「全員片想い」でおなじみ、多角関係ラブストーリーの名作『ハチミツとクローバー』(通称「ハチクロ」)の魅力をネタバレなしでご紹介します!
羽海野作品は『3月のライオン』しか読んでないよ!という方、この機会にいかがでしょう。
記事の最後には「ハチクロ」が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
『ハチミツとクローバー』とは?
あらすじ
こんな人におすすめ
無料で試し読み!
「ハチクロ」のここが好き!
切ない!だけどハイテンション!
「ハチクロ」と言えば、「全員片想い」の代名詞みたいなところがありますが、本当に片想い多発すぎてしんどい。
想いが本人にバレている人、バレてない人、またバレている人は想いに応えられない相手側も、もうみんなしんどいんですよ。
くっつきかけの楽しい両片想いではなく、ただひたすら想うだけの片想い。
…っていう、本当にただただ切なくて苦しいストーリーなのですが、語り口がとにかく明るい(笑)
シリアスとコメディの切り替えがめちゃくちゃ速くて、コメディパートではお腹ちぎれそうなくらい笑えちゃいます。
切ない・笑い・切ない・笑い…の無限ループで一生読んでられます。
「大学生の恋」が良い…!
ちょっと珍しいのが、登場人物が大学生であること。
いや、大学生メインの作品も世の中にはたくさんあろうと思いますが、エロ不可避だからか私のアンテナに引っかかってこなくて…
その点ハチクロは、高校生とは違う大学生らしい自由さもありつつ、エロ重視ではないのでプラトニックに読めてとても好き。
高校生の恋とは、なんていうか見てる側も本気度が違いますよね。
全員が(片想いだけど)人生最大の「大恋愛」をしている感じがして、ダメなら次いけばいいじゃん!とは気軽に言えない雰囲気で…本当に胸がしめつけられます。
心理描写がうますぎ
羽海野チカ先生の比喩表現が大好きなのですが、「ハチクロ」は切ない片想いの描写がうますぎてもう。
読んだ後もずっと心に引っかかるような、そんな作品です。
自分が辛いときに読んでも、そうでないときに読んでも、何か心に爪痕が残ると思います。
特に登場人物たちと同じ二十歳前後で読むとなお良いだろうな~。
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
名作は何年たっても色あせないものですね。
「ハチクロ」の次に読むなら!
「ハチクロ」が気に入った方におすすめの作品はこちらです。
羽海野チカ『3月のライオン』
羽海野チカ先生の次作『3月のライオン』もシリアス・コメディのバランスが良いのでぜひ。
ハチクロは「切ない」苦しさですが、こちらは「熱い」苦しさを描いています。
阿賀沢紅茶『正反対な君と僕』
『氷の城壁』と迷いましたが、なんとなくこちらの方がハチクロと親和性が高そう。
高校生たちのリアルな心理描写が尊いラブコメです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!