切なくて熱くて面白い!「レッドスワン」シリーズの魅力をネタバレなしで紹介します。
記事の最後には「レッドスワン」シリーズが気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
「レッドスワン」シリーズとは?
あらすじ
鬼監督が倒れ、解任された赤羽高校サッカー部。部員の不祥事も重なり絶体絶命の状況で、次期監督に名乗りを上げた美女は前監督体制の否定とチームの立て直しを宣言し…
こんな人におすすめ
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導入部の良いところまで読めます!
「レッドスワン」シリーズのここがすごい
とにかく知性で勝負!
スポ根は苦手だからな~と食わず嫌いしているそこのあなた!
レッドスワン、全然スポ根じゃありません!
スポ根にありがちな(偏見)、とにかく死ぬ気で練習!ひたすら必死でボールを追う!とか、あるいは厳しい上下関係!とか、そういう根性論や体育会系っぽいことを全く言いません。
むしろ、主役の一人である世伶奈先生が、そういった意味のない伝統を否定するところから物語が始まります。
練習は短い時間で効率良く。
練習内容は各自の身体と習熟度に合わせて調節し、無駄なことは一切しません。
また、連戦に備えてなりふり構わず省エネ試合をしたり、奇襲を成功させるために試合前に攪乱発言をしたりと、勝つために必要なことを全て欠かさず行っていく様子は完全に頭脳戦もののそれ。
世伶奈先生率いる、知性で勝利を目指すチームがクレバーで最高にかっこいいんです。
切ない空気感が最高
綾崎先生と言えば、独特の静かで切ない空気感が特徴です。
それがスポーツものではどうなるのか…?というと、結構空気感はいつもの通り。
主人公の高槻優雅は天才的な技術を持つ少年で、彼さえいれば敵なし…ですが、残念ながらフィジカルに難があり、怪我で長期離脱をしています。
世伶奈先生の指導のもと、新チームが着々と仕上がっていく中、彼だけは練習に加わることもできません。
フィールドに立てない悔しさ、チームに貢献できないもどかしさ、だけどやっぱりサッカーが好きだという気持ち。
そういった彼の気持ち一つひとつに胸がギュッとなります。
そんな優雅が絶望から立ち直って強くなっていく姿に心を掴まれるはず。
チームメイトの絆が尊い!
一方で他の綾崎作品と違うのは、チームメイトとのわちゃわちゃしたやり取りにあると思います。
時には軽口を叩き合い、時には感情をぶつけ合う。
そんな、ごく普通の男子高校生たちの王道の青春ストーリーです。
物語序盤ではバラバラのチームメイトたちが、ぐっと一つにまとまっていく様子に胸が熱くなります。
サッカー愛!
そして何より素晴らしいのが、世伶奈先生のサッカー愛!
勝つことを目的とするのではなく、あくまで「サッカーを楽しむこと」を目的とし、負けたらつまんないから勝つ!という信条のもと指導をしています。
結局勝ちたいんじゃん?と思われると思うのですが、これが全く似て非なるもの。
何よりもサッカーを愛するサッカー馬鹿コーチの、サッカーと部員たちへの愛がめちゃくちゃ尊いんです。
これだけは、他のスポーツものでは味わえない感情だと思います。
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
レッドスワンシリーズはたぶん綾崎先生の作品の中だとだいぶコミカルなほうで、人畜無害キャラっぽい優雅が割と口が悪いのが結構好きです(笑)
「レッドスワン」の次に読むなら!
「レッドスワン」が気に入った方におすすめの作品はこちらです。
綾崎隼『ぼくらに嘘がひとつだけ』

同じ競技で切磋琢磨する男子たち…ということで、同じ綾崎先生の『ぼくらに嘘がひとつだけ』もおすすめです。こちらは将棋。
辻村深月『スロウハイツの神様』

ちょっとだいぶ違ってきますが…夢を持つ若者たちが切磋琢磨、という点と空気感的にこちらも気に入るのではと
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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導入部の良いところまで読めます!




