みなさん、有川ひろ先生は好きですか。私は大好きです。
そんな有川ひろ先生を存分に浴びられる短編集『物語の種』を、ネタバレなしでご紹介します!
記事の最後には『物語の種』が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
『物語の種』とは?
あらすじ
連作ではない、独立した短編が10編おさめられています。
元ネタというか着想ポイント『物語の種』を公募したことから、このようなタイトルになっており、種から芽が出た素敵な短編がいくつもあります。
こんな人におすすめ
無料で試し読み!
ごめんなさい、電子で試し読みできるところがなさそうです。
『物語の種』のここが好き!
有川ひろ先生のマシンガン文章!
これは有川ひろ先生の作品を読み込んだ、有川ひろ大好きオタクだけかもしれませんが、昔から変わらぬ有川先生の文章が最高すぎる…!
早口に畳みかけるようなハイテンションな地の文は、読んでいるだけで元気がでます。
優しさと愛にあふれている
マシンガンですが、攻撃的ではありません。(←これ重要!)
困った人も出てくるものの、そういう人を貶さずちょっとくさす感じがすごく好き。バランス感覚最高。
出てくる人・物への優しさと愛にあふれた語りはやはり有川先生だなぁと言わざるを得ません。
特にイヤミス的なのが苦手な人にはすっごくおすすめです。
『物語の種』を読んでいて、不快系の対極だなぁと改めて思いました。
人の嫌なところみたいなのは見えるんですが、とことん醜さをあぶり出そうという感じではないからかな…。
綺麗ごとや作り話っぽくはなくリアルなんだけど、温かいんです。
癒されます
総括すると、癒し系の短編が多く終始癒されます。
きっと人それぞれ刺さる話が違うと思うので、読み終わった人と語り合いたくなること間違いなし。
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
個人的に好きなのは孫とおじいちゃんの話、刺さったのは中学生女子コンビのお話です。
みなさんも気に入る話がありますように。
『物語の種』の次に読むなら!
『物語の種』が気に入った方におすすめの作品はこちらです。
有川ひろ『阪急電車』
有川ひろ先生の短編集と言えば、初期の『阪急電車』も素晴らしいものです。同じ電車を舞台に、バトン式のゆるい連作短編となっています。
寺地はるな『タイムマシンに乗れないぼくたち』
短編集が好きな方には、寺地はるな先生の『タイムマシンに乗れないぼくたち』を!
有川先生好きな方はたぶん合うと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!