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【ういこんを語る⑥】ういこんペアにおける初ちゃんの功績を称えたい

【ういこんを語る⑥】ういこんペア 少女漫画
少女漫画
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最終巻発売目前にして、最後に倉下夫妻を、というか主に初ちゃんのすごさについて語ります…!

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ういこんペアを語る!

やはり初ちゃんが最強主人公

正直に言ってしまうと、少女漫画の主人公として初ちゃんのことがめちゃくちゃ好きかというと全くそうではない…むしろアンチ気味な読者なんですが、
(他の記事で書いてますが、あまりの融通の利かなさ、無神経さ、特に嵐ちゃん関係のいくつかの発言は正直今でもどうかと思う…)

やはり、初ちゃんの主人公力の高さは圧倒的だな、と。

初ちゃんについては、とにかく学園長夫妻とフィーリングが合うのが強いんですよね…。
課題において無意識に最適解を導き出すのが本当にすごい。

特に、1年学園祭の2896文字。
あれが天才すぎる。

個人的には少女漫画主人公はとにかく主体的であるべきと思っていまして、守られるヒロインより強いヒロインが好きな私としては、最初に2896文字を見たときの衝撃が今でも忘れられません。
あそこでういこんという作品にハマりました…。

これまでちょい馬鹿にされてきたくそ真面目さと恋愛脳が、数字として形になって紺くんを守るって、最高すぎますよね本当に。

他にもはじまりの風船とかも!
直感で正解にたどりつくのがめちゃくちゃ強いんですよ…。
(あのとき頭脳の微妙さを若干馬鹿にされてるけど、紺くんたちは謝った方がいい笑)

また、作品上は特に触れられていませんが、2年→3年の進級条件ね…!

本当の恋人であること。

これについては、紺くんは本当に心から初ちゃんに感謝すべき。

(実際は形としてのキスによる確認で、必ずしも「両想い」を満たしている必要がなかったとはいえ、)
紺くんが入学当初にイメージしていた、「ビジネスライクな関係のままゴールデンカップルになる」は困難だったわけです。

一方で初ちゃんの方は「2人の間に気持ちが必要」と1年生の本当に初期の初期から再三訴えており、結果として2人が両想いになれたため、3年への進級課題を難なくクリアできました。

1年次に関してはもう少しドライな心理戦の向きも強かったので、初ちゃんの「気持ちが必要」という発言については、きれいごと言ってるな~青いな~って周囲も読者も思っていたと思うんですが、振り返るとこれが最適解で必須条件だったと。

1年のときからやってきたことが大事なところで回収されるって、ほんと熱いなって。
これは本当にもっと称えられるべき功績だと思います。

紺くん、相手が初ちゃんじゃなかったら、リザルト1位なのに進級できなかったぞ…!

相性最悪、について

さて、そんな作品内最強カップルのういこんペアですが、紺くんの悪戯により、デステニー的には「相性最悪」だったと終盤に明かされました。

これをどう考えるか…なんですけど、個人的には確かになぁと思う部分もあったり。

デステニーって要するにマッチングアプリになると思いますが、紺くんと初ちゃんがふつうにマッチして会ってみたとして、恋に発展するかというと…しないだろうなと。

紺くんは人当たり良く対応するだけ、初ちゃんも当たり障りのない反応をして、たぶんお互い何も手応えなく解散して終わりなんじゃないかなーと思うんです。
別にこの人じゃないといけないわけじゃないから。

2人が両想いになれたのは、初ちゃんが運命とデステニーを信じて紺くんと向き合い続けて、さらに紺くんにも初ちゃんと向き合うことを要求したからなわけで。

ふつうのクラスメイトとして出会っていても、マッチングアプリで出会っていても、2人が向き合う義務は生まれないから、たぶんお互い他人の距離感のままで終わったんじゃないかと思うんですよね~。

そもそもお節介な熱血タイプと他人に踏み込まれたくないタイプで、根本的に相性悪いし…。

だからマッチングアプリとしてのデステニーが2人を「相性最悪」と判断したのは、まあ正しいんだろうなと思います。

そういう意味では、七海学園の特殊な環境により生まれた側面が強いカップルと言えるわけで、商用デステニーの開発に役立っているかというと若干疑問ですね(笑)

一方で、相性最悪から最強カップルになったのもなんとなく分かります。

正反対ということは自分にないものをたくさん持っているわけで、きっかけさえあれば強く惹かれ合うもの…。

まあやっぱり、紺くんの鉄壁をこじ開けた初ちゃんがすごいっていう話なんですけどね。
こういう状況でもなければ、紺くんてまじで一生恋とかしなかったんじゃないか…。

ゴールデンカップルになってもならなくても

しかし、改めてここまで読み返してなんですけど…誰がゴールデンカップルになるのか?もしくは、初ちゃんたちはゴールデンカップルになれるのか?ってことが、本当にどうでもよくなる作品ですね。

そういう表面的な勝ち負けじゃなくて、恋を育てるとか、仲間を大切にするとか、大切なことをたくさん教えてくれた作品だったと思います。

良い意味で、ゴールデンカップル争いの行方が気になって夜も眠れないよ!!って感じじゃない。

そして、恋と友情に関しては、16巻である程度どこもオチがついた感じがあり…なんだかとても穏やかな気持ちで最終巻を待っている自分がいます(笑)

特に11巻あたりからの展開が驚きと感動の連続でとても良かったので、最終巻でこれ以上のびっくりもはないんじゃないかな~なんて思ったりもしているんですが、ずっと期待を超え続けてきてくれた作品なので、最後にもう一山くれるんじゃないかなと期待もしています。

まあゴールデンカップルについては、無難にういこんペアで終わるのかなぁ。

16巻でしんめーにオチついてなければまだ可能性あったかなと思うんですけど、あのプロポーズで「価値を証明する」も「めーちゃんのため」もクリアできてると思うんだよなー。
めーちゃんの「価値を証明する」は不特定多数に価値を示すことよりも、たったひとりに大切にされることのほうが意味があることだと思うので。

主人公ペアがトップをほぼずっと走り続けてそのまま勝ち抜けというのも、分かりやすくて良いのではないかと思います。

ただ一個気になるのは、3年初めに「3位以下のペアの進路は学園がサポートする」って言ってるけど(サポートするって言っても、3年2学期末からできるサポートってなんだ…って感じだけど)、
3学期までゴールデンカップル争いさせられた挙句放り出される2位ペアはどうなるのかな…って。

伸太郎もめーちゃんも優秀だから問題ないだろうけど、めーちゃんは浪人するお金はないだろうからちょっと心配…。

おわりに

最後まで読んでくださりありがとうございます!
最近の少女漫画では本当に大好きで愛と思い出しかない作品なので、完結本当に寂しいです…。
納得の大団円を期待して発売を待ちたいと思います!

プロフィール
えしゃ

えしゃ(@shallot0147)と申します!
・ラブコメ好き。少女漫画とラノベが大好きです!
・雑食&乱読
・好きなジャンル:ラブコメ、広義のミステリー、ローファンタジーなどなど
・愛読書:辻村深月『名前探しの放課後』
・推しキャラ:佐藤こはる(塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い)

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