高校生が主人公のイメージの強いライトノベルですが、ちょこちょこ大学が舞台の作品もあるんです。
高校生にはない自由と責任ある暮らしを送る、大学生が主人公の作品を3作ご紹介します!
大学生ラノベ3選!
森田季節『きれいな黒髪の高階さん(無職)と付き合うことになった』
すみません、こちらヒロインは大学生ではなくてニートっていう話でした(笑)
最初からやや詐欺な感じで申し訳ないのですが、主人公はちゃんと大学に在籍しているのでご勘弁を…
サークルに馴染めず人間関係諦め気味の主人公が、無職の高階さんと、のんびりというかだらだらとした日々を過ごす中で、なんとなく前向きになっていきます。
大学生だって高校生に比べたら桁違いに自由ですが、そんな大学生の比じゃないくらい「自由」な高階さん(なんといっても無職)。
「働いたら負け」という哲学はさておき、振り切った信念のあるキャラは清々しく、こういう生き方もあるんだな~と思えます。
北条連理『これが「恋」だと言うのなら、誰か「好き」の定義を教えてくれ。』
打って変わって切ない…というかかなり苦め…な恋愛小説です。
公式では「こじらせている」という紹介をされている悠くん、確かにこじらせてはいるのですが、そんな軽い言葉でいじっていい感じではありません。
というのも、ある種のマイノリティで、恋愛にあまり向かない性質を持っているんですね。
なのでかなり問題の根が深く、だから解決の道がなかなか見えず、しんどい…。
ヒロインの方もこじらせているんですが、こちらはよくある「可愛すぎたため人を信用しなくなった」系の子。
身を守るスキルとしてネタっぽいあざとムーブをします。
その適当な言動と、たまに見せる陰とが何とも言えない魅力のあるヒロインで(周囲を引き寄せるのも分かる)、
悠くんと雑なやり取りをしながら順調に心の距離を縮めていたはず…いや、普通はそうなるはずなんです。
なんですが、悠くんが事情持ちなので一筋縄でいかないんですよね~~。
とにかく切ない恋愛に弱い方、ご一読あれ。
織島かのこ『嘘つきリップは恋で崩れる』
最初にお断りしたいのですが…タイトルに「嘘つき」と入っていますが、性悪ヒロインとか気の強いヒロインのお話ではありません!
ヒロインめちゃくちゃ素朴な良い子なんです!
そこだけは誤解のないようお伝えしたい。
メイクで化けていること、それにより自信を持っていることを「嘘つき」と表現しちゃう形になっているので、タイトル自体ちょっとどうかと思うのですが(語呂はめちゃくちゃ良いのだが)、
物語の内容的にはそうやって武装していることを否定するものではありません。
そして、武装を肯定しつつ、一方で素の自分を見せられる人がいる…ということが尊いのも事実。
そのあたりがとても誠実にバランスよく描かれた作品です。
ヒロインの七瀬ちゃんは大学デビューに大成功したものの根が陰キャで、だからお高く止まったりツンツンしたところの全くない女の子。
相良くんに下心なく懐く様子が大変癒されます。
お互いに良い影響を与える素敵な恋愛模様が見られるので、気になる方はぜひ!
おわりに
最後まで読んでくださりありがとうございます!
ラノベでやたら「七瀬」っていう苗字が出てくるなぁと思って、そもそも実在するのか調べたら、全国に300人ほどのレア苗字さんのようです。出会えたらラッキー…!?