大人気ミステリー作家の伊坂幸太郎先生。
いつか挑戦したいと思いつつ、作品数が多いので何から読めばいいのか困っていませんか?
この記事では、そんな伊坂幸太郎作品初心者さん向けに、目的別でおすすめ作品をご紹介します!
とりあえず作風をつかみたい!
伊坂幸太郎先生の作品と言えば、独特のノリや、良い意味で現実感のない展開。
そんな作風がつかみやすいのは、ずばり『オー!ファーザー』です。
『オー!ファーザー』
高校生の由紀夫には、父親が四人いる。ギャンブル好きな父親に、モテモテの父親、物知り、スポーツ万能…。由紀夫の周りで起きる事件を、個性派父4人に助けられながらなんとかしていくが…
まず、父親が4人ってどういう状況?という感じですが(笑)
伊坂幸太郎先生らしい軽快な語り、不穏な展開、そしてつながっていく伏線。
伊坂ワールドの面白さがぎゅっと詰まった長編です。
『オー!ファーザー』が面白かった方は、きっと伊坂幸太郎先生のファンになると思います!
代表作を読みたい!
伊坂ファンでこれを読んでいなければモグリ…と言える代表作は、『陽気なギャングが地球を回す』と『アヒルと鴨のコインロッカー』!
この2作は一般認知度も高いので、とりあえず読んでおいて損はありません!
『陽気なギャングが地球を回す』
人間嘘発見機、演説の達人、天才スリ、そして正確な体内時計を持つ女。特殊能力を持つ4人は負けなしの銀行強盗…のはずが、ある日「売上」を横取りされてしまい!?
人を傷つけないことをポリシーにしている、憎めない銀行強盗たちの物語です。
序盤からフルスピードの展開が続くので、一度読み始めたら止まりません。
ちなみに、現在シリーズは3冊出版されています。
『アヒルと鴨のコインロッカー』
大学生の椎名は、引っ越し先のアパートの隣人に「一緒に広辞苑を盗まないか」と誘われる。断り切れずに本屋についていってしまった椎名は…
こちらに関しては、なるべくネタバレや感想を踏まずに、予備知識ゼロで楽しんでほしいなぁと思います。
(ネタバレ怖すぎて、これしか言えない…)
通っぽい作品が読みたい!
これを読んでいれば伊坂幸太郎ファン認定。
そんな「結構読み込んでいる感」が出る作品は、『砂漠』ですね!
『砂漠』
入学した大学で出会った男女5人。日々の小さな出来事を積み重ねながら、彼らは絆を深めていく。
大学生たちのちょっとした日常が丁寧につづられた作品…と思いきや。
それだけでは終わらないのが伊坂幸太郎先生。
青春の良いところ、嫌なところ、全てが詰まった作品です。
連作短編集が読みたい!
伊坂幸太郎先生は短編集もいいんですよ!
ということで、中でも読みやすい連作短編集『残り全部バケーション』をおすすめします。
『残り全部バケーション』
解散することになった家族3人。最後の夜にお互いの秘密を打ち明け合うことになったが…?
まず、タイトルの語呂が良すぎる(笑)
タイトルからして期待が高まりますよね!
共通の登場人物がいるタイプの連作短編集です。
らぶっくのおすすめ!!
私が個人的に大好きなのは、殺し屋シリーズの『マリアビートル』と『AX』!!
『マリアビートル』
木村雄一は、息子に危害を加えた中学生・王子慧に復讐するため、東京駅で東北新幹線に乗り込んだ。しかし、木村の行動は王子に筒抜けで…
東北新幹線に乗り合わせた殺し屋たちのドタバタ劇。
疾走感がすごくて一気読み必至のめちゃくちゃ面白い作品です!!
『AX』
殺し屋の「兜」は家では妻に頭の上がらない恐妻家。裏稼業のことはもちろん家族は知らない。ところが、息子の三者面談の日に裏の仕事が入ってしまいピンチ!
恐妻系殺し屋の兜の日々を描いた連作短編集。
前半は割と脱力系の話なのですが、後半に入ると空気が一変。
最後はちょっと泣かされます。

ちなみに殺し屋シリーズの1作目は『グラスホッパー』。
完全に独立しているので、飛ばして読んでも問題ないです
おわりに
最後まで読んでくださって、ありがとうございます!
この記事をきっかけに伊坂幸太郎先生を好きになっていただけたら嬉しいです。