ニューヨーク市警を舞台にした群像劇の名作『COPPERS』をネタバレなしでご紹介します!
記事の最後には『COPPERS』が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
『COPPERS』とは?
あらすじ
こんな人におすすめ
無料で試し読み!
『COPPERS』のここが好き
ニューヨーク市警(NYPD)を舞台にした群像劇
NYPD51分署を舞台に、主人公が毎回変わる連作短編集形式で物語が描かれます。
それぞれの話はそんなに長くないのに、各キャラクターの人生がぎゅっと詰まっていて、読み応えがある作品です。
まるで洋画のようなおしゃれな雰囲気がたまらない!
ニューヨークが舞台ということもあり、ちょっとだけ気取った感じの会話に、ジャンクだけど美味しそうな食べ物など、まるで洋画や海外ドラマのようなおしゃれな雰囲気。
読み終える頃には、映画を一本見終わったような満足感に包まれます。
どんな人にも悩みや葛藤がある
舞台は日本ではないですが、共感できることが多く、時には胸に突き刺さるような描写も。
物語全体に渡って、人からの言葉や、人から見た自分の姿に悩む人が多い印象の作品てす。
例えばお母さんから女性らしくするように言われる女性警官や、怖くて外に出られない内勤警官など…。
気難しい性格と、初日と締めの日(最終日)のジンクスのせいで部下たちから煙たがられているカッツェル署長代理の回は本当に重かったです…。
誰一人悪役のいない群像劇と言えると思います。
だって、自分が悪役だと思いながら生きてる人なんていませんから。
主役が毎回変わっていくことで、どんな人にも想いや事情があるんだな、と当たり前のことに気付かされます。
5頭身ミニキャラスタイルの作品です
他ではあまり見かけないですが、全編こちらの表紙と同じ5頭身ルックで描かれます。
オノ・ナツメ先生の絵柄がこれ!というわけではなく、作品によって普通の等身・5頭身・3頭身と使い分けてらっしゃる作風なんです。
最初は読みづらいかもしれませんが、慣れると味があってむしろ良い!
ミニキャラとは言え表情豊かで、そこは普通の漫画と変わりません。
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
ちなみに私は51分署お隣のデリのラスが好きです!
ラス回の最初のページと最後のページがすごく好き。
愚痴をこぼせる人っていいなぁ。
『COPPERS』の次に読むなら!
『COPPERS』が気に入った方におすすめの作品はこちらです。
オノ・ナツメ『ACCA13区監察課』
おしゃれなオノ・ナツメ作品にもっと浸りたい…!という方は、『ACCA13区監察課』もぜひ!
こちらも魅力的なキャラがバンバン出てきます。
ウラモトユウコ『椿荘101号室』
大人の群像劇が好きな方には『椿荘101号室』もおすすめです!
人の優しさに気付かされる作品です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
関連作品
キースとヴァルのコンビの短編が『DANZA』に収録されています。
ちなみに『COPPERS』自体オノ・ナツメ先生の同人誌から生まれた作品だそうですが、そちらは残念ながら未入手で読んでいません。
『COPPERS』から読んでも特に問題ありませんので、そこはご安心ください。