隠れ名作! 『俺たちは異世界に行ったらまず真っ先に物理法則を確認する』(通称「異世界物理」)の魅力をネタバレなしでお伝えします。
記事の最後に「異世界物理」が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
『俺たちは異世界に行ったらまず真っ先に物理法則を確認する』とは?
あらすじ
簡単に言うと、理科大好き高専生たちが、理系知識を駆使して異世界で無双するお話です。
理系学生たちが真剣に賢くバカやる感じが好き!
ところで、主人公たちが通う「高専」という学校のことをご存じでしょうか。
恥ずかしながら、私はこの作品を読むまで高専のことを「普通科以外の高校」くらいに思っていたのですが、全然違いました。
5年制の学校で、高1~大学2年にあたる年齢の人が学ぶところとのこと。
ちなみに、一般的には偏差値高めで優秀な人揃いみたいです。
どうりで異世界にもすぐ順応できるはず(笑)
こんな人におすすめ
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「異世界物理」のここが良い!!
とにかく専門バカたちが熱い!
異世界に行ってまず行うのが、タイトルにもなっている「物理法則の確認」。
どういうことかというと、例えば重力が地球と違う場所で地球と同じように行動したら思わぬ怪我をするかもしれない、とかそういう感じ。
まず物理法則を確認しないことには行動できない…って言われてみたらその通りですが、私のような文系脳では考えもしないでしょう(笑)
そんなところから始まり、理系らしく一つひとつの事柄に熱く真面目に取り組む姿が見ていて気持ちいい。
各自の持てる知識をフル活用して異世界で無双していきますが、きちんとした知識がベースになっており、さらに気の遠くなるような試行錯誤も臆さず取り組んでいくので、チート感はなし。
素直に応援できます。
「異世界転生」ではなく「異世界召喚」
ラノベ界隈の一大ジャンルである「異世界転生」。
でもこの「異世界物理」は似て非なる「異世界召喚」です。
姿かたちはもちろんスペックもそのまま。
団体で転移しているので、人間関係もそのままです。
そして大切なのが、元の世界に戻ることを目指していること。
個人的に、異世界転生ものはあっさり元の自分や元の世界を捨ててしまうことに違和感があるので、異世界召喚の方がポイント高いです。
異世界転生ものを避けがちな方、異世界召喚ものは全然違った魅力があるのでぜひ読んでみてほしい…!
特に彼らはロボコペという大会で優勝目指して頑張っていたところを、直前で異世界に飛ばされています。
最初は元気に物理法則の確認をしたりして過ごしていたのですが、落ち着いたころにポツリと漏らされた「ロボコペ出たかった」という言葉には胸が締め付けられました。
そんな彼らが無事に元の世界に戻れるのか、最後までハラハラします。
4巻完結で読みやすい!
4巻ですっきりまとまっているので、さらっと読めます。
ラノベとしては短い方ですが、異世界での活躍や、異世界召喚の苦悩、人間関係のトラブル、さらにはラブコメ的な展開もあり、いろいろな要素がぎゅーっと濃縮されていて読み応えがあります。
ラノベ初心者の方でもきっと楽しめますよ!
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
『俺たちは異世界に行ったらまず真っ先に物理法則を確認する』は、理系の人も文系の人も楽しめる、明るい異世界召喚ストーリー。
最後は無事に元の世界に帰れるのか…!? ぜひ見届けてください!
「異世界物理」の次に読むなら!
「異世界物理」が気に入った方におすすめの作品はこちらです!
有川ひろ『キケン』
理系男子たちのバカ騒ぎといえばこれ!
小賀ちさと『只野工業高校の日常』
こちらはさらにおバカな理系男子たちです(笑)
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!