ミステリー作家の辻村深月先生と言えば、独特の苦みのある描写で人気の作家さん。
結構作品数が多いので、どこから読めばいいか迷う方もいるのでは?
ということで、そんな初心者さん向けに、辻村深月先生のおすすめ作品を目的別にご紹介します!
とりあえず作風をつかみたい!
結構えぐい作品も多い辻村深月先生。
初心者さんをえぐい作品でびっくりさせるのもなんですし、かと言ってあまりきれいな話だと作風が伝わりにくい…。
ということで迷いましたが、作風がつかみやすいのはズバリ『本日は大安なり』です!
『本日は大安なり』
「結婚式」というとハッピーワードな一方、妬み嫉みその他もろもろの悪感情が絡みやすい舞台でもありますよね。
『本日は大安なり』に登場するのも、不倫カップルや、彼氏を奪った女の式を担当するプランナーなど、不穏な人々ばかり。
辻村深月先生らしい、人の嫌なところが見えつつ、最後は意外にもすっきり終わる作品です。
代表作を読みたい!
辻村深月先生の代表作と言えば、やはり本屋大賞もとった超人気作の『かがみの孤城』しかありません!
『かがみの孤城』
不登校の少年少女たちの交流を穏やかに描きながら、終盤はとんでもない熱量で引き込まれます。
青春小説としてもミステリーとしてもすぐれた作品。一読の価値ありです!
話題作を読みたい!
2023年現在の話題作と言えば、文庫化して再ブームの来た『傲慢と善良』で決まり。
『傲慢と善良』
婚活の果てにようやく結婚できると思ったら、お相手が失踪。
彼女を探す手掛かりにするため彼女を知る人々に話を聞きに行くけれど、そこで知らないでいてあげた方が良かった彼女の姿と向き合うことになってしまうという苦いお話。
自分の人生ステージによって読む印象が変わりそうな作品で、きっとこれからも長く愛されることになるでしょう。
これを読んでたら通っぽい!
読んでいると、「こいつ分かってるな…」感が出る作品は、ずばりデビュー作の『冷たい校舎の時は止まる』です!
『冷たい校舎の時は止まる』
文庫版で上下巻計1000ページ超えの大作。これを読んでいれば文句なしに辻村ファンです(笑)
とにかく長いのですが、謎が謎を呼ぶ構成で一気読みでした。
面白いのですが、少々グロい表現があるので、苦手な方はご注意ください。
ホラーが読みたい!
辻村深月先生と言えばホラー作品も割と多め。
その中でも、ただ怖いだけでなく、ミステリー要素もある『闇祓』は一度読んでおきたい作品です。
『闇祓』
怖いです。割とシャレにならない話です。
ただ終盤がとても辻村深月先生らしい熱い展開なので、辻村深月先生のファンなら読んで損はありません。
らぶっくのおすすめ!!!
最後に私のイチオシは、愛してやまない『名前探しの放課後』です!!!
名前探しの放課後
主人公のいつかとあすなが不器用に距離を縮めていく様子が大好きなこちらの作品。
友情をメインに、辻村深月先生らしいミステリー要素もあり、本当に最強の青春小説です!
ぜひ一度読んでください! 絶対後悔させませんっ!
おわりに
最後まで読んでくださりありがとうございます!
辻村深月先生の他の作品も気になるなーという方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。