【これ好き！】寺地はるな短編集『タイムマシンに乗れないぼくたち』のここがおすすめ

突然ですが、私は寺地はるな先生が好きです。大大大好きです(笑)

寺地はるな先生の書かれているような作品を私は勝手に「人間ドラマ小説」と呼んでいるのですが（ミステリー・ファンタジーや恋愛小説等々ではないという意味で）、他の人間ドラマ小説と寺地はるな先生の作品は一味違うんです。
なんといっても、良い意味で物語の定型とか「こうなるだろう」を外してくるところが良い。
外し方も秀逸で、毎回「なんか上手く言えないけど好き!!」という気持ちになるのです。

前置きが長くなりましたが、そんな寺地はるな先生の短編集『タイムマシンに乗れないぼくたち』も最高だよ、という話をしたいと思います！

『タイムマシンに乗れないぼくたち』とは？

あらすじ

こんな人におすすめ

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寺地はるな入門におすすめ！

短編集ということもあり、また各話の登場人物もそんなに多くないので、するすると読めます。
短いですが、しっかり寺地はるな先生らしい「えっ、こう来るの？」が詰まっているので、寺地はるな先生の良さが十分伝わると思います！

寺地はるな先生ちょっと気になってるなーという方におすすめです。

寺地はるなファンも絶対楽しめます！

ところで私は、短編集ってちょっと苦手で。
というのも、物語が良い感じに盛り上がってこれから！というところでスパッと終わってしまう印象が強くて…。
そんなわけでこの『タイムマシンに乗れないぼくたち』もあまり期待してなかったのですが、端的に言って面白かった!!

そもそも寺地はるな先生の作品は「えっここで終わり？」みたいなところがあり、でもそこが良い！むしろ好き!!という感じで私はいつも楽しんでいます。
オチが無いのとは違って…なんかこう、思ったより手前に着地する、というか。
問題は何も解決していないけど、主人公の心持ちは確かに変わっていて、そこが心地よい…という感じ。

だから短編集でも「良いところで終わっちゃった」感はなく、むしろいつもより色んな種類の話をたっぷり読めてお得なくらい(笑)
短編集かぁとスルーしている寺地はるなファンは、一回読んだ方がいいです！

おわりに

最後まで読んでくださり、ありがとうございます！
ちなみに、私は珍しい二人称スタイルの「深く息を吸って、」が好きです。
ラスト一言で持っていかれました。
皆さんにもお気に入りの話がありますように！

『タイムマシンに乗れないぼくたち』の次に読むなら！

『タイムマシンに乗れないぼくたち』が気に入った方におすすめの寺地作品はこちらです。

寺地はるな『カレーの時間』

寺地はるな『わたしの良い子』

最後まで読んでくださり、ありがとうございました！