SFミックスしっとりラブコメ『君は春に目を醒ます』をネタバレなしでご紹介します!
記事の最後には『君は春に目を醒ます』が気に入った方におすすめの作品も紹介しています。
『君は春に目を醒ます』とは?
あらすじ
「コールドスリープ(人工冬眠)」とは、人工的に身体を低温状態に保つことで、身体を老化させずに保つこと。
目覚めたら自分の記憶や肉体はそのままに、周囲の時間が経過しているので、一種のタイムリープのような感じかも?
SFでは割と昔からある題材なのですが、本作では「難病の治療のため」という形で取り入れられています。
そのコールドスリープから目覚めた千遥が絃と同い年になったところから、物語が再開します。
こんな人におすすめ
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珍しいSFミックス少女漫画
人工冬眠(コールドスリープ)というSF的な要素を取り入れた、割と珍しめの少女漫画です。
憧れのお兄さんとの埋まらない年の差問題と、初恋の人との再会。
どちらも少女漫画ではよくある題材ですが、後者を叶えつつ前者を解決する画期的な策としてコールドスリープを持ってくるとは…!
掴みからして唸りますが、『君は春に目を醒ます』はそれだけでは終わりません。
大好きなお兄さんと同い年になれた!ラブラブハッピー!…などと浮かれた展開にはならず。
周囲の時間経過に戸惑う千遥くん、千遥の時間が進んでいないことをもどかしく思う絃ちゃん…と、コールドスリープが単なる舞台装置に留まらず、その後の影響までしっかり描かれているので読み応えたっぷり。
また、コールドスリープを「難病治療のためのもの」とした地に足のついた世界観から、SFに慣れていない方でもすっと入ってくるかなと思います。
特殊な三角関係にハラハラ…
コールドスリープにより「同い年」になった絃ちゃんと千遥くんに加え、もう一人キーとなるのが、絃ちゃんに想いを寄せる同級生・弥太郎。
この弥太郎、小学生のころ絃ちゃんにえげつないイジメをしていたいじめっ子なんです。
7年かけて関係修復し、さっぱりした性格の絃ちゃんはもう気にしていませんが、弥太郎本人は死ぬほど後悔し続けていて、常にジメっとしているというか、闇が深い…(笑)
一方コールドスリープにより絃ちゃんと同い年になった千遥くんの方は、でろでろに溺愛していた小学生絃ちゃんの感覚が抜けず、とにかく愛が重くて、こちらもなんか闇が深い(笑)
コールドスリープという特殊な事情も相まって、他にはない緊張感ある三角関係が構築されていてハラハラ。
そんな重い男子2人に挟まれた絃ちゃんは、さっぱりとした良い子なのですが。
ぶっ飛んでるサブキャラたちにも注目です…!
『君は春に目を醒ます』は割としっとりとした少女漫画だと思うのですが、なぜかキャラたちがみんなぶっ飛んでおり、思ったよりコメディです(笑)
メインとなる千遥くんもそうですが、弥太郎の親友や、途中登場する後輩女子ちゃんたちなど、サブキャラたちがみんなネジが外れていて、自分の欲望に忠実な人ばかり。
突き抜けたぶっ飛びっぷりに、なんか元気が出ます。
そんなところも注目していただければなと。
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
弥太郎の健闘をぜひ見届けてください。
『君は春に目を醒ます』の次に読むなら!
『君は春に目を醒ます』が気に入った方におすすめの作品はこちらです!
阿賀沢紅茶『正反対な君と僕』
弥太郎のような考えすぎ男子が好きな方には、『正反対な君と僕』の平を激推ししたい…!
森下suu『日々蝶々』
作品全体としては、意外と『日々蝶々』あたりが親和性高いのではないかと思ったり。
しっとりだけどコメディでもある感じが共通しています
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!