青春SF『どこよりも遠い場所にいる君へ』の続編、『また君と出会う未来のために』をネタバレなしでご紹介します!
記事の最後に『また君と出会う未来のために』が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
『また君と出会う未来のために』とは?
あらすじ
『また君と出会う未来のために』は、阿部暁子先生の前作『どこよりも遠い場所にいる君へ』の続編となっています。
主人公は変わるものの、登場人物はかぶっていますし、前作を読んでいないと分からない部分が多いので、ぜひ『どこよりも遠い場所にいる君へ』を先に読んで頂ければと思います!
王道ボーイミーツガールで、こちらもとても面白いおすすめ作品です!
こんな人におすすめ
無料で試し読み!
『また君と出会う未来のために』のここが好き!
前作の内容にさらに踏み込んでいく
本作『また君と出会う未来のために』は、前作『どこよりも遠い場所にいる君へ』の数年後、和希たちが高校を卒業した後のお話になります。
主人公は新キャラ・爽太で、幹也のバイト先の後輩という設定です。
正直『どこよりも遠い場所にいる君へ』がかなりすっきりとまとまっていたので、続編は蛇足になるのでは…と心配していましたが、全然そんなことありませんでした。
『また君と出会う未来のために』では和希は脇役ですが、『どこよりも遠い場所にいる君へ』のその後の和希の姿が見られることで、作品が終わっても和希たちの人生は続いているんだな、と実感できます。
作品が終わっても、和希の苦しみや悩みがなくなるのではないわけで…そのあたりにきちんとフォローがされており、続編としてしっかり読み応えがあります。
神隠しに遭った主人公・爽太
前作は神隠しに遭った少女を受け入れる側のお話でしたが、今度は逆に神隠しに遭った側が主人公。
しかも、今現在神隠し中ではなく、過去に神隠しに遭った、という設定が上手い!
同じテーマでも、前作『どこよりも遠い場所にいる君へ』とは全く違う切り口なのがめちゃくちゃ良いです。
希望のあるラスト!
途中苦しい描写もあり、青春のほろ苦さを感じさせる作品ですが、前作『どこよりも遠い場所にいる君へ』同様に、最後は明るく終わります!
前作と比べるとやや消化不良に感じる部分もあるかもしれませんが、個人的にはちょっと余韻が残るこれくらいの感じが好き。
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
個人的には、面白いのは『どこよりも遠い場所にいる君へ』、好きなのは『また君と出会う未来のために』という感じ。
すっきりまとまった前作も好きなのですが、引きのある『また君と出会う未来のために』もたまりません。
両方とも読んで損はない王道青春ストーリーなので、ぜひ続編まで楽しんでいただければと思います!
『また君と出会う未来のために』の次に読むなら!
『また君と出会う未来のために』が気に入った方におすすめの作品はこちらです。
綾崎隼『君と時計と噓の塔』
苦い展開に希望あるラスト、『君と時計と嘘の塔』もぜひチェックしてみてください!
こちらもタイムリープが絡む作品です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!