ういこん14巻、いやー今回もいろいろすごかったですね~…。
ということで感想書きます!
ネタバレ注意ですーーーー!
すっごく長いので、気になるところだけ読んでいただければと…!
感想!
最後の爆弾がやばかったりとか、書きたいこといっぱいあるんですがまずこれだけ言わせてほしい!
めーちゃんが!伸太郎の好きなとこ言ってるううう(大歓喜)
可愛い…尊い…しかもでかいとこ好きなんだ…自分がちっちゃいから?可愛い…無理…。
小羽田・笹場ペアについて
ではまずはこのペアの話から…。
なんというか…個人的にはちょっと残念な展開で、モヤモヤが残るところではあります。
しるべちゃんの恋…
まず、しるべちゃんが紺くんのことガチで好きだった件…。
うーーーん…。
作品設定的に横恋慕が起きにくく(初期虹叶くらい)、安心して読んでいた部分があったので、単純に残念だな~っていうのと…
やっぱりしるべちゃんの紺くんへの気持ちは恋じゃないと思うんだが…。
前回13巻の感想で、「紺くんみたいな人の惹かれるのって、言ってしまえばはしかみたいなもので、誰でも一度は通るもの」と書いたんですが、14巻読んでもやはり印象は変わりません。
結婚科女子勢に打ち明けたときも、みんなふつうに「分かる!」な感じだったのは、(優しさもあるだろうけど)やはり紺くんは誰しもが良いと思うアイドル的な存在だからではないかと…。
いや、気持ちは本当だと思うので、恋は恋だと思うんですけど、もちろん。
小学生くらいの「友達と盛り上がるだけの恋」とか、中学生くらいの「先輩がやたらかっこよく見える現象」みたいな。
本当に好きな人ができたときに「あれって恋じゃなかったのかも」って思うようなアレなんじゃないかな~~って、思うんです。
小羽田くんがしるべちゃんを大切にしている様子があったので、紺くんへの気持ちが「憧れ」と気づいた上で、
ずっとそばにいてくれた小羽田くんへの気持ちを自覚する流れになってほしかったんですが…。
紺くんに告白しちゃったかぁ…。
素直でまっすぐで愛の力を信じていて、初ちゃんと同じく、学園長とフィーリングの合うタイプに思えたので、本物のカップルになっていたら強敵になったはず。
ここで脱落はシンプルに残念でした…!
ちょっと言葉足らずだったので後から補足ですが、しるべちゃんの紺くんへの気持ちが軽いと言いたいのではないです!
ただ2人とも作中ほぼ接点ないですよね。なので一方的な「憧れ」が近いのかなって
小羽田くん告白しなよ…
小羽田くんとくっついてほしかったので、彼がペア解消した最後の最後に爪痕残してくれたのはふつうに良いなと思うんですが。
ストーリー的に熱いなとは思うものの、誰かの書いた告発文じゃなくて自分の言葉で告白しよ~!とは思いますね。
ラブコメガチ勢としては。
ま~これは卒業するまでには想いが届くんじゃないでしょうか。
しるべちゃんも小羽田くんのことちゃんと好きになれると思う。
裏切り者追放課題について
投票の行方
やはり「誰にも投票しません!」の流れになりましたね~良かった~~~~~泣
そりゃそうだ、初ちゃんはこうでないと。
ういこんは恋愛面と同じくらい友情面が熱い作品だと思うので、この展開になって心から安心しました。
みんなの投票用紙が並んだシーン、ぐっときましたね!!
セブンオーシャン大丈夫なの???
それはいいんですが、裏切り者追放に反対する学園長に意見する社員、まじでなんなの…?
いったいどんな役職でなんの権限があって社長にあんな偉そうな口きいてんの…?(怒)
また、自分の意見を押し通せない学園長にも失望しました。
「極限状態で人間性が分かる」って、なんて傲慢な言葉だろう。
子どもだったら残酷な試練を課してもいい、その人間性を自分が正確に判定できる…とでも思っているんだろうか。
「社長選び」のために様々な試みをしてきたことが、セブンオーシャンの中で悪い方に向かっているように思えてなりません。
結婚科のこと、どんなふうに扱ってもいいオモチャとかモルモットだと思ってません?違うよ???
裏切り者について
さて、結局明らかにならなかった裏切り者問題。
「学園の協力者がいる」ということだけは事実なようです。
13巻の感想で「内通者なんていないでしょ(笑)」と書いてしまったので恥ずかしいのですが、いやでも本当に何を内通してたの…?
本当の恋人でなくても隠す必要がない以上、他にバレてまずいようなことないよね…。
少なくとも真面目にやってるペアを陥れる役割ではなく、素行の悪い生徒のあぶり出し要員だったのかなと。
2年進級のときに半数以上が消えたのは、そういうことだったのかもしれませんね。
でまぁ、他の作品ならそういう生徒もいるだろうね~って感じなんですけど、
ういこんって本当にこまやかに設定が練られていて、みんながちゃんと学園生活を楽しめるようにっていう学園長の愛を感じて、個人的には良い意味ですごくリアルさを感じているんです。
だから気になっちゃうんですけど、そんなことのために高校生活3年間投げうって入学してくる子、いるのかなぁ?
七海学園って新設校なわけですから進学実績もなく、単純に高校としての魅力は微妙だし(設備は最先端だし理系の人には魅力的かもだけど)、最低1年は見も知らない異性と同居。
他のペアを監視する役割で入学…なんてモチベーションが保てないと思うんだけど。
裏切り者の正体
でもまぁいるってことなので、内通者が誰かちみちみと考察していきたいと思います。
まず前提として、課題の中で初ちゃんを閉じ込めた犯人と、裏切り者はイコールではありません。
前者の方は、作中紺くんが言っている通り小羽田くんと仮定して良いでしょう。
(女の子にそんなことする?とか、そもそも無理では…とかは置いておきます)
情報整理してみる
で、次に裏切り者(内通者)の方ですが、裏切り者追放課題の中で分かっていることとしては…。
加えて、「小羽田くんがしるべちゃんに片想いしている」という密告から、紺くんが裏切り者の正体が推察できた、ですね。
まず言いたいのは、明かされている密告内容が、各ペアにとって致命的なものではないこと。
デステニーの件は紺くんは被害者側なのでノーダメージ、また、学園長の人柄的にも悪いようにはならないと思われます(実際なってない)。
綱切くんに至っては好感度上げでしかないですし…。
小羽田くんの方は、停滞している2人の関係の起爆剤と考えれば、乱暴ではありますが悪意は感じません。
ここはやはり初ちゃんの言う通り、「裏切り者」でも仲間、ということで良いでしょう。
陰でみんなのこと笑ってたわけじゃないよ。
なので、悪意があるのは誰か、という線ではなく、あくまで誰が内通者たりえたのか…という感じで考えていきたいなーと。
ちなみに、学園側が「協力者を1組残した」とは言ってるんですが、ペア2人とも協力者だったのか、1人は何も知らなかったのか、どちらとも断定できない言い回しになっています。
個人的にペアで内通というのがなんとなく想像しにくいので、とりあえず単独として考えてみます。
裏切り者の候補
では、密告内容を誰が知っていたのか整理してみると…
小羽田くんの件がポイントなんですが、紺くんがこれを見て気付いたということは、紺くんは「裏切り者がこの事実を知っている」ということを知っていたということ(日本語下手)。
てことは、普通に考えると、紺くん・小羽田くん・裏切り者で話していたときにこの話題が出たってことなんじゃないかな。
(その場合、この密告をすると紺くんには正体が丸分かりってことにはなるが…)
加えて綱切くんの件も合わせると、世間話で得た情報というよりは、男子同士で恋バナしてたときに出た話題なんじゃないかなーと思われます。
つまり、裏切り者の正体は男子。
というわけで男子を見ていくと。
虹叶
まず虹叶くんは外して良いんじゃないかな。
あまり内面の語られることのなかった彼ですが(ダダ漏れだから)、内通者にしては1年のときの動きが派手すぎだし、もしそうなら見返りとして好きな人をペアに当ててもらえそうなもんだし。
伸太郎
次に、伸太郎。
彼については、親との世間話の中で無自覚に内通者になっている可能性はあるものの、「学園の協力者」という言葉を使っている以上、裏切り者は自覚的に協力しているわけなので、当てはまらないでしょう。
嘘がつけるタイプでないので、「親を超えるために七海学園に来た」というのは本心でしょうから。
本命の社長子息を駒に使うのももったいないし。
紺くん
意外と微妙なのが紺くん…。
主人公ではありますが、「デステニー作った」だの「ペア操作」だの、ここにきて読者に隠している重要な事実がバンバン出てきてますからね…。
内通者であることを読者に隠し通すことはできそう。
また、高そうな機器や婚約指輪の原資も今のところ謎のままで、これ内通者報酬だったと考えると納得いきます(それで婚約指輪買うなって話ですが笑)。
とはいえ、ここまでのゴールデンカップルを目指すスタンスは本気のものだったと思うので、まぁ外して良いのかな。
もし自分が内通者なら、あのタイミングで「裏切り者が分かった」と初ちゃんに言う意味も分からないし。
綱切くん
何とも言えないのが綱切くん。
まだ出番が少なすぎて、愛されキャラなのか、いじられキャラを演じる策士なのか読み切れない…。
後者だった場合内通者だということは十分ありうるし、表の善良でポンコツなキャラ的に、一番みんなが秘密をぽろっと喋りそうな相手ではあります。
というわけでミステリ脳で考えると一番怪しいのが彼。
小羽田くん
最後が小羽田くん…。
小羽田くんが裏切り者だった場合、自分の秘密を密告した上で、それを隠すために初ちゃんを閉じこめるというわけ分からん事態に陥ります。
だったら最初から別の内容にしとけばいい話…。
そう考えると外せそうですが、紺くんの推理が当たっているとも限らないですし…。
入学理由が「モテすぎたから」ということを考えても、純粋に恋愛しに七海学園に来たわけではなさそうなので、内通者となることはありえそうなんだよなぁ。
内通者ポジで入学なんてしないのでは、とさっき書いたのですが、こういう動機の子ならありうるかも。
女子
パートナーから聞いた話を密告した可能性もあるので、伊刈・多幸ペア以外の女子の可能性も軽く考察しますが…。
- 初ちゃん→読者に隠し事するの無理。
- 嵐ちゃん→内通者として既にセブンオーシャンと繋がっているなら、本気でゴールデンカップルを目指す必要性が薄いのでたぶん違う。
- めーちゃん→性格的に無理そうだし、本命・社長子息のパートナーということを考えてもなさそう。
- しるべちゃん→内通者ではないとみんなに言っている。信じたい。
で、女子で一番怪しいのは中津さん。
パートナーはお調子者で口軽そうだし(違ったらほんとごめんなさい笑)、パートナーの人柄的にもみんなの秘密を一番知りえそう。
また、キャラ的に最終学年まで残っているのも謎です。
(結婚科3年はもはやアイドル。なんの野望もない一般人ならそろそろ限界で転科してるのでは)
みんなが七海学園に来た理由を話した流れで、一番真意の読めない中津さんの動機が明かされてないのも怪しい。
ペア単位だった場合
ここまで単独犯(?)で考えてきましたが、ペア単位で内通者だった場合も軽く考えておきます。
まず、内通者と考えにくい初ちゃん・伸太郎・しるべちゃんのペアは外します。
また、ペアで内通者ということは、入学当初からペアだったと考えられるので、ういこんペアとトレードの話があったにからんも外して良いでしょう。
次に女子ペアの伊刈・多幸ペア。
こちらはトレード組なのでは?というのと、トレード組でなければ入学当初から目立っていたと思うので、内通者には不向きと考えます。
残る綱切・中津ペアには今のところ否定要素はないですかねー。
まとめ
というわけで、綱切・中津ペアのどちらか、もしくは二人とも、ですかね。
単に一番情報が少ないのもあるけど。
鮫上父について
さて、話は変わって…今回一番腹が立ったのはようやく顔出した鮫上父。
いまだかつて、こんなにウキドキ感のない親あいさつがあっただろうか…。
あの人、何をいまさら「俺にも想いがあった」で誤魔化そうとしているんですかね(怒)
騙されてはいけない。
人妻と不倫し、他人が作ったシステムを無断利用するようなレベルの人間です。
なんかうまいこと言ってたけど、ろくでなしが自分のやったことを正当化するためにひねり出したこじつけを紺くんが背負う必要は全くない。
以前紺くんも言ってましたが、やっていることが悪意しかないんですよ。
心奈ちゃんの件、3年初日の不正アクセス疑惑の件、全部紺くんの評判が下がるように仕組んでましたよね。
「お前たちは乗り越えた」じゃないんだよ、美談にするな。
初ちゃんが一生懸命作ったフロートを壊したことも忘れないぞ、人の親がやることじゃない…。
紺くんのやらかしについて
はい、で、その紺くんが最後にぶっこんできた爆弾ですが!!
本当に1ミリも考えもしなかったです、びっっっくりしました。
そう考えると今までのあれこれ、かなり違って見えますよね…。
初ちゃんも読者も、なんだかんだ言って「デステニーが選んだ運命の人だから」という前提でいたわけじゃないですか。
違ったんかい(笑)
でもなんか、これって少女漫画的にはよくあることな感じがしませんか?
初めは第一印象が悪くていがみ合っていたのに、いつの間にかくっついているカップルって、少女漫画あるあるですよね。
案外そういうことなのかも。
人の心や関係は変わっていくものだから、最初の相性が悪くても、思わぬ化学反応で大切な人になるっていうのは、少女漫画読みとしてはしっくりきました。
「他のペアと違って」相性が悪かったと考えると、相性が良くすんなり上手くいったペアたちの中で最初からういこんペアだけ突出して目立っていたのも納得がいくし。
これを受けて、デステニーと七海学園の仕組み部分をゴリゴリに考察したくなったのですが、14巻の感想からかけ離れるので別記事にしました~
ゴールデンカップルの行方は?
さて、最後に、14巻で大きな出来事がありました。
デステニーの真実が明るみに出たこと。
これにより権利関係の話し合いが始まり、「盗られたものを取り返す」という紺くんの目的はほぼ達成となりました。
個人的には、紺くんの問題はゴールデンカップル選びの前に解決しておいてほしいと思っていたのでふつうに嬉しい展開なんですが、いざなってみると紺くんのモチベーションが謎。
入学時点では、何が何でもゴールデンカップルになるのが目的で、あとは副次的に、結婚して嫌いな男の籍から抜けられる・鮫上を名乗らなくて済むというのもあったと思います。
(倉下紺になるというのは結構本気で言ってたんじゃないかと…)
前者が達成され、後者も達成間近。
パートナーの初ちゃんは、もともとゴールデンカップルにこだわりはありません。
え、ういこんペア、もうゴールデンカップルになる必要なくない…?
ただ、14巻時点ではまだゴールデンカップル争いを抜ける様子はなく、結婚承認課題の無茶ぶりにもちゃんと応えています。
(余談ですが、屋上告白やり切る紺くん最高。こういうのはスカしてやらないのが一番恥ずかしい)
ここまできたからには勝ちたい、という感じなのかな~。
負けず嫌いとかではないけど、勝てそうなら勝っときたいとは思いそうだし…。
それにデステニーの真実がどう関わってくるかですねー。
デステニーの選んだペアじゃなかったということを正直に告げて、ハンデを背負ったうえで戦うつもりなのか…。
しんめーペアとにからんペアどっちが先に落ちるか…と思っていたんですが、これはまさかのういこんペアが抜ける可能性ある…?
ただ直近の結婚承認課題で圧倒的人気(紺くん)と圧倒的人望(初ちゃん)を持つういこんペアが落ちるとは考えにくいんだよなぁ。
普通科の一般民からすれば、
「デステニーが選んだペアじゃなかったんです!」→そうなんだ~
「鮫上くんがシステムをいじって…」→よく分かんないけど鮫上くんすごいなー
っていう程度で、同級生の好感度・信頼が落ちるとは思えないんですよね~。
というわけで今回の課題は無難に乗り越えつつ、最終二組を選ぶ段階でどうなるかですかねー。
ちなみに今回の課題はういこん回っぽいのですが、もし他ペアで波乱があるとすれば伊刈・多幸ペアかなぁと予想しています。
「承認」なので、「賛成の人は拍手」的な平和な儀式にしかならないんだろうなぁと思うんですが、1年で脱落している下位組が全ペア分投資できない感じなら話が変わってきます。
女子ペアというのも人を選ぶし、個人のキャラ的にも伊刈・多幸ペアが一番アイドル感低そうなので、花びら集め苦戦しそう。
ただ、3年に入って掘り下げ→脱落の流れが続いているので、脱落はしないといいなーと思ったり。
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
今回紺くんがあゆあゆのこと「身内」呼びしてるのめちゃくちゃキュンとしませんでしたか??
紺くんでも仲間意識あるんですね!(失礼)
これ初ちゃんにベールをかけてるのは嵐ちゃんですかね~?
一番長く闘ってきた相手なので、熱いですね…!