性格に難があるけどどこか憎めない、不思議な魅力を持つキャラクターたちが魅力の綾崎隼先生。
それぞれの登場人物の持っている感情がもう重くてしんどくて、気付いたときにはどっぷりハマってしまっていること間違いなし。
そんな綾崎隼先生のおすすめ作品3選をご紹介します!
綾崎隼先生作品のおすすめ3選
『ぼくらに嘘がひとつだけ』
A級棋士の父を持つ京介と、ぱっとしないまま引退した女流棋士の息子・千明。親と同じく、将棋の道を進む2人だが、あるときお互いの出生に疑問を抱き…
こちらが作風が分かりやすいかなと思うので最初にご紹介します。
新生児の取り違えを扱ったミステリーです。
親世代の視点・子ども世代の視点から物語が綴られ、少しずつ核心に近づいていく、という構成になっており、じわじわ浮かび上がる真実にハラハラ。
いろいろと問題のある人が出てきますが、特に子ども世代の片割れ・千明の態度のでかさときたら(笑)
しかし悪意がないので憎めません。とても綾崎先生らしいキャラ。
それぞれの登場人物の、家族を想う気持ち、友だちを想う気持ちが温かく、美しい作品です。
ネタバレになるのでこれ以上言えませんが、読後感良し!です!

文庫版で収録された後日談がめちゃくちゃめちゃくちゃ良いので、単行本で読まれた方もぜひチェックしていただきたい…!
「レッドスワン」シリーズ
鬼監督が倒れ、解任された赤羽高校サッカー部。部員の不祥事も重なり絶体絶命の状況で、次期監督に名乗りを上げた美女は前監督体制の否定とチームの立て直しを宣言し…
次は高校サッカー部の物語。
ざっくり言うと、スポーツものの概念を覆すスポーツもの。
スポ根、ではありません。
伝統や精神論に基づく無駄なトレーニングや、根拠の乏しい作戦。
部活動でありがちなそういったものをすべて排除し、科学的根拠に基づく合理的なトレーニングと、相手の思考を徹底的にトレースしたえげつない作戦でチームを勝利に導いていきます。
この、常識外れで常に敵より一枚上手な監督がかっこいいんです!
勝つためなら悪役上等とばかりに、対戦相手を煽りまくってコントロールするところが個人的にはすごく好き。
ですがけして冷徹ではなく、部員一人ひとりのことをめちゃくちゃ考えている愛情深いところも最高の監督です。
ふつうのスポーツものに飽きている方、むしろ頭脳戦ものが好きな方に激推ししたい作品です。
『君と時計と噓の塔』シリーズ
過去の罪にとらわれ、投げやりに生きる綜士(そうし)。文化祭を控えたある日、奇妙な夢を見た翌日から親友が学校に来なくなって…
最後は好き嫌いがはっきり分かれそうですが、ハマる人はドはまりする、ループものの傑作!
ループのたびに大切な人が失われていく、というのがこの物語の基本ルール。
そのため、話が進むにつれ絶望が深まっていくハード仕様です。
ですが、単に趣味の悪い陰惨な話ではありません。
絶望の中で徐々に浮き彫りになっていく純愛に、きっと胸がぎゅんとなるはず。
重っったいラブストーリーを読みたいときに超おすすめです…!

実に綾崎先生の作品らしい、性格に難のあるヒロインが楽しめるのもこちら(笑)
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
綾崎隼先生の作品は、読んだら一生忘れられないようなものばかり。みなさんもお気に入りの作品が見つかりますように!





