KADOKAWA系列の老舗ラノベレーベル「角川スニーカー文庫」のおすすめ作品を、厳選5作をご紹介します!
スニーカー文庫のおすすめラノベ5選!
しめさば『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』
なりゆきで家出少女をかくまってしまうサラリーマンの話。
あらすじ的に「衝撃の問題作」感があると思いますが、実はちょっと違います。
自分の居場所を見失った吉田と沙優ちゃんが、のんびりと暮らしていきながら、大切なことを取り戻していく、そんな優しいお話です。
家族ではなく恋でもない、2人の絶妙な距離感がたまりません。
沙優ちゃんは大人びてスレた子ではあるのですが、自分より人のことをまず考えてしまう優しい子。
彼女が最終的に何を選択するのか、最後まで応援したくなります。
春日部タケル『美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!!』
ラノベ好きにはたまらないラノベお仕事小説です。
とにかくキャラクターたちがラノベらしいぶっ飛んだ変人ばかりで、全体的にハイテンション!
なんかラノベっぽいもの読みたいなーというときにぴったり。
主人公・黒川が担当する2人の作家を中心に物語が進みます。
ヒット作を飛ばしている天才JKに、堅実にキャリアを積むOLと、対照的な2人。
そんな2人それぞれと向き合いながら、一歩ずつ歩んでいく様子がとても良い。
また、作家と編集というと、やはり「編集が作家を支える」という構図が思い浮かびます。
ですが「ミリセラ」では、主人公である黒川もまた、ヒロインたちに支えられるという形になっており、相互の関係がすごく好き。
かなりおふざけでもありますが、業界事情ものぞけるので、お仕事小説好きならとりあえず読んでおいて損はありません!
大澤めぐみ『6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。』
読みやすい単巻ラノベ!
地方の高校を舞台に、全く性格の違う4人の男女がすれ違ったり理解し合ったり。
王道の青春小説です。
4人それぞれが主人公となる連作短編の形式で進んでいきます。
私のお気に入りは、優等生の香衣ちゃんに一目ぼれした、不良の龍輝くんの回。
不器用に頑張る姿がぐっときます。
『6番線~』は、読み終わって何か得るものがあるとか、涙が止まらないとか、そういう話ではありません。
でもなんとなくじんわり心が温かくなって、また読みたくなるような、そんな作品です。
三上こた『とってもカワイイ私と付き合ってよ!』
ラブコメおなじみの偽装カップルもの!
偽装カップルなのをいいことに堂々と甘い言葉の応酬をするのが清々しい。
とはいえ、2人ともまあまあ常識人なので、割と落ち着いた雰囲気ののんびりラブコメです。
周囲もあまりドロドロせず、基本いいやつなので、肩の力を抜いて楽しめます。
全3巻でちょっと物足りないな~くらいで終わっているのも読みやすくて◎
慶野由志『陰キャだった俺の青春リベンジ』
最後に紹介するのは、とにかく嫌味のないピュアで天使なヒロインが魅力的な青春やり直しもの!
ちょっと他で見かけないくらい、心のきれいな天使なんです。
台詞の一つひとつが愛おしく、読んでいるだけで内側からきれいになっていくような感じがします。
そんな彼女を最悪の未来から救うべく奮起した新浜。
ブラック企業仕込みの根性で数々の困難を切り抜けていく姿が泣ける。
パワハラ上司に比べれば陽キャ高校生なんて赤子のようなものだよね…。
新浜の社畜芸にも注目です(笑)
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
毛色の違う5作をご紹介しました。
スニーカー文庫は特に心理描写が丁寧な作品が多いような気がして好きです。
皆さんもお好きな作品がありますように!