宮入裕昂先生の『スカートのなかのひみつ。』をご存じでしょうか。
なんかいかがわしそうなタイトルですが…こちらの作品、全くいかがわしくありません！
むしろ爽やかな王道青春小説なんです！
タイトルで避けてしまいそうな方にこそ届いてほしいこの作品、ネタバレなしでたっぷり魅力をお伝えします！！
『スカートのなかのひみつ。』とは？
あらすじ
ある日、女装して出かけているところをクラスメイトの八坂幸喜真に見つかってしまった天野翔。彼に煽られて女装姿で教室へ入るとまさかの大ウケ！ 一方、広瀬怜は、美少女・丸井に「いっしょに時価八千万円のタイヤを盗まないか」と持ち掛けられ…？
こんな人におすすめ
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『スカートのなかのひみつ。』のここが魅力！
強引に背中を押してくれる八坂
天野くんパートのメイン登場人物の一人・八坂幸喜真（こうきしん）は、その名の通り「好奇心の塊」。
天野くんの女装を最高と言い切り、とにかく熱く（暑苦しく？）物語を引っ張ります。
その鬱陶しいくらいの熱意に、読んでいる方もグイグイと腕を引かれるような感覚で読み進められます。
また、そんな彼ですが自分の恋には奥手なところもあり…彼が起こす奇跡は必見です。
ミステリアスな丸井
怜ちゃんパートのメイン登場人物の一人・丸井さんは、天真爛漫なようでどこか影のある不思議な美少女。
「時価八千万円のタイヤを盗む」など、言動に謎が多く、彼女がどうなるのか続きが気になって仕方なくなります。
２つの登場人物たちが出会うシーンが熱い
個性的な2つのパートで語られていく『スカートのなかのひみつ。』。
登場人物同士が交わらないので、最初は話が行ったり来たりして少々読みにくいかも。
ですが、2つの登場人物たちが出会う終盤のシーンは圧巻！
すべての伏線がきれいに繋がり、物語がハッピーエンドに向かっていく高揚感に包まれます。
ネタバレあり感想
ネタバレ感想は別記事でまとめました！
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます！
2018年にこの『スカートのなかのひみつ。』でデビューされた宮入裕昂先生。
2022年現在、宮入先生の2作目は出ていません。
私は『スカートのなかのひみつ。』ですっかり惚れ込んでいるので、2作目が出るのをずっと楽しみにしております。
そしていつか宮入先生がヒット作を飛ばし、このデビュー作が広く評価される日が来るといいなぁと願っています。大好きです！
『スカートのなかのひみつ。』の次に読むなら！
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辻村深月『スロウハイツの神様』
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ラストの爽快感は『スカートのなかのひみつ。』と通じるものがあります。
鴨志田一『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』
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こちらもタイトルで勘違いされがちですが、めちゃストレートな青春小説です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございましたーー！
