『キノの旅』などで知られる時雨沢恵一先生の長編「一つの大陸の物語」シリーズ。
今回はその中から、わちゃわちゃ学園ラブコメ『メグとセロン』（通称「メグセロ」）についてネタバレなしでご紹介します！
記事の最後には「メグセロ」が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
『メグとセロン』とは？
あらすじ
ロクシェ連邦の上級学校に通うセロンは、スー・ベー・イルからの留学生・メグミカに密かに想いを寄せていた。どうにかしてメグミカと親しくなりたいセロン。そして夏休み、友人の誘いで手伝いに来た演劇部の合宿に、メグミカも参加していると知り…！
こんな人におすすめ
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「一つの大陸の物語」シリーズ
『アリソン』『リリアとトレイズ』についてはこちらの記事で紹介しました。
この記事では、前回ご紹介した『リリアとトレイズ』のスピンオフ『メグとセロン』についてご紹介します！
「メグセロ」のここが好き！
個性バラバラな新聞部メンバーの奮闘！
『アリソン』『リリアとトレイズ』のしっとりとした雰囲気は残しつつ、『メグとセロン』ではさらにわちゃわちゃ感もプラスされて端的に最っ高なんです！
集まった6人は、そんなに友だちが多くなかったり、正直最初は学内のはみ出し者「寄せ集め」感があります。
しかし、徐々に絆を深め、「仲間」感が出てくるのがとても好き。
読み進めていくうちに、メンバー間の連携がめちゃくちゃ良くなるのでとても楽しいです。
進歩が見えないようで、少しずつ進んでいるセロンの恋！
ひとつ前でお話しした新聞部の熱い絆・友情も捨てがたいのですが、「メグセロ」のメインはやっぱりもだキュンラブコメ！
ポーカーフェイスの主人公・セロンからの好意に全く気付かない、天然美少女・メグミカちゃんの構図がもう最高にラブコメって感じ。
心の中は常にメグミカでいっぱいで大忙しなのに、それが全く表情に出ないセロン。
そのため色々頑張ってもメグミカとの関係が全然進展しない…と本人は思っているのですが、意外と正攻法で「友人ポジション」からじわじわ距離を縮めていたりして。
不憫なセロンに読者目線でにやにやしつつ、一体この2人がどんな関係に落ち着くのか、ドキドキしてしまいます。
恋あり、友情あり、謎解きに冒険も。これぞ王道青春ラブコメ！
そして「メグセロ」で忘れてはいけないのが、ミステリー要素。
ラノベとしては結構本格的にミステリーしてると思います（フェアかどうかとか、そういう細かいことは置いておいて）。
不思議な謎に心惹かれ、新聞部の冒険にハラハラし、さらにはその背景で進む恋愛・友情に胸が熱くなり…なんかもう、本当に小説に必要なことが全部おさえられた最高な作品です。
とりあえず面白いものが読みたい、そんなときに迷わずおすすめできます。
「リリトレ」の後に読んだ方がいいの？
独立した内容だから、先に「メグセロ」から読んでも大丈夫！
「メグセロ」は「リリトレ」のスピンオフ…といっても、リリアとメグが友だち、というだけでお互いの作品にはほぼ出てきません。
完全なるモブで、本筋には全く絡まないです。
「メグセロ」が気になるなーという方は、こちらだけ読んでも問題はないです。
ただ、勘の良い人は、若干「リリトレ」のネタバレになってしまうかもしれません。
心配な方は先に「リリトレ」から読んだ方が無難ではあります。
おわりに
「メグセロ」はあくまで「リリトレ」のスピンオフなので、おまけのように思っている方もいるかもしれないです。
ですが、私は『アリソン』「リリトレ」と甲乙つけがたいくらい「メグセロ」大好きなので、全力でおすすめします。読んで！！
「メグセロ」の次に読むなら！
「メグセロ」が気に入った方におすすめの作品はこちらです。
峰守ひろかず『ほうかご百物語』
トラブル対応にいつものメンバーでわちゃわちゃ、みたいなのが好きな方には『ほうかご百物語』も好きかも
杉井光『楽園ノイズ』
同じ部活もの（？）ということで、バンドメンバーでわちゃわちゃする『楽園ノイズ』もぜひ
最後まで読んでくださり、ありがとうございました！
「アリソン」「リリトレ」「メグセロ」を楽しんだ後はぜひこちらを！
