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【2026年版】おすすめライト文芸&単巻ラノベ(だいたい)40選!

おすすめライト文芸&単巻ラノベ(だいたい)40選! ライト文芸
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読書オタクが選ぶ間違いないライト文芸リスト!
また、ライト文芸っぽい雰囲気の単巻ラノベもあわせてご紹介します。

これを書いている人
  • 年間読書量2~300冊くらい(漫画除く、一般・ライト文芸・ラノベ合計)
  • 広義のミステリーが好き
  • ラブコメが好き
  • ブルーライト文芸苦手
えしゃ
えしゃ

ラノベっぽいラノベはこちらの記事にまとめています

(2025/12/23)『わたしの幸せな結婚』『ある日どこかで箸休め』『炒飯大脱獄』『天才少女は重力場で踊る』『王子様なんていりません!』『君のせいで今日も死ねない。』『藤倉君のニセ彼女』『ネクラとヒリアが出会う時』を追加しました

  1. おすすめライト文芸&単巻ラノベ40選!
    1. 顎木あくみ『わたしの幸せな結婚』
    2. 峰守ひろかず『お世話になっております。陰陽課です。』(全4巻)
    3. 阿部暁子『どこよりも遠い場所にいる君へ』
    4. 村田天『ある日どこかで箸休め』
    5. えるぼー『炒飯大脱獄』(単巻ラノベ)
    6. うえお久光『紫色のクオリア』(単巻ラノベ)
    7. 小川晴央『僕が七不思議になったわけ』
    8. 緒乃ワサビ『天才少女は重力場で踊る』
    9. 野﨑まど『なにかのご縁』(全2巻)
    10. 望公太『小鳥遊ちゃんは打ち切り漫画を愛しすぎている』(単巻ラノベ)
    11. 汀こるもの『探偵は御簾の中』(全4巻)
    12. 石川博品『冬にそむく』(単巻ラノベ)
    13. 峰守ひろかず『金沢古妖具屋くらがり堂』(全4巻)
    14. 樹戸英斗『優雅な歌声が最高の復讐である』(単巻ラノベ)
    15. 織島かのこ『お嬢さんの契約カレシ。』(全2巻)
    16. 木元哉多『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(全7巻)
    17. 青木祐子『これは経費で落ちません!』
    18. 大澤めぐみ『6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。』(単巻ラノベ)
    19. 綾崎隼「レッドスワン」シリーズ
    20. 浅倉秋成『ノワール・レヴナント』
    21. 桐山徹也『ループ・ループ・ループ』
    22. 村田天『王子様なんていりません!』
    23. 浅倉秋成『失恋の準備をお願いします』
    24. 石川博品『ヴァンパイア・サマータイム』(単巻ラノベ)
    25. 織島かのこ『弱虫ハムスターは夏の神様の夢を見る』
    26. 峰守ひろかず『絶対城先輩の妖怪学講座』(全12巻)
    27. 城平京『虚構推理』
    28. 西尾維新「美少年」シリーズ(全12巻)
    29. 野宮有『どうせ、この夏は終わる』(単巻ラノベ)
    30. 飴月『君のせいで今日も死ねない。』(単巻ラノベ)
    31. 秋目人『騙王』(全2巻)
    32. 暁社夕帆『君と紡ぐソネット』(単巻ラノベ)
    33. 野﨑まど『死なない生徒殺人事件』
    34. 織島かのこ『甘党男子はあまくない』
    35. 田中ロミオ『AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜』(単巻ラノベ)
    36. 村田天『藤倉君のニセ彼女』
    37. 浅倉秋成『フラッガーの方程式』
    38. 野﨑まど『パーフェクトフレンド』
    39. 六つ花えいこ『彼女と彼の関係』
    40. 大澤めぐみ『Y田A子に世界は難しい』
    41. 宮入裕昂『スカートのなかのひみつ。』(単巻)
    42. 筏田かつら『君に恋をするなんて、ありえないはずだった』(全2巻)
    43. 高畑京一郎『タイム・リープ あしたはきのう』(単巻)
    44. 村田天『ネクラとヒリアが出会う時』(単巻ラノベ)
    45. 綾崎隼『君と時計と嘘の塔』(全4巻)
  2. おわりに
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おすすめライト文芸&単巻ラノベ40選!

顎木あくみ『わたしの幸せな結婚』

あらすじ

実母を亡くし、実父からは愛されず、継母・異母妹には虐げられている美世。絶望の中、気難しいという噂の久堂家当主のもとへ嫁がされ…

人間嫌い気味の旦那様にこれでもかと溺愛されるお話です。

美世ちゃんの実家暮らしがまあまあ過酷で胸糞ものなので、苦手な方にはおすすめしません。
味方や救いもありません。

そんな、何があっても今より悪いということもないだろう…な状況で向かった嫁ぎ先でも、旦那様が打ち解けるまではそれなりに可哀想な扱いを受けます…。
しかし一転して懐いた後の旦那様の甘々っぷりときたら。

幸せと縁遠かった女の子が、タイトル通り幸せになるお話です。
が、旦那様の溺愛加減が心臓に悪いので、ほっこりというよりはドキドキきゅんきゅんするお話になっています。

また、ストーリーとしては結構生臭い怪異ものでもあるので、(溺愛に耐えられそうなら!)怪異好きの方もぜひ。

峰守ひろかず『お世話になっております。陰陽課です。』(全4巻)

あらすじ

真面目が取り柄の火乃宮祈理は、念願叶って京都市役所に入庁。しかし彼女が配属されたのは、「陰陽課」と言われる謎の部署。そこでは市内の妖怪たちの暮らしを守ることを仕事にしており…

キャッチ―かつ本格的な妖怪エンタメをたくさん書かれている峰守ひろかず先生の、男女バディもの!

真面目&不真面目の凸凹コンビが妖怪たちのお困りごとと向き合います。
リアルな妖怪事情は、まるで本当に京都の町を生きているかのよう…。

ホラーみはないので、ホラー苦手な方もぜひ!

阿部暁子『どこよりも遠い場所にいる君へ』

あらすじ

親元を離れ、離島の采岐島高校に進学した月ヶ瀬和希。ある日、立ち入り禁止の入り江で倒れた少女・七緒を発見する。彼女がつぶやいた「1974年」という言葉の意味とは…

不思議な女の子とのボーイミーツガール。
夏!海!ボーイミーツガール!!っていう、間違いないやつです。

ミステリー的なあらすじの面白さはもちろんなんですが、個人的にはほろ苦い青春模様が気に入っています。
親元を離れた子どもたちが多く集まっているという特殊な環境、そんな学校のクラスの雰囲気が印象的です。

題材はよくあるものですが、変に浮ついたところのない誠実な作品です。

村田天『ある日どこかで箸休め』

あらすじ

大学の同級生と迎えた朝。朝食の音を聞きながら目を覚まして…

風変わりで可愛い小説の達人・村田天先生の短編集!

ちょっと変だけどそこが愛おしい登場人物たちの、食べ物にまつわるあれこれがたっぷり収録されています。

それぞれの話は数ページずつしかないんですが、どれも密度がすっごい。
登場人物たちの背景をしっかり感じることができ、短編集を読んだとは思えない濃厚な満足感に浸れます。

気取ったお料理ではなく、身近で庶民的な「美味しいもの」がいっぱい出てくるのも嬉しい。
今日のご飯が楽しみになる作品です!

えるぼー『炒飯大脱獄』(単巻ラノベ)

あらすじ

無理矢理船に乗せられ中国へやってきた蒼音。炒飯大学なる学校で、毎日炒飯を作らされることになり…

あらすじだけ見るとなるほどそういう話なんだなと思われるかもしれませんが、実際読んでみると100倍意味不明です(笑)

なぜ連れてこられたのか?なぜ炒飯なのか?
何も答えがないまま、ひたすら炒飯を作らされる日々。

荒唐無稽な設定への説明はなく、しかし脳がだんだん炒飯に、炒飯大学に染まっていきます。

最後の一皿を作ったときの達成感がすごい…!
わけが分からないけどとにかく熱くて面白い作品です。いっしょに困惑しましょう。

うえお久光『紫色のクオリア』(単巻ラノベ)

あらすじ

人がロボットに見える少女、毬井ゆかり。彼女の周りでは不思議な出来事が起きていて…

考えれば考えるほどわけ分かんなくなってくる不思議な物語です。
ジャンルとしては青春SFといったところでしょうか?

なんとも説明しがたい不思議な作品ですが、青春ストーリーとしてのメッセージはびしっと決まっているので、青春ものが好きな方はきっと刺さるはず!

前半と後半で読み味が違うのも興味深い作品です。

小川晴央『僕が七不思議になったわけ』

あらすじ

過剰に心配性の高校生・中崎夕也は、忘れ物を取りに訪れた夜の学校で、七不思議をつかさどる精霊・テンコに、「七不思議の主」に選ばれて…

よくある七不思議もの(?)と違って、七不思議を探すのではなく、七不思議をつかさどる側になっちゃった高校生のお話。

ピンチの際には七不思議を技として駆使しちゃいます。
何言ってるか分からないと思うのですが、読んでみるとそうとしか言えない(笑)

それぞれの七不思議の使いどころが上手くてぐいぐい読めちゃうのですが、ふと突きつけられる真実にハッとさせられます。

緒乃ワサビ『天才少女は重力場で踊る』

あらすじ

単位取得のため、研究室の手伝いをすることになった万里部。そこで、未来の誰かからのメッセージを受け取ってしまい…

今が変わると未来が変わる、未来を救うために今なすべきことがある…というSFの定番の流れに沿った物語です。

しかし、その未来を救うために必要なことっていうが、ナイフのように尖った天才少女と恋をすることっていう…!

そうです、こんな見た目ですが割とラブコメです(笑)

恋になんかならないだろ…と思いながらも、人に懐かない野良猫のような少女の家に通い、食事をしながら心を開かせていく。
その間に、確かに2人の距離感が変わっていって…。

きっかけは特殊であるものの、しっかり純愛ストーリーとして楽しめます。
甘すぎないラブコメが好きな方は特にハマりそう。

野﨑まど『なにかのご縁』(全2巻)

あらすじ

大学生の波多野ゆかりがある日出会ったのは、「縁」を切ったり繋いだりできるという白いうさぎ。うさぎがちょきんと切ったのは…

いわゆる「きれいな野﨑まど」。
ヤバイ作品のイメージが強い野﨑まど先生の作品の中では、とても読みやすい部類です。これはこれでちゃんと面白いからすごい。

「縁」にまつわる連作短編集といったテイストで、少し切ないストーリーがほんわかとつづられます。
小さな事件が起きて解決して~という王道ライト文芸!な感じなので、ライト文芸好きならとりあえず損はないかと。

あ、「ゆかりくん」から野﨑まどに入った方は、次にいきなり『アムリタ』とか『バビロン』なんかは読まないでくださいね、心臓止まっちゃうので。

望公太『小鳥遊ちゃんは打ち切り漫画を愛しすぎている』(単巻ラノベ)

あらすじ

漫画家志望の高校生・月見里司は、デビューを目指して日々格闘中。放課後は、漫画同好会の後輩で、「打ち切り漫画好き」の小鳥遊と、しょうもない漫画論を戦わせていて…

漫画好きにぜひおすすめしたい、打ち切り漫画がテーマのラノベ。

打ち切りにならないように足掻く姿や、打ち切りが決まってからどれだけ綺麗に散れるか…そういった特殊な楽しみ方で打ち切り漫画を愛している小鳥ちゃんと、真っ当に売れたい漫画家志望の月見くんのぐだぐだ放課後トークで構成されます。

特にこれといったイベントも起きず、淡々と漫画論が交わされていくのですが。
最後のオチは秀逸。

汀こるもの『探偵は御簾の中』(全4巻)

あらすじ

平安貴族なのに真面目すぎる夫・祐高。忍は他所に女を作るように勧めるがのらりくらりとかわされる。2人の間で盛り上がるのは殺人事件の話ばかり。

検非違使別当(現代で言うと警察トップ)の超エリートの旦那さまに不満たらたらの忍。

その理由は、佑高が他に女を作らないから!
平安貴族なのに、全然恋多い男ではないのです。

そんな2人のいびつなラブコメと不穏な殺人事件がまさかのマリアージュ…!
「浮気しろ」「したくない」で揉めるカップルのどこに行くか分からない恋模様が面白い。なんで殺人事件の話してるときだけうまくいってるんだよ。

平安貴族特有の恋愛事情が興味深い作品です。
その発想はなかった。

石川博品『冬にそむく』(単巻ラノベ)

あらすじ

異常気象により、街は雪に閉ざされた。雪かきスコップは高値で入手困難になっている。異様な雪の中、天城幸久は真瀬美波の家へ通っていて…

紹介が難しいんですが、端的に言うと傑作単巻ラノベ。
合う合わないがあると思いますが、刺さる人にはかなり刺さると思われます。

作品設定としてはコロナ禍を思い浮かべてもらうと分かりやすいのですが、
ただ原因は未知の感染症ではなく、とんでもない大雪です。

異常気象で普段通りの生活を送れなくなった、なんだかふわふわした状況で、こっそり付き合っている幸久と美波。
2人のやり取りが可愛いのですが、どことなく不安もあり…。

すごく面白い!とは言いにくいのですが、なぜか心の奥に刺さって離れない、そんな作品です。

切ないとかもちょっと違うのですが…あ、とりあえず不純愛でもバッドエンドでもないです。

峰守ひろかず『金沢古妖具屋くらがり堂』(全4巻)

あらすじ

親の事情で祖父母の住む金沢に引っ越してきた葛城汀一。新しい街を散策中、ふらっと入った古道具屋でなりゆきでバイトをすることに。しかしそこは普通の古道具屋ではなく…?

妖怪作家の峰守先生、今度は金沢が舞台の男子バディもの!

ぽやーっとしたお人好し男子と冷静な眼鏡男子のバディなんて、みんな大好きですよね…。

お人好しの汀一と、「ふつう」の妖怪たちの日常を描くハートウォーミングな作品です。
癖がないので峰守作品の入門にもおすすめ。

樹戸英斗『優雅な歌声が最高の復讐である』(単巻ラノベ)

あらすじ

怪我でサッカーをやめた隼人。アメリカ帰りだという美少女・瑠子にサッカーをやめたことをなじられてしまう。彼女は有名な「歌姫」だというが、みんなの前で歌いたがらず…

個人的に、ラノベでよくあるテーマだと思う、「音楽×挫折」もの。
その中でもこちらの作品は頭一つ抜けています。

大きな挫折を経験し、無気力に生きる主人公が前を向くまでを描いた、ストレートな青春ストーリーです。

2人の関わり方や、演出過剰でないところがお気に入りで、メッセージが胸にすとんと落ちます。

織島かのこ『お嬢さんの契約カレシ。』(全2巻)

あらすじ

親の決めた相手との結婚が決まっているお嬢様・雛乃。「金で買えないものはない」と豪語する俊介に、雛乃は「契約彼氏」を持ちかけ…

すれ違いすぎて失恋しかける両片想いものが大好物な私のおすすめ両片想いもの。
つまりとてもしんどい両片想いものです(笑)

一緒にいる時間が長くなるほど惹かれ合い、想い合うほどすれ違っていく…。
そんな2人の心情描写が辛すぎて見てられません。

でも大丈夫、「失恋しかける」なので、最後はどうにかこうにか丸く収まります。
ハッピーエンド保証です!!

木元哉多『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(全7巻)

あらすじ

何者かに殺された主人公たちが、死後の世界で閻魔大王の娘・沙羅から「自分を殺した犯人を当てたら特別に生き返らせる」と言われ、最後のチャンスに賭けて必死で知恵を絞っていく。

毎回同じ展開のテンプレート型ミステリーです。
主人公死ぬ→沙羅にチャンスもらう→自分を殺した犯人を当てる、の流れで毎回進みます。

テンプレートはあるのですが、起きる事件や登場人物が毎回異なるので飽きずに楽しめるんですね~これが。
お決まりの展開と新鮮な驚き、両方を楽しめるお得なミステリーです。

見た目からブラックユーモア系の作風を想像されると思うのですが、これがなかなかどうして、ハートウォーミングな話が多いので驚かされます。
そこも好き。

それなりにフェアにできているので、ミステリー好きの人は犯人を予想するのも楽しいかも。

青木祐子『これは経費で落ちません!』

あらすじ

経理として日々きっちりと仕事をこなす沙名子。何かに心を乱されることもなく、仕事もプライベートも完璧に管理してきたが、ある日営業部のエースが持ち込んだ領収書が気にかかり…

ざっくり言うと、経理部の森若さんが、社内の不正やら人間関係のもつれやらを問題になる前に裏で処理しまくる話です。
会社勤め経験があると、「あ~あるある」ってなるものばかりかと。

不正をする一歩手前の社員に釘を刺して回る姿がプロ感あって好き。
会社員だったらドキッとすることも多いかも…?

社内の雰囲気にのまれず、一人でいても気にしない、誰にも肩入れしない。
そんな森若さんのブレない生き方がとても良い。

それでいて社内で結構愛されてる、なんか憎めない可愛い女性です。

大澤めぐみ『6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。』(単巻ラノベ)

あらすじ

普通の高校生の香衣と、ちょっとミステリアスなセリカは、友達だけど少し距離のある関係。ある日、セリカが香衣にある男子の話をしてきて…

ちょっとぶっ飛んだ青春小説で有名な大澤めぐみ先生の群像劇です!
こちらはあんまりぶっ飛んでいないので、大澤作品入門にもぜひ。

どこにでもいそうな高校生たちの、普通にありえそうな物語を描いています。
湿っぽくなく、あっさりとした読み味で素直に心に入ってきます。

特に青春群像劇が好きな人は、一度読んでみてほしいです!

綾崎隼「レッドスワン」シリーズ

あらすじ

鬼監督が倒れ、解任された赤羽高校サッカー部。部員の不祥事も重なり絶体絶命の状況で、次期監督に名乗りを上げた美女は前監督体制の否定とチームの立て直しを宣言し…

舞台は高校サッカー。
でもふつうのスポ根ものとは違います。

根性論ではなく、データと理論に基づき勝利を目指す!っていうスマートなお話になっています。
スポ根好きよりも頭脳戦好きのひとのほうがハマりそう。

綾崎先生らしい陰のある雰囲気がたまりません…。

浅倉秋成『ノワール・レヴナント』

あらすじ

人の背中に「今日の幸福レベル」が見える少年、大須賀駿。ある日、同級生の少女の背中に桁外れにラッキーな数字が!幸せのおこぼれにあずかるべく彼女についていくと、不思議なチケットをもらい…

表紙のイメージと違い、割と明るい青春サスペンスです!

謎のチケットをきっかけに出会った4人が、それぞれのちょっとした特殊能力を使って大冒険します。

最後までハラハラドキドキの連続で一気読み間違いなし!
読後感も良くておすすめです!

桐山徹也『ループ・ループ・ループ』

あらすじ

いつも通りの朝、郁郎は昨日と同じ日を繰り返していることに気づいた。しかし、自分には心当たりがない。俺はモブキャラとしてこの現象に巻き込まれているに違いない。そう確信した郁郎は?

シンプルながら面白いループもの。
繰り返されるループの中で、少しずつ仲間を増やしていく様子が熱い!

ネタバレになるのであまり多くは説明できないのですが、ループもの好きなら間違いないかと。

村田天『王子様なんていりません!』

あらすじ

余命1年と宣告された祖父のため、すぐにでも社内の男性と結婚しなければならなくなり大ピンチの亜子。とりあえず目の前に現れた人にプロポーズしてみたが…

アンドロイド気味の主人公が婚活…!
条件は、「今すぐ結婚してくれる人」!それだけ!

というわけで、本気で「誰でもいいから」結婚しようとする亜子ちゃんの危なっかしすぎる婚活を、見かねたしごできイケメンがサポートしてくれることに。
素行問題なしの優良男性を次から次へと紹介してくれます。やさしい。

この婚活事業を通じて当然そのイケメンと親しくなるわけですが、いかんせん結婚に頭が向きすぎていて、目の前の恋に気付かない亜子ちゃん…。

まさか本当にぽっと出の優良男性と結婚しちゃうのか!?と最後までハラハラさせられます(笑)

浅倉秋成『失恋の準備をお願いします』

あらすじ

大学進学間際、気になっていた男子から告白されたが、春から遠距離になってしまうので断るしかない!! そこでひねり出した言い訳は…?

同じ街を舞台にした連作短編集です。
これまでの話が最後に繋がる、みんな大好きなやつ。

ひとつの作品として完成度が高いだけでなく、もちろんそれぞれの短編単体でも面白い!
個人的にはテンション高めの第1話がお気に入りです。

石川博品『ヴァンパイア・サマータイム』(単巻ラノベ)

あらすじ

人間と吸血鬼が共存する世界。昼は人間が、夜は吸血鬼が街を歩く。山森頼雅は、実家のコンビニで自分と同じ高校に通う吸血鬼の少女が毎日紅茶を買っていくのを眺めていたのだが…

同じ高校に昼間通う人間と、夜通う吸血鬼の、ちょっと不思議なボーイミーツガール。

2人の恋がゆったり進展していく様子がなんとも心地よい作品です。

人間と吸血鬼の種族の差がどうたら的な難しい話ではなく、ちょっと変わった遠距離恋愛みたいな感じで楽しめます。

個人的には超おすすめ。

織島かのこ『弱虫ハムスターは夏の神様の夢を見る』

あらすじ

超ネガティブな女の子・紬には、神と崇める野球少年がいる。高校に入学したらその神が同じクラスになり…!

ピュアで爽やかなものを摂取したいときにイチオシ!

とにかく明るい高校球児とネガティブ思考女子が事故的に話すようになり、2人でお昼ご飯を食べるようになったり、学校の外で遊ぶようになったり~な話です。
接点のなさそうな2人が急速に親しくなる様子って最高ですよね~!

野球少年・瀬那のすべての暗いものを吹き飛ばす明るさのおかげで、紬ちゃんのネガティブが徐々に浄化されつつも…根はそんなに変わってないかも…(笑)みたいなゆるい変化がちょうど良い塩梅。

ネガティブ具合もネタとして笑える可愛い子なので、変わらなくてもそのままで可愛いんです。
そのままの彼女を否定せずにちょっと良い方向に変わる、そんな話が好きな方ぜひ!

峰守ひろかず『絶対城先輩の妖怪学講座』(全12巻)

あらすじ

原因不明の不調に長年悩まされてきた湯ノ山礼音。入学した大学でその話をしたところ、絶対城阿頼耶という人物を紹介される。彼は妖怪に関する膨大な資料の蒐集と研究をしている変わり者で…

妖怪作家・峰守先生のド本命妖怪もの!

妖怪オタクの絶対城先輩が、妖怪の正体を科学的・現実的に説明してくれます。
これがめっちゃくちゃ楽しい。

欠点としては、これ読んじゃうと、他のライト妖怪ものが陳腐に感じていまいち楽しめなくなります…!
それくらい面白い。

城平京『虚構推理』

あらすじ

訳あって怪異たちの知恵の神様となっている岩永琴子。ある日、琴子はとある市で暴れまわっている「鋼人七瀬」という怪異の対処を依頼されたのだが…

スパイラル』『絶園のテンペスト』などの漫画原作で有名な城平京先生のオカルトもの。
城平作品好きなら絶対楽しめます。いつもの感じです。

タイトルに「虚構」とある通り、「起こったこと」ではなく、「起きたとみんなに思われそうなこと」を求めて虚構の論理を構築していきます。

妖怪たちの知恵の神として頼りにされる美少女・岩永の暗躍が鮮やか!
お嬢様なのに下品で残念な岩永さんにも注目です(笑)

西尾維新「美少年」シリーズ(全12巻)

あらすじ

10年前に一度だけ見た星が忘れられない瞳島眉美。来る日も来る日も空を見上げ続けていた彼女はある日、「美少年探偵団」を名乗る少年に出会う。少年に連れていかれた美術室で出会ったのは、学園の生徒会長に番長、財団子息、陸上部エースといった学園の有名美少年たちで…

美少年たちのありえない冒険!大暴れ!!を描いた楽しいコメディミステリー。

西尾維新先生らしいもってまわった表現が癖になります。

ストーリーとしてももちろん面白いのですが、何より仲間の絆が熱い!
効率無視でどんなときも集団行動!!な彼らが大好きです。

野宮有『どうせ、この夏は終わる』(単巻ラノベ)

あらすじ

地球に隕石が衝突し、人類の大半が滅びる。そして、今年が最後の夏。ゆるやかに絶望しながらいつも通りの暮らしを送る人々。その中で、ちょっとした野望を持つ女の子とその周囲の人々のお話。

みんな大好き単巻ラノベ!しかも繋がる連作短編、そして季節は夏!!
名作でないわけがない。

滅亡がほぼ規定ルートの地球で、最後の日が来るまで暮らさなければいけない人々。
パニックになったりするのではなく、何もかも諦めて、「来年のない」日々を送るのがなんともリアルで序盤から引き込まれます。

そんな受験の恐怖も未来の期待もない高校生たちが、最後の夏をそれぞれ満喫する様子を描きます。

映画を撮ったり、手放した夢をもう一度掴もうとしたり、はたまたマイナーなアーケードゲームのクリアを目指したり。

それぞれの最後の夏の在り方がとても面白い。

ネタバレはしたくないのですが、バッドエンドでないことだけは伝えておきたい。
安心して読んでください。

飴月『君のせいで今日も死ねない。』(単巻ラノベ)

あらすじ

授業をサボろうと屋上に向かったら、今まさにそこから飛び降りようとしている美少女と出会ってしまった。彼女は優等生で人気者の三峰彩葉で…

自殺しようとしている少女と「なんでもない日常」を過ごす話。
軽いノリと危うさがなんとも素晴らしい作品です。

自殺なんかやめろよ、と真正面から止めるのではなく、本当に死んでほしくないからこそ、なんでもない顔をして「だったらその前にちょっと遊ばない?」と誘ってみる主人公。

それを受けても、ヒロインも死ぬのをやめてはくれません。
ただ決行を先延ばしにして、今日だけ付き合ってくれる。それを繰り返していきます。

遊んでいるときは、うっかりすると話の筋を忘れそうになるくらい、ふつうのラブコメのような軽い調子で距離を縮めていくのに、別れた瞬間に彼女が明日も生きているのか不安になる。

この絶望感、焦燥感が本当に上手くて…!

とはいえ、暗く後味の悪い話ではありません。
2人が選ぶ結末を、最後まで見届けてあげてほしい。

秋目人『騙王』(全2巻)

あらすじ

ローデン国の第二王子・フィッツラルドは、第一王子からも国王からも疎まれ、命すらも危うい。そんな状況から王位を得るため、フィッツラルドが騙ったのは…

架空の世界のめっちゃくちゃ面白い王位争いもの!
主人公が常に一枚上手で痛快です!!

シリーズ2巻出ていて、残念ながらこれから盛り上がる…!ってところで終わっちゃってるのですが、それを差し引いてもめちゃくちゃ面白いのでおすすめしておきます。

暁社夕帆『君と紡ぐソネット』(単巻ラノベ)

あらすじ

理系なのに数学音痴の数馬。憧れの才媛・有理のすすめで数学の神様がいるという神社を訪れると、謎の天才中学生が降臨し…

受験ラノベの名作です…!

数学が苦手な数馬が、スマホにとり憑いた中学生・環に高校数学を教わるという謎展開。
環のおかげで徐々に数学が楽しくなっていく数馬ですが…。

環の正体、数馬と有理の恋模様、そして数学。
様々な要素がシンプルに繋がる、綺麗な作品です。

数学が好きな人、切ないけれど希望ある物語が好きな人、ぜひ!
(数学できなくても問題ないよ!)

野﨑まど『死なない生徒殺人事件』

あらすじ

私立藤凰学院に赴任してきた伊藤先生は、「この学校には不死の生徒がいる」という噂を聞く。ありえないことだとその噂を信じていない伊藤先生の前に、不死を名乗る生徒が現れ…

野﨑まど先生の作品は主題がはっきりしているものが多いのですが、こちらは「命とはなにか?」という問いをライトに描いた作品。
真面目に読みすぎると頭おかしくなるかも…。

死なない生徒なのに殺人事件とはこれいかに。
わけの分からないままラストまで引き込まれること間違いなし。

興味持ってくださった方に一応お断りなんですが、『死なない生徒~』は野﨑まど先生の初期六部作の途中の作品です。
一作目から順に読んでいくのが一般的です。一応。
私はここから読んでも問題ない派なのでここで紹介していますが、念のため。

織島かのこ『甘党男子はあまくない』

あらすじ

胡桃は彼氏にフラれたショックで、趣味のお菓子を作り始めた。思わず作りすぎたのでお隣におすそ分けに行ったところ、お隣さんはぶっきらぼうで塩対応。でも胡桃の絶品お菓子は大絶賛で…

お菓子にだけ甘いお隣さんとの甘やかしライフを描いた良作。
自己肯定感低めの女の子が愛されて明るくなるのって良いですよね!

ひたすらお菓子を作って食べているのでめちゃくちゃお腹空きます(笑)

田中ロミオ『AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜』(単巻ラノベ)

あらすじ

普通の高校生活を送るために過去を捨てた佐藤。しかし、宿題を忘れて忍び込んだ学校で「不思議な少女」と出会い…

あえて大仰な言い方をすると、青春小説の傑作です。

主人公の佐藤は、中二病を克服したはずなのに妄想女につきまとわれて同類扱いされ、お先真っ暗。
軽いノリの作品ですが、中身はクラスカーストを題材にしたなかなかビターなものです。

誰でもちょっと心当たりのあるようなしんどい展開が続きますが、途中で本を置かないで。
最高のラストが待っています。

村田天『藤倉君のニセ彼女』

あらすじ

とにかくモテまくる藤倉君に恋をした尚。女嫌いの彼にとっさに「藤倉君のこと好きじゃないよ」と嘘をついたら気に入られ、女除けのためのニセ彼女になれることになり…

モテすぎて女嫌いのイケメン、からの女除けのための偽装交際…というよくある筋書きではあるのですが、そのモテすぎイケメンがちょっと驚くくらいガキです。

馬鹿とかアホではないんです。
そうではなく、精神年齢が低いんです…(笑)

言動が全体的にガキっぽく、若干イラっとするのですが、ガキゆえに素直で、尚ちゃんにだけ心開く様子は悔しいけど可愛い…。

ふつうに話せる相手ができたのが嬉しくて仕方なく、尚ちゃんを男友達扱いで構い倒していきます。
実はひっそり彼のことが好きな尚ちゃんの方は平静ではないのですが、顔に出ないタイプなためアホの彼が気付くはずもなく…。

というわけで、見たことない感じのすれ違いラブコメが展開されていきます。
ふつうのイケメン、ふつうのラブコメに飽きた方にイチオシです。

浅倉秋成『フラッガーの方程式』

あらすじ

日常の何気ない会話を「フラグ」として回収し、ドラマティックな展開を作り出す「フラッガーシステム」。そのデバッグテスト試験者に選ばれた東條涼一の前には、さっそく大量のヒロイン候補が押し寄せ…!?

六人の嘘つきな大学生』などで大人気の浅倉秋成先生ですが、個人的に一番好きなのがこちら。
実は浅倉秋成先生ってコメディもめちゃくちゃ面白いんですよ…。

日常の何気ない会話を「フラグ」としてその後の展開を作っていくっていう、ひねりすぎて滑ってそうな設定なんですが、
天才・浅倉秋成先生の手にかかると、このトンデモ設定がもうめちゃくちゃ生きます。

中盤以降の怒涛の展開が最高。
伏線回収好きの方に特におすすめしたいです。

野﨑まど『パーフェクトフレンド』

あらすじ

周りよりちょっと賢い小学四年生・理桜(りざくら)は、担任の先生のお願いで不登校のクラスメイトの家へ。不登校の天才少女・さなかに言い負かされそうになった理桜がとっさに言ったのは…

こちらは野﨑まど先生の「友達とは?」がテーマの作品。

「友達」を知らない天才少女と、やれやれ系世話焼き女子の不思議な友情を描きます。
さなかに振り回されながらもめげない理桜ちゃんが可愛いんだ…。

死なない生徒殺人事件』と同じく、初期六部作の途中の作品ですが、個人的にはここから読んでも大丈夫(というかなんなら他は読まない方が幸せだよ派というか…)。

六つ花えいこ『彼女と彼の関係』

あらすじ

「誰でもいいから彼女が欲しい」そう呟いた拓海に、知らない女子が立候補してきた。翌日履歴書持参でやってきた夏帆と、お試し恋人になることになって…

私の大好きなすれ違いすぎ両片想いものの傑作です。
尊すぎるのでとりあえず全人類読むべき。

なりゆきでお試し交際を始めた2人が「彼氏・彼女とやってみたいこと」をピュアに楽しむ様子が可愛い!

そんな幸せいっぱいの光景から、なぜか死ぬほどすれ違うのがしんどい!辛い!だけどそこが良い!

ピュア可愛いカップルが好きな方はもうぜひぜひ…

大澤めぐみ『Y田A子に世界は難しい』

あらすじ

暇なら友達を作ればと秋彦くんに言われたので、和井田瑛子はいつも一人でいる平澤風香と友達になることにした。「風香、実はわたしロボットなんだけど」

大澤めぐみ先生の超饒舌意味不明ロボストーリー。

ロボットが友達を作ったり、漫画(電子)を買うためにバイトしたり、バレエしたり走ったりします。
意味分からないですね。

悪ふざけみたいなストーリーですが、なぜか心に刺さって何度も読み返したくなる、温かな作品です。

ロボットだけど真面目に人生と向き合って空回りしつつ頑張る瑛子が可愛い。

宮入裕昂『スカートのなかのひみつ。』(単巻)

あらすじ

ある日、女装して出かけているところをクラスメイトの八坂幸喜真に見つかってしまった天野翔。彼に煽られて女装姿で教室へ入るとまさかの大ウケ! 一方、広瀬怜は、美少女・丸井に「いっしょに時価八千万円のタイヤを盗まないか」と持ち掛けられ…?

いかがわしいタイトルだけど全然いかがわしくない…!
青春群像劇の傑作です。

八坂と丸井、パワーのすごい高校生を中心にした2つの物語が同時並行で語られていきます。
最初はわけが分からないのですが、とにかく2人のパワーでぐいぐい読ませられます。

そしてその2つの物語が交わるときの爽快感と言ったら!
あまりこの言葉は使いたくないのですが、感動したいときにおすすめの作品です。何度読んでも泣ける。

筏田かつら『君に恋をするなんて、ありえないはずだった』(全2巻)

あらすじ

同じクラスの派手な女子、北岡恵麻を苦手に思っていた飯島靖貴。夏合宿の夜、歩けなくなっていた恵麻を助けたことをきっかけに、塾終わりに毎週話すようになるが…

すれ違いすぎ両片想いの名作!

陰キャ男子とカースト上位美女のまさかの恋です。
不器用でノンデリなヒロインがとてもとても可愛いんです…。

見どころですが、胃が痛くなるほどすれ違います!!
この恋終わったな~ってくらいすれ違います。

両者かなり辛い思いをするのですが、最後はちゃんとハッピーエンドになりますので安心して読んでみてください…!

高畑京一郎『タイム・リープ あしたはきのう』(単巻)

あらすじ

いつも通りの月曜日の朝、鹿島翔香が学校へ行くと、なぜか火曜日の時間割で授業が始まった。混乱する翔香に、誰も彼もが「今日は火曜日だ」と言い…

文句なしの名作ラノベ!

奇妙な現象に巻き込まれた翔香と、切れ者クラスメイト・若松くんの奮闘を描きます。

なんといっても、とにかく構成が神。
最後にすべての伏線を無駄なく回収するのが爽快で、何度でも読みたくなる名作です。

そして、『タイム・リープ』の魅力はもうひとつ。
クールでかっこいい若松くんとの恋愛未満の関係がすっごくときめくんです!ラストが最高!

村田天『ネクラとヒリアが出会う時』(単巻ラノベ)

あらすじ

顔が良いのに中身が根っからの根暗の佐倉。お嬢様のような見た目なのに中身はふつうのゆりあ。パブリックイメージに悩む二人が、お互い顔を合わせないまま交流を持つようになり…

変なラブコメが読みたいときにイチオシの作品。
ゆるっと脱力系の雰囲気がたまらん。

パブリックイメージが実態とかけ離れて良すぎて、素の自分をさらけ出せず、友だちもできず、孤独を極めてちょっとテンションのおかしいネクラとひりあちゃん。
ある日、本棚越しにお互いの顔を見せずに会話したら超楽しくて、以来うっきうきで密会するように。

とりあえずこの密会シチュエーションだけでもかなり良いのですが、それだけではなく、
ネクラは根暗すぎるし、ひりあちゃんは天然だし、この2人が単体で面白すぎて、鋭利なコメディになっているところも個人的にはめちゃくちゃツボ。

だいぶ様子のおかしい人たちですが、友だちの存在、好きな人との会話に浮かれまくる姿はシンプルに可愛くて、内容はストレートにピュアできゅんきゅんするのも良い。

あまり大きな波乱はないので、2人の恋がどこに落ち着くのか、最後まで楽しく読めます!

綾崎隼『君と時計と嘘の塔』(全4巻)

あらすじ

過去の罪にとらわれ、投げやりに生きる綜士(そうし)。文化祭を控えたある日、奇妙な夢を見た翌日から親友が学校に来なくなって…

緻密に組まれたループものの決定版。
ループもの好きなら絶対読むべき。とにかく面白い。

ループを繰り返すごとに錯綜した状況が解決に向かうかと思いきや、だんだん混乱と絶望を極めていくハード仕様。
新たな事実が明かされるたび、何度も戦慄することになります。

気付いたら引き込まれて読むのがやめられなくなるはず。

こじらせきった高校生たちのままならない人間関係と絶望のループに胸がぎゅっとなります。
でもこれだけは伝えておきたい、読後感は悪くないです!ご安心を!

あ、序盤が陰鬱すぎて読む気が失せるかもしれないのですが、ちょっと我慢すると少しましになるので最初だけ頑張ってください…!

おわりに

最後まで読んでくださりありがとうございます!
ついでにライト文芸好きさんには、電撃文庫の『楽園ノイズ』シリーズもお好みなんじゃないかと思われるのでおまけでおすすめ置いておきます!

プロフィール
えしゃ

えしゃ(@shallot0147)と申します!
・ラブコメ好き。少女漫画とラノベが大好きです!
・雑食&乱読
・好きなジャンル:ラブコメ、広義のミステリー、ローファンタジーなどなど
・愛読書:辻村深月『名前探しの放課後』
・推しキャラ:佐藤こはる(塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い)

ライト文芸
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