ペア語りを書いていたら、改めて大人たちへの怒りがふつふつとわいてきてしまったので、そちらを先に済ませてしまおうと思います。
そして、やはりゴールデンカップルは彼らしかいないな、っていう話をできたらと。
苦手な方、ご注意ください!
- 少女漫画にマジレスしてます
- 自分の正義感にのっとり一部キャラクターの批判をしています
というわけで今回書くのは…セブンオーシャンの大人たちって、あの、シンプルにろくでもなくないですか?
セブンオーシャンのアレな大人たち
事例1:鮫上父
まずは言わずと知れた諸悪の根源、鮫上父。
子持ちの人妻と不倫した上で略奪、そして元夫が自分の息子のために託したデータを出世に利用する、倫理観のいかれた男です。
さらには義理の息子が自分の会社の社長になるのが気に入らず、あの手この手で妨害しました。
(分かっている範囲で、心奈ちゃんをそそのかしてSNS炎上、バカンス試験のフラッグ投げ捨て、2年学園祭のフロート破壊、3年進級時の不正冤罪)
悪役としては行動原理がシンプルで清々しく、そのまま悪役でいてくれればよかったんですが、残念ながら14巻で半端な「謝罪」をしています。
データ盗用について「エンジニアとしての欲」、妨害について「お前が不正をしたから」とそれぞれ謎の正当化をして紺くんに語り聞かせ、全わたしが激怒しました。
自分のやったことを認めて改心するならまだ…なんですが、こじつけで正当化しちゃって、反省の色が見えないのでちょっと許せないかな…と。
特に妨害の方、「不正をした紺くんをゴールデンカップルにしたくない」なら、単にゲームの妨害をしただけのフラッグの件はギリ分かる。
でも、心奈ちゃんの件と3年進級時の冤罪は完全に紺くんを社会的に殺そうとしているので、紺くんの言っていた「自分より偉くなるのが気に入らない」でしかないと思います。
紺くんの不正の件は自分を正当化するための後付け。
14巻の「謝罪」で、擁護する余地のないろくでもない大人だなと思いました。
そもそもあの初ちゃんが「人間性に問題がある」という言葉を否定しない時点でね…
事例2:3年結婚科担任
ただ、一人ヤバイやつがいるのは仕方ありません。
大企業ですから、一人くらいそういうひとが紛れ込むこともあるでしょう。
企業として良くないなと思うのは、そのヤバイやつの命令が部下に通ってしまっていること。
鮫上父の駒として動いていた、気の弱そうな担任の話です。
上司の命令で嫌々やっていた、と紺くんは推測していますが、いや、断ろうよ。大人なんだから。
鮫上父と担任との間に、さらに人がいるのかいないのか知りませんけど、こういう倫理的にアウトな命令が通ってしまうって、本当に良くない会社だと思うんですよ。
まあ、フィクションの世界ではよくあることですが…うん…。
事例3:三郷先生
そして、初ちゃんがセブンオーシャンの社長に相応しくないとして排除しようとした三郷先生。
あの一件の何が良くないって、いち社員が自分の物差しで勝手に「セブンオーシャンに相応しくない」と判断して暴走した、その歪んだ愛社精神。
自分の生活を守るために優秀な人に社長になってほしい、なら分かるんですけど。
ちょっとニュアンスが違いますよね。
素晴らしいセブンオーシャンという企業の社長は、素晴らしい人であるべき。
そのためには、誰をどんなふうに傷つけても構わない。
そういう倫理的にいただけない思想が見え隠れしていて、うーーーん気持ち悪い…。
事例4:学園長の横にいる人
あと良くないと思うのが、よく学園長の横にいる社員。
2年次まではモブでしたが、3年になってやたら学園長に口出ししている人です。
秘書は社長のやることに口出ししないでしょうから、学園長の片腕的なそれなりに偉い人なのか、七海学園プロジェクトの責任者なのか…。
ポジションは不明ですが、この人、生徒の感情を軽んじる発言をちょこちょこしていて、(メタ的に考えればそういう役回りの人だから仕方ないんでしょうけど!)全く好きになれません。
特に、裏切り者指名課題のとき、「極限状態で人間性が分かる」と言い放ったのがどうしても許せない。
これは三郷先生の愛社精神とはまた違った問題で、生徒たちを評価し「選んでやる」という作業に没頭した結果、自分を神か何かと勘違いしているのではないかと。
生徒とは理不尽な試練を与えられるものであり、それを乗り越えた者だけが、自分が選ぶに値する。
そういう傲慢で残酷な思い上がりがにじみ出ていて、怖いです。
それをされた生徒たちはどんな気持ちになるのかとか…、生徒を一人の人間として尊重する気持ちが見えないんですよ。
事例5:学園長
最後に、ここで取り上げるのは残念ですが、学園長。
学園長(奥様)のことは、人としてはとても好きなんです…。
普段の言動で生徒たちを大切にしているのが分かるので、他のろくでもない社員たちとは全然違うと思います。
ただ、「社長」として考えると、あまりに力不足ではないかと。
それなりのポジションに就いているっぽい鮫上父の人間性も把握していませんし(認知していたのかもはっきりしませんが)、部下に理不尽な圧力をかける文化が社内にあることも分かっていません。
また、三郷先生の危うい愛社精神による暴走も未然に防ぐことはできず、初ちゃんたちが泣き寝入りすれば一生気付かなかったと思います。
大企業とは言え、あまりに自分の会社の社員の顔が見えていないのではないか…。
また、自分の一番近くにいる社員たちが生徒を粗雑に扱うことに対し、遠距離課題のときも裏切り者指名課題のときも反対はしますが、最後まで押し切ることはできません。
なんならちょっとなめられてるような…。
社員のことを理解できていないし、全くコントロールできていませんよね。
となるとゴールデンカップルは
というわけで、私は本当にセブンオーシャンが嫌い(笑)
こんな会社に大事な結婚科の子たちを預けられるか!!と思ったんですけど、違う、預けられるんじゃない。
社長になるんだった!
というわけで、本題です!
社長になるべきなのは初ちゃん
もうお分かりですよね。
こんな問題だらけの会社の社長になれるのは、我らが初ちゃんしかいません。
なぜなら…
まず、正義感が強い。
ものすごくまともな倫理観を持っていて、カップルを競わせる学園の方針にも首をかしげていたくらい。
逆に自分が理解できないことには全く理解を示せないのは欠点ですが、こと「人に対し誠実であること」については全くブレがありません。
次に、我が強い。
おっとりとした見た目と普段の穏やかな言動からは想像できないくらい、我が強いです。
誰に対しても、良くないと思ったことははっきり言っていますよね。
入学初日から男子とバトれるレベルです。
これ、なかなかできることじゃありません。
そして、お節介。
本当に人のことをよく見ていて、困っている人がいれば誰でも手を差し伸べ、背中を押しています。
ややお節介が過ぎるときもありますが、人望に関しては学年でも頭ひとつ抜けていると思います。
初ちゃんなら、膨大な社員たちのことも可能な限り一人ひとりきちんと見るでしょうし、悪いところを見つければ絶対に放っておきません。
初ちゃんが社長になったら…
もちろん、最初は社員たちにもなめられると思います。
紺くんのおまけで社長になった、ラッキーな女の子。
「お飾り社長」と誰もが思うでしょう。
推している社員だって、アイドル的に可愛いと思うだけで、本当に社長として自分の上に立つなんて思っていないはず。
でも、初ちゃんは絶対に諦めません。
そして、初ちゃんの隣には必ず紺くんがいるんです。
初ちゃんのやることにはとことん付き合うと決めている紺くんがいれば、必ず2人でセブンオーシャンを良い方向に導けると思います。
これまでも、要所要所で初ちゃんが人の気持ちを動かしてきた描写がたくさんありました。
紺くんがその筆頭だと思いますが…
社員から愛され、信頼される社長になる初ちゃんの姿、はっきり想像できませんか?
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
ここまで特定の登場人物のことを批判したのは初めてなのでドキドキしています…。
自分の価値観に合わないキャラを一方的に批判する。
こんな記事を書いている人にもだいぶ問題があると思うのですが、やはり、どうしても、大好きな結婚科のみんなを雑に扱う大人たちが許せなかった…。
今回で出し切ったので、このネガティブな語りは以後なし!としたいと思います。
ちなみに、逆にゴールデンカップルになってほしくないのはしんめー。
ピュアな伸太郎も、人間不信脱却中のめーちゃんも、もっと風通しの良い環境で自由に生きていってほしいです…!