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【ネタバレ感想】猿渡かざみ『塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い』9巻は待望の押尾颯太回でした!【しおあま】

【ネタバレ感想】『塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い』9巻 ラノベ
ラノベ
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こはる推しオタクのしおあま9巻感想です。
9巻…良かったですね!

えしゃ
えしゃ

以下ネタバレしてます!

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感想!

まさかの押尾くん回!かっこ悪い押尾くん!

これまでの押尾くんといえば、おおむね常識人で、佐藤さんを幸せにすべく日々努力しているイケメン。
一言で表すなら「神彼氏」でした。

もちろん、彼女の前でかっこつけるために必死でいろいろ頑張っているのは知っていますが、
彼女のために努力してかっこつけられるところが素敵な、かっこいい主人公だったと思います。

そんな彼が今回、めちゃくちゃかっこ悪いじゃないですか!

今までの、頑張りすぎて空回り、みたいな、「可愛い!」で済むやつじゃなくて、ほんとに情けないやつ。

甘すぎる将来計画を何の疑問もなく披露した上、親に諭されて逆ギレして子どもみたいな反抗期に突入…いや、ちゃんと子どもっぽいとこ、あるじゃないか…!

まあ、完璧にふるまう押尾くんが好きなので、残念に感じた部分ももちろんあるのですが、一方で殻を破った感はありますよね。

年相応な押尾くん、良かった

まず将来計画があんなに杜撰だとは夢にも思わなかった(笑)

「将来は店を継ぎたいから、まずは専門行ってお菓子作りを学んで、卒業後は有名パティスリーで修行するつもり(ペラペラ)」
「大学では経営学を学ぶつもりだけど、幅広い知識が必要だから、他学部の授業も受けられる大学を中心に選んでる(ペラペラ)」

…的な、具体的かつ細やかな将来計画をペラペラと喋りそうじゃないですか!
それが…

「卒業したら店を継ぐよ」
えええええ!!!

ちょっとポンコツみがあるのは知っていましたが、将来のことはしっかり考えてるタイプだと思ったので結構意外でした。

そりゃパパも怒る、っていうかガツンと言うよなぁ。

で、良かったのが、この騒動のオチの付け方!

結局tutujiがてんてこ舞いになって「やっぱり俺がいないと回んないじゃん?」とかって言って、押尾くん復帰!万事解決!みたいな流れじゃなかったところがめちゃくちゃ好き。
こういうとこ、やっぱり猿渡先生信頼できるんだよなぁ。

tutujiの話はいったん置いて、彼女のそばにいることを決めたのがとても良かったと思う。
やりたいことないなら、そんな理由で十分だよ…!
自分で気づいてくれて良かった。

というわけで今回の押尾くんはダサかった、ダサかったけど…
早くに大人になってしまった子どもの遅れてきた反抗期、っていうことで、個人的には好みな展開ではありました。

えしゃ
えしゃ

でも、こはるさんに成績悪いことを絶対隠し通さねば!!ってならずに、自分が恥かけば済むって言える押尾くんはやっぱりかっこいいなと思いました。

こはるさんが天使!

そして今回、押尾くんがダメだったのと逆に、こはるさんはとにかく有能で天使でしたね…。

何度言われても頭に入らなかった成績優秀設定がついに発火し、押尾くんに勉強を教えるに至るわけですが…。

顔面についてもそうなんですけど、佐藤さんって一般的に良いとされること、そして自分が明らかに「優れている」ことで全くドヤらないですよね…。

凡人だったら今こそドヤるときじゃないですか、存分に。
めちゃくちゃピュアに勉強教えてくれててキュンとしました…。
独自価値観で生きてるの好き…。

こはるさんの成長がすてき

それと、進路の話になったとき。
こはるさんめちゃくちゃ大人でドキっとしちゃいました。

「颯太くんにわがまま言うのは違うなって思っただけ」ってとこ。

一瞬、こんなどストレート天使ムーブは解釈違いでは??と思ったんですが、いや~~よく考えると、この子はこういう子だよね…。

最初から誰よりも優しくて感受性が強くて、何より押尾くんのことが大好き。
そんな彼女なら、こういう言葉がするっと出てくるに決まっているんです。
だから好きなんだわ…。

そこは変わらないなぁと思いつつ、一方成長したなぁと思うのは、自分の進路は流されなかったところ。

たぶん世界の狭かった初期のころなら、「じゃあ私も地元に残ろうかなぁ、キラキラOLはどこでもできるもん」みたいになっていたような気がするのですが、
今回、「東京に行きたい」「丸の内OLになる」(!)という夢はひっこめなかったんですよね。

遠距離でも大丈夫というのも押尾くんと自分を信頼して、本気で思っているんだろうなぁと思って…なんか…なんていうんですかねこれ、泣ける…。

4~5巻の頃と比較して、2人の気持ちと絆が明らかに強くなっているし、何より互いを高める方向に働いているのがすごくすごく良い恋だなって。

で!今回こはる推しとして嬉しかったのは、「でも寂しい」もちゃんと言ってくれたところ!
言葉に出すの大事!
優秀ヒロイン!!

満点ですよこれ、もう、好き!!
元々好きなのにこんなに好きにさせてどうするの?(読者を)

ポンコツ残念可愛い佐藤さんが好きなので、今回は残念感抑えめで少し寂しい気持ちもありつつなんですけど、まぁこれはこれですごく良かったのでね…。
猿渡先生ありがとうの気持ちですね…。

えしゃ
えしゃ

あと、彼氏守りたい系彼女大大大好きなので、tutujiのピンチに駆けつける佐藤さん、めっっちゃくちゃ最高でした…!

東京旅行回がどうなるか…

というわけで、9巻も最高でしたね~次回も楽しみです~
なんですが。

実は私筋金入りのピュア恋好きでして、少女漫画とかでも一線を越えた途端に冷めてそのまま全巻売りに行くような人間なんですけど…(心が狭すぎる)。
それは冗談として(?)、まぁ、凛香ちゃんの過激版みたいな好みを持つ人間なんですね。

実は、しおあまもお付き合いが長くなってきているので、毎回ちょっと心配してました。
絶対許容できないので…。

そもそもなぜピュア恋過激派かと言うと、単純に下品で下世話な話はつまらないっていうのと(好きな人はそういうジャンルを読めばいいじゃないか)、年齢相応のお付き合いをしようよ~の気持ちから。

後者については、もちろん大学生や社会人の話でとやかく言うつもりはないし、高校生でも卒業間際とか、タイミングの問題で許容できることも多い。

その点、しおあまに関して9巻で考えが変わったところがあって。

さっきも触れた、こはるさんの大人発言ですね。「わがまま言うのは~」のところ。
あれがとにかくもうぐっときて、2人の今の関係がすごく良く感じて。

こういう気持ちの2人なら、まぁ万一があっても、場合によっては許容できるかもな、くらいにはなってきています。

そして猿渡先生のことは全面的に信頼しているので、もし万一があっても大丈夫でしょう…とも思ってる…。

というのも猿渡先生ちょっと異常というか、本当にすごくて。

今回1巻から再読して改めて思うんですが、1巻からずーーーーっと同じテンションで「面白い」って言える作品ってそんなにないと思うんですよ。

途中捨て巻があったり、「初期は良かったけど最近はね~」みたいになる作品が多いというか普通じゃないですか。

しかもしおあまって1巻からずっと同じテンプレ展開でやってるわけではなく毎回構成が凝ってて、佐藤さんもめきめきと成長してるんですけど、でも作品としてはずっと変わらず面白い。

私はつかめてないのですが、たぶん何かしおあまの核となるものがあって、それだけはずっとブレてないんだと思います。
そして、適当に書いてるんじゃなくて、その核を分かった上で書いてらっしゃるんだと思うんですよね。これは。

というわけで話がズレたんですが、そういう作者様なので、仮に今後2人が一線を越えることがあったとしても(つらい…)、
ピュア推し読者も楽しめる方向でなんかうまいことやってくれると!思うんです!!

とはいえ、東京旅行回でっていうのはあまりに短絡的なので無い気もする。いつも予想の上を行くので…。
そもそもこっちが過剰に心配しているだけで、猿渡先生にそんなつもりはないかもしれないしな…。

というわけで平和な東京旅行回が来ると信じて…!

東京行ったら、ついでに横浜とかお台場とか観光してほしいですね~。海と佐藤さん好き。
あと月島でもんじゃとかも良いですよねぇ。押尾くんの完璧な土手をキラキラおめめで見つめる佐藤さん見たい。

おわりに

益体もない感想でしたが、最後まで読んでくださりありがとうございます!
ちなみに二推しはヒメちゃんです。
毎回いいとこ持ってくの好き(笑)

プロフィール
えしゃ

えしゃ(@shallot0147)と申します!
・ラブコメ好き。少女漫画とラノベが大好きです!
・雑食&乱読
・好きなジャンル:ラブコメ、広義のミステリー、ローファンタジーなどなど
・愛読書:辻村深月『名前探しの放課後』
・推しキャラ:佐藤こはる(塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い)

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