戦争の代わりにアイドルがステージで戦う…！？ まさかのダークファンタジー『ステラ・ステップ』（通称「ステステ」）の魅力をネタバレなしでお伝えします！
記事の最後には「ステステ」が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
『ステラ・ステップ』とは？
あらすじ
戦争の手段として、武器ではなく「アイドル」が使われるようになった世界。ただ強いアイドルが求められ、誰もアイドルを慕わなくなった、そんな時代の最強アイドル・レインのお話。
こんな人におすすめ
無料で試し読み！
「ステステ」のここが好き！
シビアな世界観にハラハラ
あらすじだけ見ると出オチっぽいのですが、これがなかなかどうしてよく練られたシリアスなファンタジーに仕上がっています。
ウォーステージで競わされるアイドルたちの絶望、理不尽、すべてがリアルで、使い捨てられていく彼女たちを思うと胸が苦しくて…。
1巻を読み終わるころには、武器の代わりに戦うアイドルという存在が違和感なく受け入れられているはず（けして許してはいけないけれど）。
1巻序盤で「んん？？？」と引っかかるところが何か所もあると思うのですが、設定が甘いのかな～？なんてのんきに思っていると、割と全部終盤で回収されます。すご…
ダークファンタジーが好きな人はぜひ一度読んでみてほしい！
可愛いアイドル
こんな世界観ではありますが、出てくるアイドルたちの可愛いこと可愛いこと。
特に、主人公・レインが偶然出会った新人アイドル・ハナちゃんの可愛さと言ったら…！
過酷な環境でもいつもニコニコ、アイドルという存在を愛し、全力で楽しんでいる姿に癒されます。
そんなハナとの出会いがレインを、そしてレインの運命を変えていく、という王道のストーリーラインも好き。
「アイドル」を肯定する
ここからはドルオタ目線の話になってしまうのですが、「ステステ」が何より素晴らしいのはいわゆるアイドルを肯定していること。
どうしてもアイドルっていうだけで色眼鏡で見られたり、他のアーティストに比べてレベルが低いような空気があったり、ドルオタっていうとなんか不純なファンのように思われたり…
っていうのが、多少あると思うんです、どんなアイドルでも。
そんな、なぜか後ろめたさがあるような「アイドル」を、「失われた過去の存在」とすることで肯定しているのが上手い…！
応援するファンもなく、自分でも自分のことが好きではないアイドルたちに対し、「歌うこと踊ることは楽しい！」「その気持ちが誰かに届く」とレインとハナが体現していく…というストーリーがもうしみてしみて…
アイドルが好きな皆様、ぜひ一度読んでみては…！
とても辛いストーリーですが、どこか温かさも感じられる作品です。
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます！
私はいつもニコニコ笑顔のハナちゃん推しです！ハナちゃんに幸あれ。
「ステステ」の次に読むなら！
「ステステ」が気に入った方におすすめの作品はこちらです。
竹町『スパイ教室』
女の子たちが活躍する作品が好きな方は『スパイ教室』もぜひ！
こちらはよりコメディで、だけどシリアスな作品です。
遠藤浅蜊『魔法少女育成計画』
こちらも可愛い女の子たちが大暴れします。
かなり悲惨な目に合うので（誇張なし）、心臓が強い方におすすめ…
最後まで読んでくださり、ありがとうございました！
