『陰キャぼっちは決めつけたい』読みました？めっちゃ面白くないですか？？
ってことで感想書きます！
大してネタバレしてませんが、未読の方は念のためご注意を！
感想
ヒロインが可愛すぎた
このヒロインの織羽ちゃんね…めちゃくちゃ可愛くないですか。
大好きなんですが。
何が好きって、全方位に毒まき散らしてるのに、あめすけにはちょっと優しいところ！（なぜなら陽キャじゃないから）
誰にでも優しい良い子ちゃんでもなく、好きな人だから特別優しいでもなく、ナチュラルにあめすけにだけ角が取れてるみたいな。
恋愛関係じゃないんですけど、特別な存在になっている感じがすごくキュンとしました。可愛すぎる！！
こんな感じの子なのに、なんの計算も裏もなくあめすけにチョコあげるのとか、言いようもないくらいときめきました…。
あと、スマホを「隣で見よ」のやつとか、言葉遣いも言ってることも可愛すぎて同じとこ10回くらい読んだ(笑)
毒吐き系の子って気心知れた人にほど毒吐きがちで、主人公に強めに当たるのが普通じゃないですか？
主人公には当たらない（第三者の悪口はさんざん聞かせているけど）ってのが、今まで意外といなくて新鮮でめちゃくちゃ好きだなー！って思いました。
あめすけと織羽ちゃんの関係が可愛い
というわけで一瞬で織羽推しとなったわけですが、あめすけも良いんですよ。
怒涛の自虐が結構ツボで好きなんですけど、あめすけ本当に良い子ですよね！
自己肯定感低めだからかもしれないけど、織羽ちゃんともめたときに割とすぐ「悪いことしたな」と思えるのピュアな男の子って感じでめちゃくちゃ好き。
それに対して織羽ちゃんもちゃんと謝れるのも、なんというか2人ともめちゃくちゃ性格が良くない？
ラノベの「親友」は肩書きとしか思ってない私ですが、これはガチの親友だなと思います。
本当に気が合う仲良しな感じがすっごく可愛い。好き。
というかこんだけ一緒にいる友達がいたら「ぼっち」ではなくない？というツッコミはさておき(笑)
復讐に燃える織羽ちゃん好き
ところで私、フィクションにおける事情持ちキャラがあまり好きではありません。
というのも「昔家族を傷つけたから、もう人と関わらないんだ」「昔裏切られたから、もう友達は作らないんだ」みたいな極端な後ろ向き発想が多くて。
しかも大部分は、話に盛り上がりを作るためのお手軽な布石としか思えなくて…浅く感じてしまいがち…。
それに対し本作のヒロイン織羽ちゃん。
結構きつめの過去を持ちながら、「陽キャに復讐してやる」と燃えるのが個人的にめちゃくちゃ好き！
それをあめすけも一瞬で受け入れ、作中で肯定してるのもすごく良いと思う。
復讐大いに結構。
生き生きとした姿は、後ろ向きなうじうじヒロインの百万倍素敵です！
言葉遊びのセンス
話は変わって、六畳先生の言語センスもめちゃくちゃ好き！
開始３ページくらいで「これ好きなやつ」と思ったものです。
織羽ちゃんの陽キャ偏見も本当によく思いつくな…ってくらい巧みな表現で好きなんですが、何よりあめすけの地の文が良い。
テンポの良い言葉遊びに何度も笑わされました。
笑える程度に調整された自虐がすんごい好きです。
タイトル的にもっとアクの強い作品を想像してたんですが、癖は強いものの不快感はなく、ライトなコメディだったのが嬉しい誤算でした～。
今後に期待…！
そんなわけですっかりハマり、今年の新作でTOP３に入るくらい気に入りました。
続刊があってもなくても大丈夫な終わり方になっていますが、ぜひぜひ続いてほしいなと思います…！
続刊がある場合、下手にシリアス混ぜずに、このまま織羽ちゃんは毒をまき散らし続け、あめすけは謎の自虐を続けるギャグ路線でいってほしいですね～。
恋愛模様も無理にまとまらなくていいし。
ミステリー部分はおまけなので、このままいくとワンパターンになりそうなのが心配。
なので特に謎解きにこだわらなくてもいいなーと思ったり。
とりあえずまたこの2人に会えたら私がめちゃくちゃ喜びます！出版社さんぜひ！
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
書き忘れたけど、表情豊かなイラストもとっても好きです。絵柄も好み。
