お仕事小説の神・有川ひろ先生の最新作、『クロエとオオエ』の魅力をネタバレなしで紹介します。
記事の最後には『クロエとオオエ』が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
『クロエとオオエ』とは?
あらすじ
宝石商の御曹司・大江頼任。合コンで出会った職人・クロエに惹かれ、とっておきのジュエリーを渡して交際を申し込むも、秒で突っ返され…
こんな人におすすめ
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『クロエとオオエ』のここが好き!
とにかく王道の有川お仕事小説
有川ひろ先生と言えば、やはり何と言ってもお仕事小説の名手!
お仕事小説で右に出る者はいない!と言い切っていいレベル。
その有川お仕事小説の魅力は、「仕事」というものをそのまま切り取ったリアルさ。
仕事だから綺麗なことばかりではなく、頑張ったつもりが頑張れてなかったり、明後日の方向だったり、ふつうにミスして恥ずかしい思いをすることもある。
クソ上司や嫌な同僚とかのせいではなく、ただただ自分の中の慢心が招く失敗を描くのがとても上手く、そこからの回復がとても良いんですよね。
今回の主人公の頼任は割とそつのない男なので、ほかの有川作品ほどえぐい失敗はしませんが、今まで自分が信じてきたジュエリーの価値観と違うものを突き付けられて愕然とすることになります。
それを受け入れて吸収していく姿は、まさに待ち望んでいた有川お仕事小説!
有川作品好き、お仕事小説好きなら絶対ハマります。
不器用で誠実な頼任を応援したくなる
初っ端で、気になる女の子に用意した指輪を「好みじゃないからいらん」と突っ返される頼任。
しかしそれで関係は終わらず、付き合ってないけど親しいという、これまた有川作品あるあるの「どういう関係か問い質したいができない」に落ち着きます。
これも大好きなやつ~~~。ありがとうございます!!
仕事仲間としてお互い信頼を積み重ねていきつつ、それだけで終わらない確かな結びつきがあるように思えるのに…なんでくっつかないんだよ!
と、恋愛方面もやきもきしながら楽しめます。
このお仕事とラブコメの奇跡のマリアージュこそ、やはり有川ひろ先生!
有川先生最高!!
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
令和になっても有川ひろ先生の新作お仕事小説が読めるとは、この世界ハッピーすぎますね。
久々の新作ですが、あまりにいつもの有川先生で、作風変わらなすぎて逆に戸惑うほどでした(?)。
『クロエとオオエ』の次に読むなら!
『クロエとオオエ』が気に入った方におすすめの作品はこちらです。
有川ひろ『空飛ぶ広報室』

有川先生のお仕事小説だと、『空飛ぶ広報室』もなかなかハードで良いですよね~
有川ひろ『図書館戦争』

ラブコメ的にはやはり図書館戦争が欠かせない…
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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