真実らしい虚構をこねくりまわす変わり種ミステリー、『虚構推理』の魅力をネタバレなしでご紹介します!
記事の最後には『虚構推理』が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
『虚構推理』とは?
あらすじ
こんな人におすすめ
無料で試し読み!
シリーズ構成
講談社ノベルス | コミカライズ | 講談社タイガ |
---|---|---|
『虚構推理 鋼人七瀬』 | 『虚構推理』1~6 | 『虚構推理』 |
『虚構推理』7~9 | 『虚構推理短編集 岩永琴子の出現』 | |
『虚構推理』9~11 | 『虚構推理 スリーピング・マーダー』 | |
『虚構推理』12~14、17 | 『虚構推理短編集 岩永琴子の純真』 | |
『虚構推理』14~16 | 『虚構推理 逆襲と敗北の日』 |
同じ段の作品はおおむね同じ内容です。
※コミカライズと講談社タイガは若干収録順が前後しています。
『虚構推理』は初め講談社ノベルスから出版され、その後コミカライズされました。
珍しいですが、『虚構推理』本編の内容を消化した後もコミカライズ版の連載が続いています。
そして、コミカライズと前後して、対応するお話の小説版が講談社タイガから出版されています。
「講談社タイガ」は講談社のライト文芸レーベルです
そのため、『虚構推理』本編(鋼人七瀬)のみ、同じ内容で講談社ノベルス版と講談社タイガ版が出ています。
※なぜか講談社文庫版もあります
本編以降は講談社タイガからしか出ていないので、形態を揃えたい人は講談社タイガ版を買うのがオススメです!
『虚構推理』のここが面白い
真実の定義が揺らぐ
『虚構推理』では、真実「本当に起きたこと」は毎回割と序盤で明かされます。
じゃあそれで話が終わりじゃないの?というと、そうではありません。
琴子たちが戦っているのは、言わば空気。
例えそれが真実でも、多くの人々に真実として受け入れられなければ意味がない。
鋼人七瀬の事件では、真実にあまりにも真実味がなかったため、代わりに受け入れられそうな真実らしい虚構を構築することになります。
特殊設定ミステリーの一種になると思うのですが、真実の扱いの軽い感じが好き
論理をこねくりまわす感じが良い
「鋼人七瀬」以降も短編や中編が続いていきますが、どれも真実をたたいてのばしてこねくりまわす感じのお話。
他にはない論理展開がすごく癖になります(笑)
おわりに
最後まで読んでくださって、ありがとうございます!
『虚構推理』は、ズレた笑いにまさかの論理展開など、めちゃくちゃ城平京先生らしい作品です。
しかもコミカライズと原作小説どちらもあるので、好みの方で読めます!おすすめです。
『虚構推理』の次に読むなら!
『虚構推理』が気に入った方におすすめの作品はこちらです。
城平京『絶園のテンペスト』
城平京先生原作の『絶園のテンペスト』は、城平作品らしい無茶苦茶な論理と愛のある展開が素晴らしい作品です。
西尾維新『美少年探偵団』
無茶苦茶だけど面白い!と言えば『美少年探偵団』もおすすめ。こちらもなかなかクセ強な美少年たちのお話です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
コミカライズはこちら。
ちょっとグロ描写があるかも…