白泉社の人気少女漫画誌・花とゆめのおすすめ作品を10選ご紹介します!
花とゆめとは?
今回ご紹介する「花とゆめ」は白泉社の少女漫画誌のひとつです。
特徴としては、白泉社の少女漫画全般に言えますが、他社の少女漫画に比べ、ファンタジーや特殊設定の作品が多く、ストレートな「ふつうの女の子」のラブコメはやや少なめ。
絵柄・作風ともに、少女漫画を読まない層に一番馴染みやすい傾向にあると思います。
そんなところから、映像化する場合には、実写映画ではなくアニメになることが多い印象です。
その中でも「花とゆめ」の特徴としては、なんといってもコメディに強い!
といってもギャグ漫画ではなく、しっかりストーリーがある中でコメディで軽さを出している良作が多い。
だから老若男女問わずおすすめできるんです!
花ゆめの歴代おすすめ少女漫画10選!
ミユキ蜜蜂『なまいきざかり。』
バスケ部の先輩を好きになり、マネージャーとして入部した由希だが、感情を表に出すのが苦手で好意を伝えられない。そのうち先輩に彼女ができたと知り…
まずは花ゆめでは割と珍しめの、特殊設定なしのふつうの高校生のラブコメ。
真面目ちゃんマネと爆イケ後輩男子の表情筋硬めカップルの恋を描きます。
主人公の由希ちゃん、心の中では結構おおわらわだったりキレやすかったりするのですが、いかんせん感情が顔に出ないため、いつも涼しい顔でなんでも余裕と思われがち。
そんな由希ちゃんを何かと気にかけ、他の人が気付かない余裕のなさや可愛さを見抜いて構ってくる、生意気後輩・成瀬のことがいつしか気になってきちゃう。
という胸キュン必至の設定ではありますが、2人のズレたやり取りがもうおかしくてすっごく笑えます!
花ゆめで王道設定をやるとこうなるんだなぁ。
赤瓦もどむ『兄友』
七瀬まいと兄・雪紘の部屋の間の壁は薄い。ある日まいは、雪紘とその友達・西野さんの会話を聞いてしまう。「妹さん…可愛いな」…筒抜けなんですが!?
次にやや特殊設定の年の差ラブコメ。
花ゆめど真ん中な感じのハイテンションギャグコメの中に、可愛らしい純愛が見え隠れします。
あまり器用ではない2人が初恋をまっすぐ叶える姿にきっとときめくはず!
赤瓦もどむ『ラブ・ミー・ぽんぽこ!』
人間の雄と番うために人間界にやってきた化けだぬき・ぽんこ。学校の人気者の双子の兄から謎の好意を、弟からは謎の敵意を向けられていて…
ギャグが好きな方は、完全にコメディに振り切っている『ラブ・ミー・ぽんぽこ!』もぜひ…。
主人公がガチたぬきです。
たぬきが可愛い女の子に化けて婚活…という意味の分からない設定で、ここまではなんとか許容するとしても、主人公が作中半分くらいたぬき姿でいます。
少女漫画とは…笑
概ねふざけたコメディですが、なぜかだんだんたぬきが可愛く見えてきて、最後はなぜかきゅんとときめきます。すごいことです。
師走ゆき『高嶺と花』
美人姉の替え玉として、父の勤め先の御曹司・才原高嶺とのお見合いに行くことになった野々村花。見合いの席に現れた高嶺の偉そうな態度にブチギレ、てっきり破談と思いきや、なぜか高嶺に気に入られ…!?
ハイテンションラブコメなら『高嶺と花』も終始笑えておすすめです!
ヒーローが年上御曹司…まではいいのですが、とにかく精神年齢がひっくい(笑)
ちょっとしたことで調子に乗ったり煽ってきたり、金持ち・イケメンという強みがすべて相殺されてもはやマイナスになってる残念っぷりがたまりません。
そんな残念エリートと、ちょっと冷めてるJKの攻防がアホで可愛くてときめくんです。
幸村アルト『コレットは死ぬことにした』
薬師のコレットは休む間もない激務に耐えかね、とうとう診療所の裏の井戸に身を投げた。そして気が付くと冥府にいたコレット。そこには病に臥せる冥王・ハデス様がいて…
ここから少し流れを変えて、次はほんわかラブコメ!
厭世的なタイトルですが、タイトルから想像される話とはちょっと違います。
薬師コレットが冥府と人間界の様々な患者と向き合っていく物語です。
病気や怪我だけでなく、彼らの人生に少し踏み込んでいく、しっとり切ないストーリーがメインですが、
冥府のかわいいマスコット(?)たちとのほのぼのスローライフで苦みを中和してくれるので、重い話の割に読みやすいです。
切ないけど、きっと読み終わったときは温かな気持ちになれる作品です!
鈴木ジュリエッタ『推しに甘噛み』
吸血鬼のヒナは、オタ活のため日本に単身やってきた。お隣に住む男の子・甘夏くんが推しにそっくりで気になるけど、彼は推しとは似ても似つかない毒舌男子で…
次は花ゆめっぽいシリアスコメディ。
主人公が最強の吸血鬼でオタクという盛り盛りの設定ですが、中身は天然女子と世話焼き男子のラブコメという王道な感じだったりします。
吸血鬼ものである以上、苦みや切なさはあるのですが、推しに一直線のヒナちゃんと、そんなヒナちゃんを放っておけない甘夏くんの不思議な絆がひたすら尊い…。
推しがいる人はきっとヒナちゃんに共感しまくるはず!
椿いづみ『俺様ティーチャー』
元番長・黒崎真冬は学校を退学になり、転校することに。これからは普通の女子高生として過ごすことを決意するのだが、転校先の緑ヶ丘学園も荒れていて…
これに関しては少女漫画かと言われるとやや微妙なのですが、とりあえず面白いのは間違いないのでご紹介します。
元番長だけどふつうの女子高生ライフに憧れる真冬ちゃんの、ふつうになりきれないはちゃめちゃ高校生活を描いた作品です。
コメディでもありシリアスでもありひょっとするとミステリーでもあるのですが、やはり魅力は仲間の絆!
普段のわちゃわちゃに笑い転げて、ふとした瞬間に見える絆にぐっときます。
草凪みずほ『暁のヨナ』
高華国の王女・ヨナ姫が16歳を迎えた誕生日の夜、謀反により父王イルが殺された。城を追われたヨナは従者・ハクとともに、ハクの故郷へ身を寄せるが…
花ゆめの代表作とも言える『暁のヨナ』も外せません。
あらすじからして激重シリアスファンタジー…と思われると思うのですが(それも間違いではないのですが)、ヨナ、思ったよりコメディノリです!
花ゆめなので!
仲間たちの掛け合いや憎めない敵など、思ったより笑わせてくれる作品で、重厚ながら意外と軽い読み心地じゃないかと。
そしてしっかりコメディがあるからこそ、シリアスなストーリーの苦しさが際立つ面もあり、激しい緩急に夢中になってしまいます。
師走ゆき『多聞くん今どっち!?』
大好きなアイドル・多聞くんへの推し活資金のため、バイトに励む木下うたげ。ある日バイトで訪れたのはなんと多聞くん本人の家で…!?
「アイドルと恋愛」という古今ありがちな少女漫画テーマを、ガチオタの観点でガチに描いた『多聞くん今どっち!?』もイチオシ。
主人公のうたげちゃん、プライベートの推しに合法的に出会っているのに、全く浮かれずに粛々と仕事をこなしていきます。
その純度の高い信仰心には脱帽です。
その推しの素顔が、オラオラ系のパブリックイメージと異なるジメジメ男子というのも上手い。
芸能人と言えば裏の顔がつきものですが、こういう裏の顔は想定してないんですよ(笑)
自己肯定感が低くすぐにへこむご本人様に、全力で多聞くんの素晴らしさを布教する姿が眩しい…。
そんなうたげちゃんの存在が多聞くんの原動力となっていくのですが、それ以上に踏み込めない2人にもだもだします。
福山リョウコ『恋に無駄口』
共学化した元女子高に入学してきた、顔だけはいい男子4人、仁科・葵・シロ・マヤ。彼らは「無形文化遺産代行保存部」、通称「無駄部」を結成し、やってもやらなくてもいい無駄な検証に放課後を費やす。日々をゆるく楽しく自分らしく生きる彼らの青春無駄遣いラブコメ!
明るい群像劇ラブコメの「恋無駄」も、ぱーっと笑いたいときにおすすめです!
顔だけはいい男子たちがバカ騒ぎ…なんですが、それだけのコメディではありません。
それぞれ抱えているコンプレックスや過去と向き合うシーンは、まさに王道の青春ストーリー。
そしてそれらをからっと明るく笑い飛ばすような作風に勇気をもらえます。
また、男子たちが主人公ではありますが、それぞれのヒロインたちがめんどくさくて可愛くてかっこよくて最高なんですよ…。
可愛い女子も男子も楽しみたい!という方に超おすすめ。
草凪みずほ『NGライフ』
冴木敬大の前世は1900年前のポンペイで火山の噴火とともに突如終わった。前世の記憶を抱えたまま生きる敬大の前に、ある日前世の妻・セレナの生まれ変わりが現れて…?
最後に個人的に大好きなハイテンションシリアスコメディをご紹介して終わります!
前世で災害により不幸な別れをとげた最愛の嫁を忘れられない、ちょっとヤバイ高校生の前にその嫁の生まれ変わりが現れた!
ただし現世では…男!しかもめっちゃ生意気、でも可愛い…!
っていう、嫁大好き野郎の大混乱ライフが脳内垂れ流しでお送りされます。
ふざけたコメディかと思いきや、しっかり前世の想いや葛藤にも踏み込んでいき、切なくままならない人間模様に胸がきゅっとなります。
笑って泣ける、という言葉がこれほど似合う作品もありません。ぜひ!
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
花ゆめは巻数が多い作品も多いので、長期休みのお供にもぴったりかなと!
ぜひ一気読みしてみてください!

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