ラノベと言えば…残念ながら「打ち切り」という風習があり、続きを楽しみにしていた作品がなんかいつの間にか終わってしまっている…そんな恐ろしい業界です…
しかし、これたぶん打ち切りなんだけど、ここまででもめちゃくちゃ面白いんだよな!!
という作品がたっくさんあります。
せっかくなので(?)打ち切り理由を推察しつつ、魅力をご紹介しようかと…!
ご興味のある方はぜひ!
ただしどれもすっきり完結はしていません!!

完結とも解釈できる終わり方をしている作品ではなく、あ~~これは打ち切りなんだろうな~というものをこの記事では紹介しています…!
打ち切りだけど面白いラノベ
三船いずれ『青を欺く』
天才的嘘つき・城原千太郎は、バイト先で嘘をついたことをきっかけに映画制作に引きずり込まれ…
よくある映画制作ものですが、キャラ設定にひねりがあり、青春ストーリーとして苦みがありつつも爽快感ある良作です。
これは今回紹介する中ではかなりましな方で、1巻・2巻でそれぞれちゃんとオチがついているので、あまり打ち切り感が気にならない方ではないかと。
ただし、2巻の終わりに3巻の引きがあるので、まあ完結しているとは言い難い感じです。
作者様の公式見解としても、3巻出したいけど出せない、という状況のよう(三船いずれ先生の2026年4月1日のXポスト)。
この作品に関しては何が悪いということではないのですが、強いて言えばブルーライト文芸っぽい雰囲気が出ていたのが敗因かな…?
内容的にはどちらかと言うと青春ラノベ好き向けのもので、感動系を期待した人はちょっと違ったと思います。
10年前なら7巻くらいまで余裕で出せてそう。残念。
裕時悠示『高3で免許を取った。可愛くない後輩と夏旅するハメになった。』(全1巻)
車で旅するのが夢だった僕は、校則違反の免許を取った。しかし、運転しているところを真面目な後輩・鮎川に見られ、いっしょにドライブすることに…
素直じゃない後輩となぜかドライブに出かける話。
最初は険悪なんですが、徐々にお互いの距離感に慣れて2人だけの空気を出してくる感じがとても可愛らしい。
「夏旅するハメになった」となっていますが、旅が本格的に始まる前の出発段階で終わっちゃっています。
これも良い作品なんですが、強いて言えば序盤の後輩ちゃんのアクが強いので早々にギブアップした人が多かったのかな…?
これに関しては「タイトル通り旅に出ているか…?」というと疑問が残りますが、それを除けば単巻ラノベとして読めなくもない作品です。
絵戸太郎『あと1ヶ月で転校する僕の青春ラブコメ』
親の再婚により、あと1ヶ月で転校することになった誠治。クラスメイトになかなか言い出せずにいたところ、クラスに転校生がやってきて…
これも「タイトル通り転校してないが…」というところで打ち切りと判断しています。
それを除けば1巻でまあまあまとまっているかなと。
転校が決まった主人公が、幼馴染たちと最後の思い出作り!
ほっこり心温まるストーリーで、個人的にはかなり好き。
ちなみに「ラブコメ」と題していますが、あまりラブコメではない。友情メインです。
この打ち出し方が悪くて、ラブコメを期待して読んだ読者ががっかりしてしまったのかな~と推察します。
逆に幼馴染との絆やわちゃわちゃが好きな人は絶対好きそうなんですが、「ラブコメ」というタイトルでもっとラブコメラブコメしたものを想像して避けられてしまったのかな~。
児童書っぽい感じの爽やかな友情ストーリーなので、そういうの好きな方はぜひ。
結局転校するところまで至っていませんが…、1巻だけでもじゅうぶん楽しめます!
林星悟『ステラ・ステップ』(全2巻)
戦争の手段として、武器ではなく「アイドル」が使われるようになった世界。ただ強いアイドルが求められ、誰もアイドルを慕わなくなった、そんな時代の最強アイドル・レインのお話。
このへんから露骨な打ち切りになっていきます。
こちらは、「アイドル」とダークファンタジーが奇跡の融合を果たした良作です。
アイドルが戦争の道具になってしまった世界で、それを良しとせず、ちゃんと人々に愛されるアイドルを肯定しようとする話。
このアイドルのとらえ方・在り方が、ドルオタ的にはかなりツボでした…。
このラノでもかなりの上位にランクインしていて、評判も良かったんですが…
割と硬めのダークファンタジーで、当時の流行ど真ん中という感じでもでもなかったし、そもそも興味のあるなしがはっきり分かれそうな題材なので、打ち切りもやむなしなのかな…。
これから!というところで終わっちゃってますが、それでも読む価値のある作品だと思います。
方波見咲『超高度かわいい諜報戦』(全1巻)
諜報機関を指揮する天才女子高生・黒姫(くろき)は密かに同級生に片想い中…! お相手の凡田くんのことを探るべく、部下を送り込む日々。しかし一見普通のぼっちの凡田くんには秘密があり…
こちらは、ガチ諜報×ポンコツ美少女。
すれ違いラブコメの系統で、思ったより軽いテンションで楽しく読める作品です。
ただ、まだ序盤も序盤、というところの1巻で終わっちゃってます…。
これに関しては、ターゲット層が分かりにくかったのが敗因かなぁと。
表紙は結構堅めの諜報ものっぽい感じが出ていますが、タイトルは軽めで、内容も割とポンコツラブコメ。
一方で、本当に「ラブコメ」を求めて読むと、凡田くんがちょっと特殊な男子ということもあり、そんなに能天気にラブラブしてない…。
どちらかというとシュールコメディ好きにかなり刺さる作品だと思うのですが、どこの層向けか分からず、本当に好きな層へ上手く届かなかったのではないかと。
キャラ紹介くらいで終わっちゃってる感じですが、スパイものや変なコメディが好きな方、一読の価値はあるかと…!
三河ごーすと『顔さえよければいい教室』
音楽やダンスなど、優れた才能を持つ高校生が集まる繚蘭高校。池袋楽斗(がくと)は天性の歌声を持つ妹・詩歌の「マネージャー」として特別に入学することになって…
人気作家・三河ごーすと先生の芸能科もの!
1巻発売当時はPVが作られたりと、かなり強めにプッシュされていた印象でしたが、残念ながら2巻で打ち切り(三河ごーすと先生の2024年10月23日のXポスト)。
人気作家さんの作品で、発売前後の広報も十分にされており、そして内容もふつうにめちゃくちゃ面白かったので、今回紹介している中でもかなり打ち切り原因が謎な作品です。
強いて言えば、ティザーなどで華々しい印象があった割に、中身は堅実なラノベだったのが、期待と乖離してしまった部分だったのかな。
ポンコツ美少女と世話焼き主人公という王道の組み合わせに、癖の強い芸能科メンバーのわちゃわちゃと、正直ラノベ好きなら外さない作品だと思うのですが。
一方で、芸能科ものらしい「派手さ」「華やかさ」には欠けていたと思います。
そこではなく、堅実な成長ストーリーを楽しむものだったなと。
一応1巻・2巻でそれぞれオチはついているので、ここまででも楽しめると思います。
でももっと読みたかった!という感じ。
初鹿野創『彼とカノジョの事業戦略』(2巻で停止)
ワールドビジネス育英財団のもとに集まった若き経営者たち。その中で勝ち抜くべく、天才コンサルタント・真琴成は離島育ちの経営初心者・環伊那に目を付け…!?
高校生経営者たちが騙し合うビジネスもの。
面白かったのですが、まだ全然話が始まっていない2巻で終わっちゃっているので、今からはおすすめしにくい作品です…。
こちらの敗因は当時別記事でもこちゃこちゃ書いていたのですが、一番はタイトルがとっつきにくすぎる!っていう感じですかね。
「事業戦略」とか限界社会人がプライベートタイムに見たい字面ではないよね…。
一応完全打ち切りではないというか、この先バズったりしたら続刊の可能性もあるので、ハイパーインフルエンサーの方、ぜひ読んで布教していただきたい…。
五十嵐雄策『青春2周目の俺がやり直す、ぼっちな彼女との陽キャな夏』
後悔しかない高校生活から10年、俳優になった俺は事故に遭い、気が付いたら高校時代に戻っていて…!?
ミステリー風味のタイムリープもので、面白いのですが何も明らかになっていない状態で終わっちゃってるので、これもちょっと今はおすすめしにくい…。
実績のある人気作家さんの作品で、本文の雰囲気良し、イラスト良し、なので、打ち切りになっちゃったのがだいぶ謎なんですが、強いて言えば軽薄な感じのタイトルが良くなかったのかな…?
ちょっと内容とも雰囲気とも合ってないかなと…
『あした、裸足でこい』あたりが好きな方はハマりそうです。
オチが…ついてないんですが…
桜目禅斗『問題児の私たちを変えたのは、同じクラスの茂中先輩』(全2巻)
訳あって留年中の茂中碧(あお)。年下の同級生たちと打ち解けられないまま迎えた修学旅行では、クラスの余りもの問題児ばかりの班になってしまい…?
最後に、個人的にめちゃくちゃ好きなのですが、打ち切り方が酷すぎておすすめしにくい作品No.1。
ストーリーとしては、クラスのはみ出し者たちが修学旅行で寄せ集められたのをきっかけに、遅れた青春を楽しみ始めるというもの。
癖ありな面々のわちゃわちゃがめちゃくちゃ良いんです…。
1巻はめちゃくちゃ面白くて、2巻も途中までは良いのに最後に暴走を始めて、さらに思いっきり3巻への引きを作った上で打ち切りという、
スニーカー文庫さんもうちょっとなんとかできなかったんですかね…?っていう感じの残念な作品になっちゃってます。
1巻は評判良かった印象で、実際このラノでも割と上位に入っているのですが、このラノ解禁直後に2巻で打ち切りの旨発表されています(桜目禅斗先生の2022年11月28日のXポスト)。
1巻に関しては本当に悪いところがないので、2巻の暴走で様子見勢がパスしたため、2巻の売り上げが伸び悩んでしまったのか…
ただ、2巻も出回っている感想はそこまで悪くなかった印象なので、そもそもスニーカー文庫の打ち切りラインが高すぎるんですかね…
でも、ただの引きではなく、2巻にオチがつききらずに3巻へ続いちゃってるので、3巻ほぼ確と思っていた感じではあるんですよね。
これだけはいまだに本当に謎。
繰り返しますが1巻は本当に良いんですよ…!
単巻ラノベだと思って1巻だけでもぜひ!
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
なんか暗い内容になってしまいましたが、最近は一度打ち切り状態になったのに人気の声が根強く続刊が出ることになった作品なんかもあるので、
あまり絶望せずにラノベライフを楽しみたいなと個人的には思っています…!
ファンが増えれば続刊の目も出てくる(可能性もゼロではなくはない…!)ので、少しでもファンが増えれば!と思って今回記事にしてみました。
打ち切りという点を除けば面白い作品ばかりなので、ぜひ気軽に読んでみたいただけたら嬉しいです。

最後に、めでたく3年越しに続刊が決まった希望の星はこちら











