『キノの旅』で有名な時雨沢恵一先生の『アリソン』シリーズをご存じですか?
親子二代の冒険を描いた、超王道の少年少女ファンタジーです!
大好きな『アリソン』シリーズについて、続編・スピンオフもネタバレなしでたっぷりご紹介します!
記事の最後には『アリソン』が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
『アリソン』『リリアとトレイズ』とは?
あらすじ
「大陸が一つだけ」という架空の世界を舞台にしたファンタジー。
『アリソン』は少年兵アリソンと幼馴染みのヴィルの冒険を描いた名作です。
続編の『リリアとトレイズ』では時代が変わり、アリソンの娘・リリアとその幼馴染み・トレイズの冒険を描きます。
架空の世界ではありますが、第一次・第二次世界大戦前後のヨーロッパの雰囲気を感じる作品です。
こんな人におすすめ
無料で試し読み!
「一つの大陸の物語」シリーズの全体像
「アリソン」「リリトレ」のここが魅力!
戦中~戦後を描いた『アリソン』、戦争を知らない世代を描いた『リリアとトレイズ』
『アリソン』では、たった一つの大陸を2つに分ける2ヶ国が戦争の真っ只中。
ヴィルは上級学校で勉強中ですが、アリソンは少年兵として空軍に従軍しています。
色々あって作中に戦争は終わりを迎えるのですが、シリーズ全体に戦争の傷痕が生々しく残ります。
一方、子ども世代の『リリアとトレイズ』になると、戦争を直接は知らない世代になるので、少し雰囲気が変わります。
隣国からの留学生が当たり前のようにいたり、学校に通う子どもたちが増えていたり…。
アリソンたちが頑張った結果、平和が訪れたんだな、と感慨深いです。
とは言え、『リリアとトレイズ』でもしっかりきな臭い展開が2人を待っているのですが…
しっとりとした雰囲気
『アリソン』『リリアとトレイズ』ともに、落ち着いた雰囲気のしっとりとしたライトノベルです。
ハイテンションなラノベっぽいノリもあるにはありますが、どちらかと言うと大人も楽しめる児童書、といった感じでしょうか。
あの「ハリー・ポッター」だって児童書ですからね
ラノベ初心者の方もきっと読みやすいと思います!
2作品のリンクが嬉しい
『アリソン』三部作、『リリアとトレイズ』三部作は、それぞれ対応しており、ざっくり舞台が共通しています。
巻次 | アリソン | リリトレ | 舞台・テーマ |
---|---|---|---|
1作目 | 『アリソン』 | 『リリアとトレイズI そして二人は旅行に行った〈上〉』 | 休暇 |
『リリアとトレイズII そして二人は旅行に行った〈下〉』 | |||
2作目 | 『アリソンII 真昼の夜の夢』 | 『リリアとトレイズIII イクストーヴァの一番長い日〈上〉』 | イクス王国 |
『リリアとトレイズIV イクストーヴァの一番長い日〈下〉』 | |||
3作目 | 『アリソンIII〈上〉 ルトニを車窓から』 | 『リリアとトレイズV 私の王子様〈上〉』 | 列車 |
『アリソンIII〈下〉 陰謀という名の列車』 | 『リリアとトレイズVI 私の王子様〈下〉』 |
『リリアとトレイズ』で『アリソン』の小ネタがちょこちょこ出てくるので、読みながら、『アリソン』でこんなことあったな~とにやにやできます。
ファンには嬉しい仕様。
スピンオフ『メグとセロン』、3作の総括となる『一つの大陸の物語』もぜひ!
『アリソン』『リリアとトレイズ』がお好きな方は、ぜひ『一つの大陸の物語』も読みましょう!
リリトレのスピンオフに当たる『メグとセロン』はだいぶ趣が違いますが、この世界観が好きな方はきっと気に入ると思います。
おわりに
ちなみに、『アリソン』も『リリアとトレイズ』も2巻にあたるイクストーヴァ編が一番好きです。
ヴィルとトレイズの活躍がかっこよかったし、心優しいアリソン・リリア親子も素敵。
「アリソン」「リリトレ」の次に読むなら!
「アリソン」「リリトレ」が気に入った方におすすめの作品はこちらです。
竹町『スパイ教室』
時代設定が似ているのと、しっとりかつハイテンションなところも共通する『スパイ教室』もおすすめです
田中ロミオ『人類は衰退しました』
よりコメディですが、ちょっとブラックな世界観が好きな方には『人類は衰退しました』もぜひ
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!
『アリソン』
『アリソン』のコミカライズはこちら