【これ好き！】斉木久美子『かげきしょうじょ!!』のここがおすすめ

歌劇団を舞台に少女たちが切磋琢磨する姿を描いた、熱い青春ストーリー『かげきしょうじょ!!』をネタバレなしでご紹介します！
記事の最後には『かげきしょうじょ!!』が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。

『かげきしょうじょ!!』とは？

あらすじ

こんな人におすすめ

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シーズンゼロって何？　読んだ方がいいの？

結論から述べると、シーズンゼロは本編の序章なので読む一択です。

『かげきしょうじょ!!』について調べると『かげきしょうじょ！』とか『シーズンゼロ』が出てきて戸惑うと思うのですが、整理するとこんな感じ。

元々集英社で連載していたものが白泉社に移籍になり、タイトルを少し変えて白泉社で連載再開しました。
内容としては集英社版の続きなので、シーズンゼロを読まないのは、漫画の1・2巻を飛ばして3巻から読むようなもの。
しかも白泉社版『かげきしょうじょ!!』冒頭でこれまでの話へのフォローがほぼないので、シーズンゼロを読まないと意味不明です。
というわけで、読むときは集英社版『かげきしょうじょ！』または、白泉社版『かげきしょうじょ!!　シーズンゼロ』と読んでから！

『かげきしょうじょ!!』のここが魅力！

スターの卵たちの群像劇

主人公は長身の空気読めない少女・渡辺さらさと、元JPX48の笑わないアイドル・奈良田愛の2人。
ですが、それ以外のキャラにもしっかりスポットが当たり、各人の葛藤や成長に胸を打たれます。
主人公2人の物語と、脇役たちの群像劇としての側面がきれいに融合している作品です。

ちなみに、移籍して方針が変わったのか、集英社連載時（シーズンゼロ）は、明らかに掘り下げを予定してないような露骨な悪役キャラがちらほら見られます。
そのため結構ギスギスしてますが、本編で雰囲気が変わるので、そこは読み流してほしいです(笑)
みんな本当は良い子なんです…！

ミスリードが上手い！

『かげきしょうじょ!!』は、とにかくこれに尽きます。
構成が巧みでミスリードが上手い作品です。
知らぬ間にミスリードされているので、事実が分かったときの衝撃がすごい。
気持ちよく騙されます。

宝塚、歌舞伎、アイドル、3つの芸事の対比

舞台は宝塚（がモデルの歌劇団）ですが、主人公のさらさは歌舞伎、奈良っちはAKB48（がモデルのJPX48）、それぞれ全く違う芸事のバックボーンを持っています。
それらと紅華が対比され、そしてそれぞれで得たことをしっかり舞台に昇華していきます。
今までの経験がきちんと2人の糧になっているのが熱い。
また、三者全てに徹底的な取材と愛のある描写がされているのも素晴らしい。

デレ奈良っちが可愛い！

最初はツンツンしている奈良っちですが、あることをきっかけにデレます
。死んだ目をしていたのが、だんだんきらキラキラと可愛らしくなっていって愛おしい…。
奈良っちの人としての成長が顕著で、応援したくなります。

スピンオフは読んだ方がいい

脇役たちの掘り下げがすごいと書いたのですが、脇役たちのストーリーは本編ではなくてスピンオフ、番外編形式で描かれることが多いです。
番外編は読まない派の方もいると思うのですが、『かげきしょうじょ!!』は大事な話をさらっとスピンオフでしていたりするので、読んだ方がいいですよ～！

ただし、本編も比較的回想が多めの作品なので、スピンオフも含めると結構過去のお話が占める割合が高く、テンポが悪く感じる人もいるかも。
そういう方はスピンオフ後回しでも良いですが…なるべく収録順に読んだ方が理解は深まると思います！

おわりに

最後まで読んでくださり、ありがとうございます！
ちなみに、私の推しは三代入団の星野薫ちゃん！
裏表がなく、みんなが言いにくいこともはっきり言うところが素敵。
スピンオフ最高でした!!

『かげきしょうじょ!!』の次に読むなら！

『かげきしょうじょ!!』が気に入った方におすすめの作品はこちらです。

羽海野チカ『3月のライオン』

青木琴美『カノジョは噓を愛しすぎてる』

最後まで読んでくださり、ありがとうございました！

白泉社版『かげきしょうじょ!!　シーズンゼロ』

『かげきしょうじょ!!』本編