主人公は、ちょっと抜けてる恐妻系殺し屋! 『AX』の魅力をネタバレなしでお伝えします。
記事の最後には『AX』が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
『AX』とは?
あらすじ
こんな人におすすめ
無料で試し読み!
『AX』は殺し屋シリーズの3作目です
一応『AX』は殺し屋シリーズの3作目であるものの、登場人物が若干共通するだけでお互い独立した作品なので、必ずしも順番通り読まなくても大丈夫です。
世間話程度に前作までのネタバレに触れることがあるので、気になる方は『グラスホッパー』→『マリアビートル』→『AX』の順で読んでください。
『AX』のここが好き
超恐妻家殺し屋の穏やかならざる日々
一流の殺し屋なのに、家では妻に頭が上がらず、物音ひとつまで細心の注意をはらう兜。
妻に対するライフハックの数々が物悲しい(笑)
優秀さと恐妻具合のミスマッチがすごく好きなんです。
雑にまとめると、かわいいおじさんです。
とにかく脱力系
プロ恐妻家の兜なので、奥さんが関わるとちょっとしたことでも大事件。
奥さんの機嫌を損ねぬよう必死で工作するかたわら、裏の仕事をこなしていきます。
ストーリーとしてはシリアスなのかもしれませんが、個人的には脱力系コメディの印象が強いです。
同じ殺し屋シリーズでも、シリアスな『グラスホッパー』や、ブラックユーモアみのある『マリアビートル』とはまた違った読み味で、新鮮!
最後は泣ける…!(かも?)
そんな脱力系ストーリー『AX』ですが、途中で思わぬ方向に話が転がります。
兜の家族愛が起こす奇跡にご注目ください。
ちょっと泣けます。
おわりに
最後まで読んでくださってありがとうございます!
ちなみに私は、兜が必死でスズメバチ退治をする羽目になる章「BEE」が一番好きです。なぜこうなった(笑)
『AX』の次に読むなら!
『AX』が気に入った方におすすめの作品はこちらです。
西尾維新『掟上今日子の備忘録』シリーズ
ちょっとズレてるブラックユーモアな感じ…といえば、西尾維新先生のミステリー『掟上今日子の備忘録』はいかがでしょうか!?
浅倉秋成『失恋覚悟のラウンドアバウト』
ドタバタ系連作短編集の『失恋覚悟のラウンドアバウト』もなんとなく合いそうだなと…!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!