熱くて温かい。心温まる将棋漫画、『3月のライオン』の魅力をネタバレなしでたっぷり!お伝えします!!
記事の最後に『3月のライオン』が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
『3月のライオン』とは?
あらすじ
こんな人におすすめ
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『3月のライオン』のここが好き
一人ぼっちの少年と、下町の三姉妹の交流に癒される
家族を亡くし、他人の家に引き取られる。
主人公の桐山くんの抱える過去は痛みに満ちています。
ですが、偶然出会った川本三姉妹のお家でお世話になり、一緒にご飯を食べたり、時には下ごしらえを一緒にしたり。
そんな普通の家庭の普通の温かさに触れて、桐山くんの心が少しずつ溶かされていきます。
彼の姿を見ていて思うのは、大切なものがある人は強いということ。
人に対して壁を作っていた少年が、将棋以外の居場所を作ったことで、強くたくましい男になっていく。
そこがすごくいいなぁと思います。
プロ棋士たちの戦いが熱い
現実でも何かと話題の将棋界。
ご存じの方も多いと思いますが、プロ棋士というのは大変な職業です。
休む暇もなく研究を重ね、自分の持てる全ての力で相手を倒す。
まさに命を奪い合うかのような、熱い戦いが繰り広げられます。
『3月のライオン』は主人公・零くんの成長物語であるとともに、そんなプロ棋士たちの群像劇でもあります。
それぞれのキャラクターにしっかりと背景があり、みんな応援したくなるような人ばかり。
特に島田八段と宗谷名人との獅子王戦が熱かった…!
読んでいる方まで胃がキリキリしました。
主人公の桐山くんはプロデビュー後にスランプに陥り、惰性で将棋を指しているようなところがあります。
ですが、心安らぐ場所という土台を得たことで、少しずつ周囲のプロ棋士たちの言葉が響くようになり、彼もまた将棋に真剣に向き合えるように。
その姿にぐっときます。
親友・二階堂がいい奴すぎる
桐山くんの親友にしてライバルを自称する二階堂くんが私は大好きです。
ぽっちゃりコメディ要員かと思いきや、彼も命を削って将棋を指す熱いプロ棋士。
スランプに陥った桐山くんを研究に誘い、時に叱咤し、とにかく尽くします。
物語序盤の桐山くんにはほとんど響いていないのですが、それでも声を届け続ける。ものすごいくいやつなんです。
初めは一方通行気味な友情なのですが、桐山くんの方もやがて大切な仲間として二階堂くんを大切にするようになります。
暗くなりすぎないテンション
ここまで熱い話ばかりしてきたのですが、羽海野チカ先生の持ち味と言えば、やはりハイテンションなコメディ!
ともすれば重たくなりがちなテーマですが、毎回コメディシーンで笑わせてくれます。
ふざけすぎず、重すぎず。
絶妙なバランスで読みやすい漫画です。
食べ物が美味しそう…♡
料理上手な長女・あかりさんの作るご飯がもう美味しそうでやばい。
モノクロのイラストなのに、まるで湯気や匂いが感じられるかのような飯テロっぷり。
羽海野チカ先生は食べることが本当にお好きなんだろうなぁと思います。
お腹空いているときに読むと辛いかも(笑)
玉子かけご飯ひとつとってもなぜこうも美味しそうなのか。
将棋知らなくても全然問題ありません!
将棋がテーマということで敬遠しているかもいらっしゃるかもしれませんが、もったいない!
確かに将棋を知っていた方が深く理解できるんだろうなーとは思うのですが、知らなくても全然問題ありません!
私も将棋は全然分からないので、将棋シーンは雰囲気しか分かっていませんが十分楽しめます。
予習は必要ないので、気になっている方はぜひ読んでみてほしいです!
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
個人的には、まだあんまり有名になる前の、9巻くらいまでの流れが最高に好きです。
辛くて痛くて、でも温かい。特にほぼ台詞なしで進行する1話が最高…!
ぜひ1話だけでも読んでみてもらえたらな!と思います。癒されます。