2000年代のレジェンド群像劇少女漫画『GALS!』の魅力をネタバレなしでご紹介します!
記事の最後には『GALS!』が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
『GALS!』とは?
あらすじ
「援助交際」…いや~~時代がかっていますね(笑)
2000年前後の女子高生を中心とした流行語・流行りものについて、事細かに描かれています。
あ、全然暗い話とか犯罪話ばっかではないです。
知っている人は懐かしいし、知らない人は新しく感じるところもあるかも。
こんな人におすすめ
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『GALS!』本編のここが良い!
濃密な群像劇
一応主人公は蘭ちゃんということになると思いますが、その親友の美由・綾にもかなりスポットが当たります。
これが何よりすごいと思うんですけど、いわゆる「蘭ちゃん回」「綾ちゃん回」みたいなのはなくて、毎回複数の話が同時進行するんですよ。
綾ちゃんの恋模様がちょっと進んだところ、一方美由ちゃんの家庭環境は…てな感じで。
その上で、基本1話完結なので、毎回ちゃんとオチもつくっていう。
読んでみると分かるのですが、こういった構成なので毎回かなり濃密で、作品への没入感がすごくて。
まるで3人と一緒に高校生活を送っているような、一緒に悩んだり笑ったりしているような、そんな気持ちになってくるんです。
カリスマギャル・蘭ちゃんのパワーがすごい
そして本編でなんといっても魅力的なのが、カリスマギャル・蘭ちゃんのものすごいパワー。
当時の大人が嫌いな「今時の若者」らしい、「嫌なことはやらない、自由に生きる」というポリシーで全力で日々遊び倒しています。
また、間違ったことをしている人がいれば、それが親友だろうと教師だろうと、忖度なしでずばっと言う。
悩まない!振り返らない!な正のパワーは、読んでいて本当に清々しい。
もちろん蘭ちゃんが100%正しいということは全くないのですが、あふれるパワーに元気と勇気をもらえます。
解釈はあなた次第、難解すぎる乙幡くん
そんな風に表裏のない分かりやすいキャラクターを主人公に据えていながら、『GALS!』と言えば読者に解釈の余地があるのも魅力。
特に、主人公の一人ともいえる綾ちゃんが恋するイケメン・乙幡くんの難解っぷりと言ったら…!
口数が少なく、何を考えているんだか分かりにくい彼の言動に綾ちゃんと一緒に振り回されます。
読むたびに違った発見があったり、何度読んでも飽きません!
続編もあるよ
個人的にはおすすめするかどうか微妙なラインなのですが、実は令和になってからまさかの続編が連載されていました。
美麗絵はそのまま、本編終了直後、みんなの高校卒業後を描きます。
大学生世代ということで…まぁちょっと生々しいところがあったり、素直なおすすめ度としては本編より下がるのですが、作品として面白いことは間違いありません。
気になる人はあわせてぜひ。
続編に関して思うところはネタバレ感想にまとめているので、ネタバレ気にしない人はどうぞ
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
ちなみに私は圧倒的に綾ちゃん推しです。幸せになって…!
『GALS!』の次に読むなら!
『GALS!』が気に入った方におすすめの作品はこちらです。
福山リョウコ『恋に無駄口』
もう少し平和な群像劇も読みたいな?と思ったときは、ハッピー感あふれる『恋に無駄口』を!
顔だけは良い男子高校生4人組のコメディです。
羽海野チカ『3月のライオン』
逆にもっとハードな群像劇が読みたい…!という猛者は、「ハチクロ」の羽海野チカ先生の『3月のライオン』をどうぞ!!しんどいけど温かい物語です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!