大人気ラノベ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』シリーズ。通称「青ブタ」。
奇抜なタイトルから読むのを躊躇っている方もいるのでは?
でも、実はこの作品、タイトルに反して爽やかな王道青春小説なんです!
そんな「青ブタ」についてネタバレなしでたっぷりご紹介します!
記事の最後には「青ブタ」が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』とは?
あらすじ
こんな人におすすめ
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既刊一覧
タイトルに通し番号が振られていなくて分かりにくいので、読むときにはご注意ください。
全っ然「ブタ野郎」じゃないです! なんでこんなタイトルにしたのか…!
いきなり恨み言になるのですが…
『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』ってタイトル、尖りすぎじゃないですか?(^^; 「ブタ野郎」に「バニーガール」って…。
絶対しょうもないラノベだ!と思って(失礼)、長らく食わず嫌いでした。
しかし、たまたま読んでみたら全然いかがわしくないし、めっちゃくちゃ面白いんですよこれが!!
「ブタ野郎」っていうのは、主人公の咲太くんがしょうもない冗談を言ったり色んな女の子の優しくしてる(下心なし!)のをそういう風に言われてるというだけ。
全然ブタ野郎じゃないんですよ~!!
すごく良い作品なので、広く色んな人に読んでほしい。
だからもう一度言います。全然いかがわしくありません。むしろ純愛!
というか、タイトルで食わず嫌いしそうな人こそ好きそうな作品なんですよ。
そんな「青ブタ」の魅力をご紹介していきます。
「青ブタ」のここがおすすめ!
ラノベっぽくないしっとりラノベ
ラノベというと、ハイテンション!というイメージの方も多いと思いますが、「青ブタ」はそれとは違うしっとりと落ち着いた雰囲気の小説。
心情の描写がリアルで胸がきゅっとなります。
恋愛要素もありますが、それよりは登場人物一人ひとりの葛藤にスポットが当てられており、成長ストーリーと言った方が近いでしょう。
ラノベ特有のノリやお約束はほぼなし。
普段ラノベ読まない方でもすんなり読めると思います。
無気力系と見せかけて、本当はいいやつな主人公・咲太
主人公の咲太くんは、なんともつかみにくいキャラ。
過去に色々あって人間不信気味ですが、表向きは「僕はなんともありません」という顔で生きています。
人と積極的に関わりませんが、一度懐に入れた人には愛情深く、自分より他人のために頑張ってしまう姿が泣ける…。
各巻のテーマが分かりやすい
「青ブタ」でテーマとなっている「思春期症候群」とは、ざっくり言うと個人の悩みや葛藤に呼応して不思議な現象が引き起こされること。
そのため、悩みを解消する=思春期症候群の解決、が各巻の大きな流れになるので、その巻で伝えたいテーマがとても分かりやすい作品です。
あまり良くない言い方かもしれないですが、読書感想文の書きやすそうな話、というと伝わるでしょうか。
個人的に深遠なテーマを読み取るのは苦手なので、テーマが分かりやすい作品は心地よいです。
本格的SF
思春期症候群が引き起こす現象は様々。時間がループしたり、パラレルワールドに行ったり、人が2人に増えたり。
およそSFで扱われるようなテーマはほとんどやっているんじゃないか?と思うくらい。
量子学とかシュレディンガーの猫とか、SFっぽいワードがたくさん出てくるので、それだけでテンションあがります。
一難去ってまた一難、次の巻への引きがすごい!
毎回一件落着した…と思ったところでまさかの出来事が起き、そのまま次へ続くになるので、気になって仕方ない!一気読み必至です!
リアルタイムで読んでた方は続きが気になって大変だったろうなぁ…
ネタバレに配慮した感想
なんといっても1巻から2巻への引きのワクワク感がすごい。次が出せる人気作家さんだからこその技ですが…。
そうやってぐいぐいぐいぐい青ブタワールドに引き込まれた状態での「おるすばん妹」…!
もう突然のことすぎて、心の準備ができていなかったのでショックが大きかったです…。
読者の甘えを許さないタイプの作品。誠実だなと思いました。それはそれとして辛すぎましたけどね…。
また、「ゆめみる少女」・「ハツコイ少女」では咲太くんと麻衣さんの絆の深さが尊かった…。
咲太くんの心の動きがすごくリアルで分かるなぁと。
最初は思考停止と言ってもいいような自己犠牲。
それが何を引き起こすのかを理解した上で、迷って泣きながら出した結論…うーん、辛い!ああもう、なんでこんなに名作なんだ。好きすぎる。
ネタバレに配慮していない感想は別記事でまとめました。
おわりに
最後まで読んでくださってありがとうございました!
ちなみに私はプチデビル後輩・古賀朋絵ちゃん推し。博多弁かわいい!
「青ブタ」の次に読むなら!
「青ブタ」が気に入った方におすすめの作品はこちらです。
時雨沢恵一『アリソン』
しっとり落ち着いた雰囲気のラノベが好きな方は『アリソン』もぜひ。
魔法なし近代ヨーロッパ風ファンタジーです。
宮入裕昂『スカートのなかのひみつ。』
青春群像劇、でぴんときた人には『スカートのなかのひみつ。』が超おすすめ。いかがわしくありません。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
コミカライズもあります!