ぼちかの3巻がついに発売されましたね!
めでたい!めでたい!!
ということで、ウキウキな感想です。

ネタバレ注意です~~
感想!
総括としては、4年弱経ってて途中他の作品も挟んでいるのに、作品のトーンや良さが全く変わってなくて感動しました!!
何も言われずに読んだら、2巻と3巻の間でこんなに空いているとは誰も思わないだろう…。
相崎先生、ありがとうございました!!
ついに白峰ちゃん回!
今回は、1・2巻とちょっとこじらせてそうな感じが漂っていた白峰ちゃんのフォーカス回でした。
いや~これ読めて良かったな~~。
2巻で終わってたら白峰ちゃんは救済されないままだったので、今回3巻が出て本当に良かったなぁと思います。
よくある真面目すぎて損しちゃう子、の系統ではあるのですが、何が何でもルール厳守!のタイプではなく、
頑張っている人が損するのを黙っていられない、っていう、すごく優しくて、そして物事の本質をよく考えて捉えている子だということが分かって。
こういう子が少し生きやすくなる話が大好きなので、3巻めっちゃ好みでした。
そして、誰にでも良い顔したいヒーローではきっとこういう子は助けられなくて、
他人からどう思われてもいいや、な我らが七村だからこそ救えたんだろうな~と思ったりもします。
七村が彼女を救いたい…というか、文化祭楽しまないとだめだろ!と思って行動に移せるところ、
まあ元々お人好しの善人ではあるものの、確実に花見辻ちゃんや星ヶ崎ちゃんと関わってきたことの結果が出てきてるな~と思ってにやにやしました。
もう立派なラノベ主人公だな…。
七村がラブコメに染まらない!
そんな七村ですが、まだまだ頑なにぼっちマインドを貫き、作品としてそれを否定していないところがとても良い。
ぼっちが友情を知って変わっていく~みたいなのも良いけどさ…それを「成長」ととらえて、「ぼっちは停滞」とする流れは嫌なんですよねぇ。
ぼっちにはぼっちのメリットが、非ぼっちには非ぼっちのメリットがあり、別に選択ぼっちがいてもいいだろ!というさっぱりした価値観が好きです。
ヒロインから海に誘われて、屁理屈こねまくって拒否した上、最終的に脅しに屈して参加する主人公、めんどくさ可愛すぎるでしょうよ(笑)
行ったら行ったで、ぼっちっぽい感じの楽しみ方をしてるのもまた良き…。
そして、水着・浴衣・メイド服とラブコメの定番だいたい全部をぶちこんでもラブコメに染まりきらないプロぼっち・七村、推せる…。

にしても七村の小学生夏祭りのエピソードはあまりに可哀想がすぎて夢に出そう…
花見辻ちゃんとの関係が良い感じ
1巻の頃は絶望的な価値観の違いによりギスギスしていた七村と花見辻ちゃんとの関係ですが、ここにきてかなり良い感じになっていますね~。
花見辻ちゃんが七村の考え方を受容し、というか扱い方を心得たことにより、お互い嫌な気持ちをせずにいっしょにいられるようになっているのすんんんごく良いな。
1巻の友達至上主義な花見辻ちゃんはちょっと苦手だったんですが、今の有能ヒロインっぷりは大好き!
こうなってくると、「命の恩人といっしょに高校生活をしたくていっしょにタイムリープするよう願った」という花見辻ちゃんの行動がかなりぐっときますね…。
叶えたい願いがあるから懸命に神に祈り、奇跡が起きた後も自分の願いを自分でしっかり叶えて七村に構い続けるの、めちゃくちゃ良くないですか…?
こんな健気なヒロインいます?好き…。
3巻が出ただけでも嬉しいのにこれ以上望んではいけないと思いますが…この特殊な矢印がどこへ向かうのか、やっぱり続きが読みたすぎる…。
また、もし続刊があるのななら、誰にも言えない秘密を共有している関係なところも、もっと掘り下げほしい!
今回、白峰ちゃんが1周目は生徒会入ってなかったんだよね…と2人が話し合うシーン、2人しか分からない話をしているという事実に無性にドキドキしました。
ヒロインといっしょにタイムリープしていると、こういうことが起きるのかと。
この2人の世界にもう少し浸りたいですね~~ほんと。
続刊希望…!
というわけで、3巻も期待通りの素晴らしい作品だったので、読者としては当然「もっと読みたい!」となるわけですが…。
これ、GA文庫さん的にはどうなんでしょうね。
まず、3・4年経ってる作品をもう一度ピックアップしてくれたことには感謝しかありません。
こうしてまた続きが読めるようにしてくれるなんて、考えもしませんでした…。
3巻の制作決定したときに相崎先生ご自身もいろいろ勝因を分析されていたのですが(詳細は相崎先生のブログ)、
(原作がめちゃ面白い!は前提として、)3巻発売前後の動きを見ると、やはりコミカライズが成功していることが大きいのではないかな~とは思いました。
有り体に言うと、コミカライズを続行させるために、その原作としての3巻が必要になったのかなーと。
だとしたら、これってすごいことだなと思って…
原作至上主義者なので基本コミカライズ・ノベライズ興味なくて、恥ずかしながらぼちかのコミカライズも最近読み始めたのですが(めちゃくちゃ当たりなコミカライズですね)、
こういう大逆転があるなら、コミカライズもしっかり応援しないといけないなぁと思ったり。
そして、3巻発売にそういう背景があるのなら、コミカライズが人気ある限り4巻でも5巻でも続けられたりしないかな…?そういうもんでもない…?
また、コミカライズ云々を抜きにしても、打ち切りになっている作品の見直しとか、電子専売で続刊出してみるとか、めちゃくちゃ良い試みだと思うので、成功事例としてラノベ業界に定着するといいな~。
「どうせ打ち切りになるから完結作品しか読まない」→「もっと売れなくなって打ち切り増える」の悪循環を断ち切るためにも!
ていうか、4巻以降の可能性が全くないなら、わざわざ3巻だけ復活なんてさせないですよね?
これはちょっと期待しても良いですよね???
GA文庫さん、電子専売でも全然良いので4巻5巻6巻!とぜひ続刊お願いします!!
(ちょっとうそ、紙書籍もご検討ください!笑)
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
間明田先生のイラストがじわじわ癖になってきています…。花見辻ちゃんのお顔が可愛すぎ。
