妖怪作品で人気の峰守ひろかず先生。
その峰守先生の作品の中でも特に好きな『絶対城先輩の妖怪学講座』の魅力をネタバレなしでお伝えします！
最後に「絶対城先輩」が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
『絶対城先輩の妖怪学講座』とは？
あらすじ
原因不明の不調に長年悩まされてきた湯ノ山礼音。入学した大学でその話をしたところ、絶対城阿頼耶という人物を紹介される。彼は妖怪に関する膨大な資料の蒐集と研究をしている変わり者で…
こんな人におすすめ
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『絶対城先輩の妖怪学講座』のここが面白い！
妖怪が実在しない世界の妖怪小説
『絶対城先輩の妖怪学講座』で妖怪をテーマにした小説ですが、舞台は現代日本。
妖怪など存在しない、普通の現代日本です。
「どういうこと？」と思われるかもしれませんが、現代日本でも妖怪についてはよく知られていますし、なんなら記録が残っていることもありますよね。
タイトルにもなっている絶対城先輩は、学問としてそういった妖怪を研究している自称・妖怪学徒。
妖怪についてなんでも知っている、簡単に言うと妖怪オタクです。
例えばかまいたちの正体が科学的に解明されているように、妖怪の正体を探ることをライフワークにしています。
絶対城先輩の妖怪解説が読み応え抜群でめちゃくちゃ面白い
そんな絶対城先輩、数々の研究成果を（聞いてないのに）教えてくれるのですが、これが個人的にはめちゃくちゃ面白い。
よく聞く妖怪の意外な正体とか、あの妖怪は実は近代の創作で目撃例はなくて…とか。
コロナ禍で話題になったアマビエの仲間（というかアマビエの方が亜種のようですが）のアマビコなど、予言獣の話も興味深かったです。
あまりに絶対城先輩の解説が面白いので、普通に妖怪が妖怪として出てくる他の作品を読むと、若干物足りなくなるほど(笑)
主人公・礼音ちゃんがいろいろたくましい
主人公の礼音ちゃんは助けてもらう系ヒロインではなく、バッキバキの戦闘要員です。
むしろ絶対城先輩を守ってるのがいつものパターン(笑)
お人好しで考えなしなのですぐ危ない目に遭うのですが、助けを待つだけではなくて、しっかり自分の力で切り抜けようとするところがかっこいい。
特に11巻、大切な人を取り戻すために奮闘する姿に痺れました。
絶対城先輩が人間らしくなっていく
ある事情があり、最初は人の心があまり感じられない絶対城先輩ですが、礼音ちゃんとの交流を通してだんだん人間味が増していきます。もともと良い人ではあるのですが…。
心を開いた絶対城先輩は結構可愛いので(笑)、後半はときめきもプラスされてさらに面白くなります！
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます！
妖怪観が変わること間違いなしのこちらの作品、おすすめです！
『絶対城先輩の妖怪学講座』の次に読むなら！
峰守ひろかず『お世話になっております。陰陽課です』
妖怪＆男女バディものが好きな方には、同じ峰守先生の『お世話になっております。陰陽課です』がおすすめ！
こちらは「妖怪が存在する世界」のお話です。
城平京『虚構推理』
妖怪どろどろ＆理屈っぽいキャラが好きな方には、『虚構推理』もおすすめです！！
最後まで読んでくださり、ありがとうございました！！
コミカライズもあります～
