薬師・薬剤師ものってお仕事ものとしても面白いし、基本的に主人公が賢いので、ミステリー要素もあったりして贅沢ですよね…!
ということで、そんな薬師作品を3作品ご紹介します。
薬師作品3選!
幸村アルト『コレットは死ぬことにした』
タイトルがちょっと強めで厭世的な感じがするのですが、中身は真逆な感じ。
楽しく切ない、そして可愛いお仕事漫画となっております~。
世界観的には洋風ファンタジーでしょうか。ギリシャ神話の神々のお話です。
なんだかんだで面倒見の良いコレットが、冥府の面々や自由な神様たちに気に入られたり疎まれたりキャッキャしながら、日々を明るく過ごしていく…な感じ。
穏やかでほのぼのとした作品が好きな人はぜひお手に取っていただきたい。
ただ、薬師で冥府とくれば、もちろん「死」の話題は避けられないもの。
悲しいお別れの話ももちろんあるんですが、そこから目をそらさないコレットがたくましくてかっこいい。
悲しいだけで終わらない、温かさと優しさにあふれています。
読んだら人におすすめしたくなる作品です!ぜひ!
日向夏『薬屋のひとりごと』
次はちょっとマッドな薬師。
ミステリー風味の中華ファンタジーです。
薬と毒がに目がなく、人体実験(自分)を繰り返すちょっといかれた女の子が主人公です。
毒見役を任され、なんなら毒にあたってちょっと喜んでるっていう。
そんな猫猫、薬毒知識と優れた頭脳により後宮の謎をこっそり解決していくのですが、やがて大きな陰謀に巻き込まれていくように…。
猫猫の頭脳が冴えわたるのが痛快な作品です。
常人と違った感性を持ち、さらに優しさのかけらもない猫猫ですが、患者が早く治るように処置する、病が広がらないように対処する、といった当たり前のことは当たり前にできる子ではあるので、毒薬マニア癖が出ても笑ってられます。
そのへんのバランス感覚が絶妙。
猫猫のやれやれ感がだんだん可愛く見えてくるから不思議なんだよなぁ。
あきづき空太『赤髪の白雪姫』
最後は正統派薬剤師!
中世ヨーロッパ風ファンタジーです。
王子様に気に入られ城にやってきた白雪。
しかしその立場に甘えず、試験を受けて宮廷薬剤師の職を得ます。もうこの時点で推せるのですが…。
普段は割と天然で可愛い系なのに、治療の妨げになるようなことがあると断固として許さなかったり、偉い人にも言い返したり、芯の強いところが素敵な主人公です。
非常事態にも慌てることなく仕事をする姿が、凛として本当にかっこいい…!
一本筋の通ったプロが好きな方は絶対大好きなやつ。
少女漫画としては異例なほどかなり本気で仕事に取り組んでおり、なんなら仕事のために作中2年以上恋人と遠距離になっているくらい…。バリキャリ…。
仕事のときのデキ女感とのギャップで、恋人と一緒にいるときのオフモードな顔が最強に可愛かったりします。そんなところもご注目いただければと。
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
3作とも、自分の力で居場所をつかんでいく、賢くてたくましい女の子が主人公です。
たくましいヒロイン好きな方、ぜひぜひ。
ところで、ここまで全部ファンタジーだったので、現代日本舞台の薬剤師ものも読みたくなってきました。
ぱっと思い浮かばないんですが、良作があれば読んでみたいな~。