詰められた芹愛は、この周回で初めて綜士たちを頼ることになります。
一方、この周回では雛美からしか情報を得られていなかった千歳先輩ですが、綜士と合流したことで、雛美への疑惑を強くします。
その雛美について知るため、唯一残る家族である緒美に接触。
ここで得た情報により、千歳先輩はこの事象の全貌…雛美がパラレルワールドから来たことや、残りの余剰時間などをようやく把握します。
そのあたりのことは、長くなるので別記事にしました。こちらでは割愛します。
芹愛との合流
芹愛の父の葬儀後に4人が集い、ここで初めて芹愛側の情報が開示されます。
ここで整理された情報は下記の通り。
- 白陵祭初日の夜に杏奈が死ぬことにより、芹愛がタイムリープする
- 芹愛が死ぬと綜士がタイムリープする
- 残り時間の関係上、この周回では杏奈が死んでも芹愛はタイムリープしない可能性が高い
- よって、どちらにしても芹愛が死んでも意味がない
今回の事象が5年前の時震と深く関係していると考えた千歳先輩は、白陵祭当日、八津代町の外へ出ることを提案。
また、万一誰かがタイムリープしたときのため、記録を残します。
同時に、綜士がタイムリープした時に復元する手紙を、千歳先輩が残します。
また、この周回では芹愛側の情報が明かされたことでようやくタイムリープの全貌が分かり、雛美のタイムリープの原因は綜士であると千歳先輩が気付きます。
芹愛もこの時点で、自分が綜士を殺して雛美がタイムリープしていたと気付いたのかもしれません。
そうでなかったとしても、綜士を殺すことには初めから迷いがありましたし、千歳先輩を信じて、誰も殺さない道を選ぶことにしたのか。
綜士を殺す案は捨て、3人に協力します。
白陵祭初日(東日本陸上選手権)
この日、芹愛は(体感で)10年以上ぶりに東日本陸上選手権へ出場し、杏奈とともに綜士たちが応援へ。
大会を終え、運命の午後10時を全員で迎えます。
無事ループから抜け出せたように思えましたが、ホテル火災に巻き込まれ、避難中に杏奈が亡くなってしまいます。
千歳先輩の予想通り、残り時間の足りない芹愛は、姉の死を目の当たりにしてもタイムリープしません。
この後の判断を綜士たちに任せるため、千歳先輩は姿を消します。
そして綜士と芹愛が2人で話し合い、「もう一度やり直したい」という芹愛の言葉を受け、綜士がタイムリープすることを受け入れます。
綜士をタイムリープさせるために飛び降りる前、芹愛は次の周回で自分がスムーズに合流できるように、綜士へ言葉を残します。
17周目
タイムリープ現象がようやく解決すると思われた17周目、まさかの事態が。
とうとう千歳先輩が消えてしまったのです。
まぁ、綜士の交友関係を見ればそうなりますよねという感じですが…。
直前で芹愛にはめられ綜士を死なせている雛美は、自分の知らない間に芹愛が綜士を利用してタイムリープさせていたことに怒り狂います。
約半年間、頼りの千歳先輩を失って一人で過ごしてきた雛美の気持ちを考えるともう…
一方で芹愛の方は、時計塔に閉じ込められ、杏奈を救えなかった周回までの記憶しか持ちません。
一度親密度が上がっただけに、芹愛の冷たい対応に心折れかける綜士ですが、16周目で芹愛からもらっていた切り札を使って、無事芹愛の説得に成功。
雛美とともに3人で杏奈の死を防ぐため準備します。
しかし、1週間前に16周目に書いた千歳先輩の手紙が復元したことで状況が一変。
予定通り16周目のやり直しをするか、大元の原因である雛美を消してすべてを元に戻すか、厳しい選択を迫られます。
雛美の強い意向で、芹愛が死ぬことにより、綜士のタイムリープに巻き込んで雛美を消すことに。
運命の日の直前、雛美と、雛美と同一人物である緒美が共通して知っている出来事は、非タイムリーパーである緒美も消失した人物の記憶を残していることに気付きます。
そこで、緒美にこれまでのことを全て共有した後で一度雛美がタイムリープして、雛美を緒美の記憶に残すことに。
結果、まずこの周回では綜士が駅で飛び込み、雛美がタイムリープします。
これはもう、タイムリーパーしか残っていない周回ならではの無茶だなと思います…
18周目
正真正銘のラストタイムリープ! 18周目です。
17周目のタイムリープを経て、無事緒美に雛美の記憶ができたところで、予定通り雛美が消えることに。
直前の17周目のことを雛美は覚えていますが、綜士は覚えていません。
この周回では、雛美は綜士につらい記憶を残さないよう、最初から綜士を遠ざけたのではないかと思いますが、どうでしょう。
綜士は、ちゃんと雛美の嘘に気付いたでしょうか。そばにいてあげたでしょうか。
そして白陵祭初日、芹愛が駅に飛び込み、綜士がタイムリープします。
19周目
そして悪夢のループを抜けた19周目。
千歳先輩の予想通り、大元の原因となる雛美が消えたことで、今まで消失していた人は全て戻ってきました。
緒美の中の雛美の記憶も残っています。
一方想定外だったのは、芹愛がこれまでのループの記憶をなくしていたこと。
すべてが元に戻りましたが、未来の出来事である10月10日の杏奈の死はまだ未確定。
この周回で必ず回避しなければいけません。
そのためには芹愛の協力が不可欠ですが…
芹愛の意識が1周目地点に戻っているため、綜士は芹愛の説得に再度苦心します。
芹愛側の予備知識がない状態では16周目の切り札を使えるわけもなく(気味悪がられるだけ)、全く相手にされませんが、粘り強く必要なことを伝えます。
綜士の言うことを全く信用していない芹愛ですが、あまりにしつこいのとさすがに不安になったのか、念のため白陵祭初日は、姉とともに大会へ向かいます。
夜、杏奈が事故に遭いかけますが、居合わせた芹愛が助け、ついに杏奈を守ることに成功。
杏奈、芹愛、そして綜士が無事な状態で、ループを抜けることができました。

以上で各周回の解説が終了です!
芹愛と雛美の回想
最後に、芹愛と雛美の回想がどの周回にあたるのかだけ、整理しておきます。
芹愛の回想(「雨の雛」冒頭)
1周目
↓
2周目
↓
3周目
↓
4周目
↓
5~8周目
↓
9周目・10周目・11周目:芹愛が綜士を時計塔に連れ出すまで
※タイムリーパーである雛美の行動が芹愛と綜士に影響を与えなかった周回なので、9・10・11周目は全く同じ出来事が起きる
↓
(雛美の邪魔が入って、芹愛自身が死んだ12周目は飛ばして…)
↓
もう一度自殺に至る13周目(通称5周目)
↓
時計部に閉じ込められる14周目(通称6周目)
雛美の回想(「雛の嘘」終盤)
9周目(通称1周目)
↓
10周目(通称2周目)
↓
11周目(通称3周目)
↓
(綜士の死を防いだ12周目は飛ばして…)
↓
ついに綜士と出会う13周目(通称5周目)!
おわりに
長々と最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
全19周について細かく解説しましたが、いかがでしたか?
こんな複雑なストーリーを組み立てる綾崎先生がすごすぎる。
時系列順に並べてみて、改めて本編の構成が上手いな~~と思いました。情報を出すタイミングが完璧なんですよ!!
こちらの記事で疑問点が解消されたら幸いです!

感想と考察はこちらの記事で書いてます!